「伝えたいっ!」正しい日本語って必要なの?
こんにちはっことばです( *´艸`)
今回のテーマは
「他人に伝える力を伸ばすために
考えないといけないことって?」みたいな内容です。
あなたは、今の学生さん・・若い方の言葉について
何か思うところはありますか?
ぼくのような「おっさん」になりますと
学生の方と関わる機会なんて
まったくといっていいほど
ありませんので、実際のやり取りは分からず、
心苦しいのですが
何かを考えるきっかけになればいいなと
思い、このまま書かせて頂きます。
よろしくお願いいたします(*´w`)
【若者の読解力】
少し前、読売新聞に
「文章を作れぬ若者」という記事がありました。
要約すると、10代を中心とした若者の国語力が、
軒並み低下しているとのことでした。
その要因となっているのが、爆発的に普及した
LINEなどのSNS、コミュニケーションアプリだそうです。
今の学生さんのSNSでのやりとりって、
話し言葉のような短文や、スタンプで済ませることが
多いみたいですね(/・ω・)/
記事内では「正しい日本語に触れる機会が減ったことや
SNSを通じたやりとりで、推敲して文章の質を
高める努力をしなくなったことが、国語力、
読解力の低下に繋がっている」というような内容でした。
僕はLINEを使っていませんが、例えば今、
自分が学生で周りの人たちが使っていたら、
自分も100%使っていると思います。
やりとりする相手が「り」(了解、わかりましたの意味)や
「よき!」(良いですねなどの肯定的な意味)とか
使う人だったら、僕もきっと使います(;^ω^)
だって、学校のような集団生活を行う場所で
孤立したら、とっても過ごしにくくなってしまいますもの💦
国語力、読解力の低下の要因をSNSにしたとして
LINEが流行り出した時、僕はもう大人でした。
「LINEを使う、使わない」は自分で判断出来ましたし
使っていないことを人に伝えても
「あ、そうなんだ。じゃあメールで」で、
済む問題でした。
学校では、こうはいきませんよね・・。
【正しい日本語とは】
また、少し前に
「目上の方に返信する時、『了解致しました』では
失礼に当たるから、『承知致しました』という言葉を
使いなさい」というものが話題になりました。
顛末は「了解も特に、失礼には当たらない」と
いう結論で、落ち着いたように捉えています。
ですが「了解致しました」を
失礼と思い込んでいる方には
どれだけこちらが説明しても、
思い込んでる以上は、失礼に感じるわけです。
「了解致しました」でも「承知致しました」でも
失礼ではないのに、例えば上司に
「了解は失礼に当たるから承知を使いなさい」と
指摘されれば、部下はそうせざるを得ません。
ここで大事なのは
「相手が失礼に感じるのであれば、使用法を
間違えていなくても、相手に合わせる方がベター」
という事です。
(相手が取引先とかであれば、より顕著です)
こういう話題でよく使われる「正しい日本語」とは
「個人の主観の中での正しさ」を指しているに
過ぎないのかも知れませんね・・。
個人的には、やり取りする相手に自分の想いが
伝わっていれば、別に短文でも、スタンプでも、
了解致しましたでも、問題はないと思います。
「正しい日本語」を使われる方々は
若い方の読解力低下を危惧しているようですが
やや偏向的かな、という考えを深める出来事が
もうひとつありました。
昨年末ごろに放送されました
「ワイドナショー」というテレビ番組でも
同様のテーマを取り扱った際に「読解力テスト」
というものが、出題されていたのですが
ダウンタウンの松本さんやゲストの古館伊知郎さん、
武田鉄矢さんといったコメンテーターの方は、
このテストを答える事が出来ていませんでした。
皆さん「伝える事のプロフェッショナル」なわけですが
観ていて、びっくりしました。
同時に「伝えることが上手な人でも、相手が何を
伝えたいかを汲み取る意識が、それほど
高くない方もいるのだな」と、勉強になりました。
【伝えるということ】
SNSも、言葉そのものも「想いを伝える」ための
ツールでしかありません。
「個々がツールを正しく扱えているかどうか」ではなく
「相手に自分の想いが、きちんと伝わっているか」が
大事です。
国語力や、読解力の差、以上に
相手とのやりとりに齟齬が生まれやすい要因は
年齢や性別の違いではないかと思います。
時代における価値観の急激な変遷期という背景もあり
年齢、性別の差だけでも、まるで相手が異なる言語を
使っているような錯覚すら、覚えてしまいがちです。
こういう時「若者の日本語は乱れている!」と
憤慨したり「JJIの長文マジ無理」などと壁を作るよりも
お互いの言葉の面白さ、発想に目を向けて
尊重したり、理解しあう事が出来れば
楽しいのになと思います(*^v^*)
【まとめ】
今回は「伝える力を伸ばすために
考えること」について
書かせて頂きました。
人間は自分の想いを、そのままの形で伝える手段を
持ち合わせていません。ですので言葉や文章にしたり
体で表現しながら、なんとか相手に伝えようとします。
裏を返せば、相手に想いが伝わるのであれば
「正しい日本語」である必要は、ありませんよね。
ただ現代日本では国語の勉強は、
ある程度しておいた方がいいかなあと思います。
「語彙が増える」ではないですが、
相手の反応に合わせた微妙な言い回しが出来たり、
政治家のような、のらりくらりと相手の質問を
かわす技術も、身に付いたりするかも知れません(;^ω^)
ぼくは介護施設に勤務していますが
言葉は介護での声掛け、接遇とも
かなり密接に関わってきます。
「自分が接すると、利用者様が不機嫌になるんです」
みたいな悩みを持たれている職員さんには
「日頃ご自身が、人に対してどういう態度で
接しておられるのか、一度振り返るのも、良いかも
知れませんね~」
みたいな感じで、やんわり伝えてみたりします。
小説や、詩を読む事が好きになれば、
自分が楽に過ごせたり、楽しめるコンテンツが増えたりと
いった豪華特典があるので、勉強は面倒くさいものですが
一緒にがんばりましょうね(*^v^*)
こんな感じの長文も「ながっ、読む気失せるわ」と
思われて、終わりなことが多いです💦
若い方は「短文でのやりとり」で
気持ちを伝えあい、ことたりているわけですから
そちらの方が「言語の正しい在り方」なのかも
知れませんよね( *´艸`)
見習いたいものだなぁと思う、ことばでした