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字幕(雪を踏みしめる音)に思う
みなさん、こんにちは!
岩尾です。
今日は「字幕」についてお話ししようと思います。
先日、難聴の娘と一緒にドラえもんを観に行きました。
難聴なので、やはり字幕が必要です。
それで、日本語字幕付きの時に行きました。
最近は、スマートグラスなども普及して、文字情報も増えてきて有難いところですが、今回は、ステップアップの提案をしたいと思います。
映画の字幕は、決められたフォントの文字をテキストで映し出すだけだと思うのですが、
(動物たちの鳴き声)
(雪を踏みしめる音)
(荘厳な音楽)
(音楽の最高潮)
のような字幕が出ていました。
動物たちの鳴き声。
これ、鳴き声を知らないとわからないですね。
全く聞こえない人はわからないですし、少し聞こえる人でも、この文字ではなかなか雰囲気はつかめません。
かといって、
ィエー エッエッエッ
みたいな字幕が出ても、「???」となるでしょうし、
ィエー エッエッエッ(白鳥の鳴き声)
と字幕が出ても、何だかイマイチな感じです。
これはもう字幕ではなくて、映像として出す形になりますけど、こんな感じだと、少しは雰囲気はつかめないですかね?
![](https://assets.st-note.com/img/1710915421551-FN4wivimA8.jpg?width=1200)
もちろん、プロがもっとうまく描く必要があります(笑)
これは僕の拙いイメージです(笑)
で、もっと言うと、
パワーポイントのアニメーションのワイプみたいに、
ィエー
エッ
エッ
エッ
と、順にまさに鳴き声が発せられるように文字が出てくると、さらに雰囲気がわかります。
聞こえない人に、音を目で感じられるようにすると、またいいのかなあと思うんですよね。
まさに、今出ているエキマトペや音感字というやつですね。
そして、雪を踏みしめる音。
これも、(ギシ ギシ)
では、そもそも聞こえない人にはイメージがつかめません。
![](https://assets.st-note.com/img/1710916135558-z9VmEBmNI1.jpg?width=1200)
こんな感じはどうでしょう?
いや、自分の表現力の無さにウンザリしてますが(笑)
僕は映像クリエイターではないので、そこはご容赦願えればと思いますが、やろうとしてることはわかってもらえますかね?
どうでしょうか?(笑)
これも、足に動き合わせて「ギシ」が出てきて、しかも字が押しつぶされていく動きが入ると雰囲気わかるなあとか思います。
全く聞こえない人は、擬音語だけでは全くわかりませんが、文字の形や動きで音の感じは、少しはわかるかもというところです。
さあ、そして、荘厳な音楽。
これは厳しいですね。
荘厳というイメージだけなら、
![](https://assets.st-note.com/img/1710916746047-Q5RQHKTvn3.jpg?width=1200)
こういう表し方もできますけど、荘厳な「音楽」となると・・・
音楽の荘厳さを視覚化するのは難しいですよね。
![](https://assets.st-note.com/img/1710917444025-ONe3wsFcgu.jpg?width=1200)
おお~!
これは僕の能力ではもうカスリとも表せません(笑)
まあ、音楽を視覚化するには、やはりリズムかなと思います。
音楽に合わせたリズムで音符が出てくる。
そして、この音符が荘厳な雰囲気のフォントで描かれている。
音符の現れ方も荘厳なイメージを盛り込めますかね?
そして、音楽の最高潮を表すには、
音符の大きさや色、キラキラを入れるか?または別の方法か?
そんな感じでしょうか。
上記の字幕は、全てドラえもんで出てきた字幕です。
(最高潮のところは、どんな言葉だったかうろ覚えですが)
今回のドラえもんは、音楽がテーマだったんです。
感染対策で店を閉められたりしたとき、オンラインで音楽でつながっていったことがありましたよね?
その時に、「音楽って素晴らしいな」と思って、この映画を作ろうと思ったとのこと。
だからこそ、聞こえない人にも音楽の楽しさを目で見てわかるようにしてもらえれば、本当に最高だったなと思うんです。
ちなみに、うちの娘は、この映画を観て、
「音楽がなくなるとつまんないんだな。音楽っていいな」
と感想を話してました。
娘は、補聴器をつけてまあまあ聞こえているので、音楽も少しはわかったようなんですけど、ただ、感音難聴で補聴器をつけても40dB前後なんです。
聞こえる人が感じる音楽とまではいかないはずなんですよね。
それでも、良いと感じたんだから、あそこの字幕が変われば、もっと最高だったと思うんですよね。
というか、これをやって、聞こえる人と同じ位置での感想を持てるのかなと思いました。
もちろん、同じ位置にならなきゃいけないわけではないんですけど、可能なら、スタートラインに近づきたいなというところです。
聞こえにくくても、音情報に加えて、やっぱり文字情報も加わることで、より「音楽って楽しい!音楽っていいな!」と思えたんじゃないかなと思うわけです。
もちろん、音楽を好きになったほうがいいと思っているわけではなく、映画をより楽しむために、しかも音楽がテーマなら、なおさらそこまで充実させることができれば、本当に最高だったなと思うんですよね。
まあ、お金もかかるでしょうし、勝手な言い分ではあるんですけど、そろそろ、字幕も字幕2.0じゃないですけど(この言い方も古いですかね(笑))、次のステップにいければなと、すごく思ったところです。
ちなみに、
ドラえもんの日本語字幕付きの上映は4日間のみ。
しかも、1日の中で1回の上映のみです。
しかも、11:25~13:10という、おそらく人気のない昼飯時の時間帯(笑)
この辺も、もう少しステップアップできるといいですよね。
まずは、エキマトペや音感字のような文字が字幕欄に出てくる
からでもいいので、何かしらやってもらえないかなとは思いますね。
しかし、これは聞こえる人でも楽しめると思うんですよね。
ぜひ、字幕形態も進めていきたいですね。
これは僕の力ではどうにもならないので、映画関係者の方、ぜひご検討をいただければ有難いです!
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