Mel

「人文探検家」。フリーランスのライターです。小説書きます。役者やります。演出やります。…

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「人文探検家」。フリーランスのライターです。小説書きます。役者やります。演出やります。脚本書きます。映画取りたいなと思っています。小さなネット古書店運営中。コラム、書評、SEOライティング、YouTube台本ほか書き物のお仕事お受けします。お気軽にご連絡くださいませ。

マガジン

  • いろいろ

    「その他」とも言います。 雑記とか読んだ本とか行ったところとか、カテゴリ分けするほどでもない投稿をまとめているところ。

  • 連想読書または本を巡る冒険

    何か本を読む、と、そこからさらに、読みたくなる本ができませんか?関連書しかり、思わず連想してしまった本しかりです。そうして読もうと思う本がどんどん増えていって、どうしようもない量になっていったりしませんか?しょっちゅうそうなっている自分が、一冊の本からスタートして、どんなふうに読みたい本が増えていくか、ひとつ、記録してみました。

  • 風と砂の地物語

    大昔に書いた小説です。 荒れ地サークの案内人であるリュートは、請われて少年修道者ケイルと供のセイラの旅に同行することになった。魔物に狙われるケイルを守りながら旅をする「ただひとつの個体」であるリュートの前に見え隠れする「もうひとつの個体」ロウコの影。ケイルはなぜ狙われるのか。彼の目的地である「石造りの塔」で待っているものは何なのか。西遊記からイメージした、活劇旅行記です。

  • 金平糖の箱・別ブログからの吹き寄せ

    明らかに作り過ぎている別ブログたちから、こちらでも読んでいただけるかな?と思う記事をつまんで転載しています。

  • 天翔け地駆けの者ども

    大昔に書いた小説です。新興国に侵略され人質となった王女。その王女に接触すべく旅をする従者。そこから始まる出会いと戦い、空を翔ける者たちと地を駈ける者たちの、交錯する物語。

最近の記事

夏にはお勉強がよく似合う

※noteの夏のお題企画に乗っています※ 夏休みでもないのに(大人なので)夏空にはお勉強がよく似合う気がする。 いや、夏休みって別に勉強しなかったな。 学生の時もしなかったな。 なのにこの眩しい景色を見ると どうして勉強しよ、と思うんだろう。 イメージは葉陰の図書館。 なぜか大学の。 この春から芸術大学の通信教育生になったので レポートを抱えている。 春先にスタートダッシュに完全に失敗、 ひどい目にあったので再起を誓っていたのに 夏期も仕事とレポートに追われてバタバタだ。

    • 線状降水帯発生って言ってるのに小倉まで芝居を観に。結局ただの雨で済みました♪この演目は大昔に今はなきメルパルクで見て以来大好きで♪楽しかったー。おふたりともめっちゃうまい!かっこいい! 西小倉駅前でバスを降りると、北九州芸術劇場って目の前なんですねー。

      • 第10回博多活弁パラダイス 坂本頼光独演会観覧。あー面白かった♪活動写真、オススメです。ブログに記事を書きましたのでよかったら。 https://true-skyblue.net/hakatakatubenn10/ 映画「カツベン」見るとしよう。

        • +5

          福岡市筥崎宮あじさい苑

        夏にはお勉強がよく似合う

        • 線状降水帯発生って言ってるのに小倉まで芝居を観に。結局ただの雨で済みました♪この演目は大昔に今はなきメルパルクで見て以来大好きで♪楽しかったー。おふたりともめっちゃうまい!かっこいい! 西小倉駅前でバスを降りると、北九州芸術劇場って目の前なんですねー。

        • 第10回博多活弁パラダイス 坂本頼光独演会観覧。あー面白かった♪活動写真、オススメです。ブログに記事を書きましたのでよかったら。 https://true-skyblue.net/hakatakatubenn10/ 映画「カツベン」見るとしよう。

        • 福岡市筥崎宮あじさい苑

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        • 連想読書または本を巡る冒険
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          12本
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          4本
        • 天翔け地駆けの者ども
          22本
        • 古き佳きミステリについてお話
          6本

        記事

          ネット古書店さんで買い込んだ推理小説アンソロジー「殺しのダイヤグラム」という本を読みました。 内容を確かめずに通販で買ったので、昭和11年発表の作品から始まってやや驚きました。 他も昭和26年、35年、46年、51年発表のもの。 古かったけど面白かったです。

          ネット古書店さんで買い込んだ推理小説アンソロジー「殺しのダイヤグラム」という本を読みました。 内容を確かめずに通販で買ったので、昭和11年発表の作品から始まってやや驚きました。 他も昭和26年、35年、46年、51年発表のもの。 古かったけど面白かったです。

          ルート1(4)・カーミラ(Carmilla)/ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ

          前回扱いました「ドラキュラ」にも影響を与えたと言われる、レ・ファニュの「カーミラ」を読んでみました。 聞いていたように、「ドラキュラ」とはかなり趣が違いました。なんとなく一種の格調、叙情のようなものを感じたのは、原作のためか訳出のためか、それとも語り手や吸血鬼自身が女性と設定されているためなのでしょうか? ◆カーミラ母を亡くし、父とともに、召使いなどに囲まれて、郊外の邸で生活するローラは、行き来する友達もなく、寂しい毎日を送っていました。 そんな彼女の邸の前で馬車が事故を起

          ルート1(4)・カーミラ(Carmilla)/ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ

          書き物仕事承ります

          書き物仕事をお受け致します。 ご用命がありましたらお知らせくださいませ。 本の紹介、案内 YouTube台本 SEOライティング 小説 戯曲 幕末、明治関係の記事 等を得意としますが、その他文章についても承ります。 ご連絡は koto.yu.24@gmai.com (西) まで。

