28.04 指数関数と対数関数(指数法則 整数指数への拡張)
これまでの「指数法則」の指数は正の整数でしたが、これを整数全体に拡げます。
指数法則
正の整数$${m, \: n}$$、実数$${a, \: b}$$に対して次が成り立つ。
(1) $${a^ma^n=a^{m+n}}$$, (2) $${(a^m)^n=a^{mn}}$$, (3) $${(ab)^n=a^nb^n}$$. ▮
形式的には上の "正の整数" を単に "整数" とするだけなのですが、これでは説明不足です。整数にするということは、0やマイナスの指数も考えることになるのだから、$${2^0}$$ や $${2^{-1}}$$ の意味も知りたいし、こうしても指数法則が使えることを確認する必要があります。
約束
正の整数$${n}$$, 実数$${a\neq 0}$$に対して次のように定義します。
$${a^0:=1, \quad a^{-n}:=\dfrac{1}{\:a^n\:}}$$. ▮
なぜこのように定義したのか。
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