牛乳を買いに行って、それから。（※精神疾患などセンシティブな話題に触れます）
早朝からやる鬱ゲーは健康にgoooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooood！！！！！！！！！！！！！
ネタバレたくさん感想。
まあ簡単に言うと、insideの方は本編の触り（重要だけど）で、outsideが本編です。
大体雰囲気で分かると思うんだけど、精神疾患のある少女（ミルクちゃんと呼ばれているらしい。オタクの間で）とお話をするゲームです。
これ、実況でかぼちゃ頭の人もプレイしてたしけっこう多くの人に実況されてるみたいで。ただ、実況見る前に自分でプレイしたくて、とりあえずinsideの方を「１００円だしやろう！」という軽い気持ちでプレイした。
で、ホラーっぽい演出で出た「O」の正体に対して私は自殺したお父さんの瞳orお母さんの能面のお顔の奥にある瞳かな？と思ったんですよ。
プレイ後にお蘭の実況を見て、コメ欄に「O型の集合住宅に住んでいて、お父さんの投身自殺した光景を彷彿とさせる象徴だからなのでは？」という考察があり、うわ～～～～ってなった。それもあり。
牛乳を買いに行く過程で、ミルクちゃんのよきイマジナリーフレンドとして接していくが、彼女の気に食わない選択肢を選ぶとゲームオーバーになる。私は途中までうまくいったが、「現実を見ろ」と言い続けて「お前はダメだ」とミルクちゃんに言われた。
outsideでわりと確信になったけど、統合失調症に併発して解離と強迫性障害もあるのかな？と思った。幻覚や幻聴、言葉のまとまらなさ、思考の散らばりやすさとか……一時期の自分にも似たような症状があったので、分かる～となっていた。
insideの方ではふわっとミルクちゃんを理解した感じだったが、outsideで部屋を探索しながらホタルを探している時、パソコンを調べた反応がもう共感しかなくて拍手しちゃったもんな～！
昔はネット上でフォロワーが３００人ほどいて、ミルクちゃんは工学デザインなど、クリエイティブな趣味があり、そういった仲間と仲良くしていたが、とある男？と知り合ってからネットはやらなくなった。そんなことを言っていて、それに加え「ネット上にいるのは人間ではない。ただのコードだ。彼らはパソコンを閉じたときに死ぬのだ。パソコンの中にあるプログラムでしかないから」みたいなことも話す。
分かる。
いやこれは本当に……精神的に追い詰められている状態でインターネットを見ていると、つくづくこう思う。
ネット上の人間は生きているように見せかけているだけの自分の脳内にあるプログラムで、それらが意思を持って動いているように見えているだけだから、私が意識を遮断したら喋らなくなる。認識さえしなければみんな居ないのと同じ。
これを書いている私も、今は反復性うつと診断されているが、昔は統合失調症と診断されていた。その頃、幻覚や幻聴がひどく、何かから見られている感覚もあり、病状が進行するほど自分の思考の世界と現実の世界が混濁していたこともあった。
それから、解離も起こしていることがそのうち判明した。私が聞いていた幻聴は幻聴というより、頭の中で自分とは別の何かが話していて、その人が言うことを聞かないとうまくいかないことが多かったり、罵倒されたり、時には慰められたりと、私にとってはよく分からない存在だった。人格とも思っていない。人ではない何かが頭にいる。そういう感覚が、精神的に追い詰められると今でも出る。
ミルクちゃんの話し相手になると、その時の感覚を思い出す。決して不快なことばかりではないが、否定的な言葉をぶつけられると普通につらいし、自分を肯定してくれる存在として寄り添って欲しさはある。
彼女の場合はもともとの家庭内不和があり、その上父親が投身自殺しているのだから、こういう病状にもなるよな～とミルクちゃんを通した世界を一緒に観察する。
それと、ミルクちゃんがoutsideの冒頭では母親に針のようなものを腕に打たれ、「牛乳は飲むな」と言われるシーンがある。
これは注射を打たれている描写で、それから牛乳を飲んではいけないのは、薬の効果が薄れるからかな？と推測。
統失の人の薬で注射のやつがあるらしい。でも筋肉注射って通院なんだよね？なんでママは持ってるんだ…怖いよ～。
あとは、牛乳に関しては薬の効果が薄れるって何となく知ってはいた。ジュースとかが微妙な理由もこういうことらしい。
また、牛乳は腸で溶けるようにつくられた薬の吸収に影響します。腸で溶ける薬は、胃酸では影響を受けずに腸で溶けるように設計されています。牛乳のｐＨは５～７のため、腸で溶けるためのコーティングが胃の中で溶けてしまい、効果が減弱されたり、無くなったりしてしまうのです。いずれも、牛乳と２時間くらいずらして薬を服用するようにしてください。
という感じで、ママに管理されて打たれる注射の薬と、別に自分で任意で飲んでる眠剤で分かれてるから、それに影響するものとして牛乳があるのかな～？？
この推測が合ってて、ママがもし本当に薬を打っているのなら、ミルクちゃんの病気への理解が薄いかもな～というinsideでの印象が薄れる。子どもが病気だと分かってはいて、それが原因で家庭内に何か問題があり、理由は今のところ不明（まだoutside全部は実績回収してない）だがお父さんが亡くなっていて、しかも自分の目の前で死ぬという強烈な体験をしているっていう……
何もかも病気と捉えてそこだけに着眼しすぎても良くないんだろうし、ミルクちゃんの意識を通して見る世界も面白い。
insideでは、ミルクちゃんが外の世界でどう振る舞うかの描写を。
outsideでは、ミルクちゃんの家の中での世界を。
そういう感じで見分けて楽しめる、最高にいいゲームです。
ていうかoutsideのアニメムービー、もろに「serial experimental lain」でもう好きな人は大好きな世界観だよね～～～～～（レインは別に精神疾患ではないけど）
あと普通にミルクちゃんがかわいい。ドット絵も美しい。不気味な雰囲気があるのに、魅力的な演出も多く画面を見ているだけで癒される。
それと、ミルクちゃんの外に行くときの洋服がすごいきちんとした格好なのに、家ではだらんとした部屋着なのも好き。外行きの服はママが勝手に買ってて、家で着てるのは着てて落ち着く古い服って感じがしていい。
それにしてもトレスカは何なの！？誰ぇ！？まだ分からないことが多いよ～～～～。