          書き物仕事承ります

          先日アップした短編は、中島みゆきさん作で研ナオコさんが歌ってらした「こぬか雨」という曲を下敷きにしたものです。久しぶりに聴こうとしたけどネットに見つからないなあ。音源を掘り出してみよう・・・。

          先日アップした短編は、中島みゆきさん作で研ナオコさんが歌ってらした「こぬか雨」という曲を下敷きにしたものです。久しぶりに聴こうとしたけどネットに見つからないなあ。音源を掘り出してみよう・・・。

          久しぶりに小説を書いてアップしました。初(多分)の「普通」小説。短編です。 近々、いつもの「似非ファンタジー」小説の新作も書き始める予定です。その節には是非、よかったら♪

          久しぶりに小説を書いてアップしました。初(多分)の「普通」小説。短編です。 近々、いつもの「似非ファンタジー」小説の新作も書き始める予定です。その節には是非、よかったら♪

          こぬか雨のあと

           ひどく蒸し暑い日のことだった。  小さなメモ用紙を片手に、初めての土地に苦労しながら、どうにか目指す家の近くにまでは来たようだった。  手紙で済むものを、突然教えられた住所をじかに訪ねるなどと多少非常識にも思えたが、何故かためらいはほとんどなかった。  手紙なら出さないだろう。手紙に書く内容はひとつも持っていない。  この土地を訪ねると決まったときに、長く気になっていたメモ用紙の住所に、立ち寄ってみようと考えただけだ。  あの人を見かけたら手紙をくれ、とあの日彼女は言って

          こぬか雨のあと

          ピアノは映す

          <ブログ「日乗Writing」より転載> 福岡市の緊急事態宣言が開け、稽古場も再開されたので、久しぶりにピアノを弾きに行った。 多分一ヶ月以上間が空いていたと思う。 指は案外覚えていた。 思ったより快調に弾けていた。 弾いているうちに、なんとなく心のなかに、 黒いもやもやが見えてきた。 自分はどんなもやもやを持っているのだろうと、目をこらしてみた。 ここしばらくずっと抱え込んでいた、気掛かりなことが、ふと明らかになった。 ああ、それが今一番、そして思ったよりずっと深く悩ん

          ピアノは映す

          石見の人

          森鷗外の本名は「森 林太郎」である。 これは有名な話だし、以前から知ってはいた。 しかし、さっきたまたまこの名前が字になっているところの前にいて、とっくりとこの字を眺めた・・・ 「森 林太郎」。 木が多い。 どうして今までそう思わなかったんだろう。 姓が「森」のところにさらに「林」を持ってくるこの気持ち。 あげつらっているわけではけしてない。 絵にして思い浮かべれば美しい。 しかしこの重なり。 どんなことを考えてつけられた名だったのか。 **** 鷗外はあまり読

          石見の人

          第二十二章 確保

           息が苦しい。落ち着かない肺の動きがいまいましく、切らした息の下、喘ぐ自分の呼吸の音が耳障りだ。   彼は絹糸のように長く流れるおのれの黒髪を長い指先ですくって耳にかけた。ばらばらと顔に散りかかる、それらの乱れもいたく気に入らない。喉が乾く。皮でも剥けそうに喉の中がからからだ。  立って歩いているとは言えないかも知れない覚束ない足取りで前屈みになりながら、彼は宵闇の中、木々の間を縫ってひとり彷徨うように進んでいた。枝々の隙間から射し込む青白い月の光さえ、彼の血を凍らせそうに冷

          第二十二章 確保

          第二十一章 過去

           「いい子そうに見せ掛けてとんだ喰わせ者だったか。」  「残念ですよアルソルさん。俺はアルソルさんだけはそんな人じ ゃないと思ってたんですけどね・・・。」  「いや、ですから俺は・・・。」  「あーもうわかったわかった。わかってるってばアルソル、きみ別に何も悪いことしてやしないだろ。わかってるって。」  「リリュレさん、アルソルさんを庇いだてなさる暖かいお気持ちはよーくわかりますがあなたは被害者なんですよ。お気の毒にご自分でも気付かないうちに・・・。」  「ですから何もしてま

          第二十一章 過去

          第二十章 うわさ話

           そんなことがある八時間ほど前、まだアルソルヴェが船長室を訪れようかとしている頃。  エミル湖から若干離れた内陸部のオロテグの街の酒場で、数名の男女が大きな卓を囲んで、楽しそうに遅い夕食を取っていた。  どこがと言ってはっきりするわけではなくしかし確実に何やら華のある彼らは酒場でも目立った存在だったが、かと言って周りから浮いているわけでもなく、和気あいあいと食事を進め酒場の賑わいに一役かっていた。  「でさあ次どうなるの、次。そろそろ教えてくれてもいいんじゃない?」  「内緒

          第二十章 うわさ話

          「中原中也の手紙」読了。 やはり一級の資料だと思う。 中原と著者安原の関係にずっと興味があった。安原という人物も気になる。 文学者などの手紙はいろいろ読んだけど、今回のように、その人の姿がふっとリアルに立体的に、体温を持って立ち上がった瞬間は初めて。 はっとした。

          「中原中也の手紙」読了。 やはり一級の資料だと思う。 中原と著者安原の関係にずっと興味があった。安原という人物も気になる。 文学者などの手紙はいろいろ読んだけど、今回のように、その人の姿がふっとリアルに立体的に、体温を持って立ち上がった瞬間は初めて。 はっとした。