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choro_pa
「読み手が主役」の「エッセイ」
👆の続き。
読む人をひきつける内容って?
感動(いい話だなあ。ジーン。じわじわ、心に残るなあ。)
驚き(びっくり。意外だな。衝撃的だ。)
共感(わかる。あるある。私だけじゃなかったんだ)
発見(気づき、再認識。ハッとした。そういう見方もあるな。)
作文コンクールやコンテストの入賞作品などを読むと、ざっくりといえばこういった内容が多いのではないかな。または、「知りたい」知識欲を満たしてくれるもの、今自分にとって必要な情報をくれそうなもの。
けれども、旅行に行く前、旅先の情報誌を読むのと、旅先を訪れた人のエッセイを読むのとでは、目的がちがう。どこに美味しい定食屋があるのか、絶景スポットはどこかを知りたいのではなくて、書き手と同じ体験をしてみたい、同じ気持ちを味わってみたい、旅をした気分になれるかも、と、読み手は期待して読み始める。あるいは期待していなかったのに、引き込まれてしまうのです。
感動、驚き、発見、共感
読み手と共有しあいたいのは、何かを絞り込む必要がありそうです。
そこが、難しい。
さらに、教室では字数はあえて400~800字です。読み手に取って負担が少ない分量で書く練習。
何を伝え、そのためにどこを削る?
教室で一緒に、うーんうーんとうなりましょう。
また、そのプロセスの上で生まれる葛藤も書いていけたら。
そもそも、そうそう「感動」「驚き」「共感」「発見」なんて日々落っこちてない。
私たちは毎日旅行に行っているわけでもない。生や死、病、出会いと別れ…人生に大きな影響を残した出来事に向き合うエッセイは素晴らしいですが、毎回書けるわけではない。
うーむ。
さあ、どうしましょうか。
今日はここまで。また、続きを書いてみます。