【ことばのなかま #03】 大浦佐和
こんにちは!一般社団法人ことばです🍀
メンバー紹介投稿 「ことばのなかま」
第3弾の今回は、ことばの理事で“僕らの夏休みProject”の代表を務める大浦佐和を紹介します🌷
彼女が“僕夏”に入会したのは2015年。その後、僕夏の学生メンバーを統括する執行部にて、16年度は副実行委員長、17年度は実行委員長を務めました。
そして、翌年には設立者の佐藤シュンスケから「代表」のバトンを受け継ぎ、学生メンバーとは1歩離れた視点から団体を支えてきました。
常に先を見据え、力強く引っ張ってきた彼女の想いをぜひ受け取ってください🎁
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わたしは幼少期に親が離婚しており、「ひとりで娘をしっかりと育てなければ」という母の強い思いから、よく叱られる家庭に育ちました。
そのせいか昔から自己肯定感が低く、
「自分はただ生きているだけでは価値がない」
と思い込んでいました。
そのような精神状態で大学に進学し、なにか意味のあることをしたい、人の役に立ちたい、とサークルや課外活動を探していたときに出会ったのが僕らの夏休みProjectです。
たった1枚のチラシが目に入ったのですが、そこに印刷されていた大学生と子どもの写真。
100%のキラキラした笑顔だったのが印象に残っています。
また、私の通っていた高校の教頭先生が宮城県女川町の出身で、東日本大震災のことをよく聞いていたことや、その後修学旅行として東北地方を訪れた経験があったことも相まって、
「東日本大震災の被災地で活動できて、しかも直接的な支援ではなく子どもたちの笑顔という切り口なら、なにかできることがあるかもしれない!」と、その場で入会を決心しました。
私が入会した2015年度は、横浜国立大学支部がちょうど立ち上げの年で、メンバーもはじめはたった3人でした。
ですが、そのぶん新入生歓迎から企画書の作成、レクリエーションの実践、当日の進行まで、1年生ながらに多くの活動で主体的に動く必要があり、とても刺激的な1年間でした。
(写真左)
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リーダーとして活動する中で何よりも感じたのは、
・自分で考える力
・決断して信じる力
・わかりやすく伝える力
・未来の最善を見極める力
が身についたということです。
僕らの夏休みProjectでは『子どもたちや若者の笑顔』という、人によって多種多様な解釈ができるものを目指しているからこそ、その年度のリーダーの思想や哲学が、ダイレクトに活動に反映されます。
そんな中で独裁や強行ではなく共感を呼び、一緒に目指していきたい世界をメンバーに見せ続けるためには、まず自分が何をしたくて、何を大事にしたくて、それは自分の経験上どのような出来事がきっかけで…というリーダーの頭の中を、まずリーダー自身が言語化できることが重要でした。
また、大学生は長くても4-6年間しか活動ができませんが、活動に参加してくれた子どもたちの人生は続いていきます。
それは、子どもたちの将来や活動の未来を考えると、現在所属している大学生メンバーにとっては辛い選択肢を選ばなければならない時もあるということです。
リーダーとして決断を迫られる中で、すごく心が痛みました。
当然、300通りの考え方があるため、私の決断を聞いて「一緒にはできない」と離れていった人もいますし、自分の考えが未熟だったせいで最後まで理解し合えない人もいました。
そんなことがあるたびに、ノートに自分自身への問いを書いては、自分で書いて答えていく…という練習をしたり(笑)
リーダー仲間にメンバーの様子を聞いてもらったり、話し方を変えたりと、メンバーからもたくさんのことを学ばせてもらいました。
そんなことを繰り返しているうちに、想いが伝わった仲間が少しずつ、集まってくれるようになりました。
よく
「みんなの意見が通るようにしたい」
「みんなのやりたいことが実現できればいい」
「今メンバーが笑顔で活動できないと意味がない」
といった声をリーダーから聞くことがあります。
でも、僕らの夏休みProject、およびことばのリーダーとはそうではないのだな…と、一種の文化のようなものを感じています。
まずは自分の頭の中を自分が知ること。
それを少しずつでいいから「ことば」にすること。
そして、未来から見て最善の選択だと思うことを、信じて選び取ること。
こうした経験や学びは、代表になった今にも活きているとしみじみ思います。
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私は3年生の終わりまで大学に籍を置いていましたが、頻繁に通学できたのは、実は1年生まで。
大学生活とはどうしても肌が合わず、僕らの夏休みProjectで生き生きとリーダーを務めながらも、私生活では鬱病のような症状になってしまい、平日は毎日家に引きこもっていました。
そんな生活に区切りをつけなければと思い、
自主退学を決意した頃、
当時代表だった設立者の佐藤俊介から
「お前が次の代表やるっていうのはどうだ?」
と誘ってもらって。
かなり迷いましたが、最終的にはこの場所でやれるだけやってみようと決めました。
高校生の時に感じていた自己嫌悪や無力感が3年間の僕夏生活でかなり薄れ、
「私にはそのままの自分を受け入れてくれる仲間がいる」
という安心感があったことが、決断できたきっかけではないかと思います。
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理事になってからは、学生目線での捉え方から脱し、経営者の1人として物事を捉えられるようになるまでに、時間がかかりました。
「理事」「代表」という肩書きを背負って改めてことばを見つめ直してみると、実行委員長だったころには見えなかったステークホルダーやキャッシュポイントにも気づけましたし、
同時に、せっかく法人化したのにできていなかったこと、もっと視野を広げなければいけない部分も見えるようになってきました。
そして『学生』という存在自体との距離も少しだけできたことで、組織全体を客観的に、広く遠い目で捉えられるようになったのも大きな変化です。
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僕らの夏休みProjectに飛び込んでから丸5年、ことばの理事として3年目の年になりますが、ゆっくりと、でも確実に、前に進んでいるという自覚はあります。
初めは目の前にいる子どもたちの笑顔をひたすらに目指していましたが、そこからビジョン、ミッション、事業内容の見直しを繰り返し、現在は
「自分の人生を1からデザインできる楽しさを知ってほしい!」
というひとつの「ことば」にたどり着きました。
自分の思春期が苦しかった分、1人でも多くの子ども・若者に自分の人生を謳歌してほしいと思っています。
そのためには異世代交流だけでなく、
・ロールモデルの提供
・本音に気づく機会の提供
・新しい形でのキャリア教育
など、今ことばの事業計画に書いてあるすべてが、今後の日本に不可欠だと実感しています。
これまでの5年間は、組織のあり方をどうするか、プロジェクトの色をどうするか、マネジメントをどうするかなど、内部の育成にかなり時間をかけてきました。
これからの10年間は視点を外に向け、皆さんにも見える場所で、『事業』という形で一緒に笑顔を生み出していきたいと思っています。
今よりもさらに皆さんの近くで、手に取るように笑顔が伝わる、そんなことばになっているように、今できることをひとつずつ実行していきます。
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最後までご覧頂きありがとうございました!!
次は、他の理事とは少し違う視点からことばに関わっている、デザイナーの瀧澤純希を紹介致します💫 楽しみにお待ちください!
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