名前を呼んでいただけるととても嬉しいんです
人と接するお仕事をしていると、自分という人間がそのまま看板になってお客様と繋がります。
仕事している姿と、プライベートの姿を使い分ける人もいますが、
ありのまま生きている私は、プライベートも仕事している姿もあまり変わりません。
不器用なので使い分けができないんですよね。
だけど、お客様にとってはやっぱり私という人間は「担当美容師」という職業の人。
ひとりの人、というよりは「店員さん」というモブキャラなんですよね。これは当たり前で、そういうものだと思います。
だけど、たまに私の名前をしっかりと呼んで会話してくださる方もいらっしゃるんです。
名前を呼ばれるたびに、すごく温かい気持ちになります。
ああ、ちゃんと私を「個人」として認識してくれているんだなぁって。
私の性格や考え方、趣味の話にも興味を持ってくださる方もいます。すごく嬉しい。
いつもモブキャラでいると、自分を忘れてしまいそうな時があります。
それを思い出させてくれる。私の「個」を認めてくださる。
何でも曝け出していいかと言われるとそうでは無い。どんなに親しき中にも礼儀ありです。
それは友達でもお客様でも、人に対して大切にしないといけないことという点では変わらないと思う。
深く入り込みたいわけではない。
友達になって馴れ馴れしくしたいわけではない。
「店員」「スタッフ」というモブキャラではなくて、一人一人心や感情がある人間なんですよね。
ーモブキャラだから、それが仕事なんだから、お金を払っているんだからー
だから割り切ってやればいい。
それも一方での正解。
だけど、割り切られた結果嫌な思いをされるお客様が一定数いる。
私はそんな方と出会いたいんです。
少数派でいい。
心のつながりや触れ合いを大切にしたい方と出会いたい。
お客様最優先で、自分を押し殺し続けるよりも、美容師も心から幸せを感じながら施術させていただける方が、長くお仕事を続けられるんじゃないかな、と思います。私の場合はですね。
私たちは人を綺麗にしたり、幸せにするお仕事です。まずは施術者自身が幸せで、いつも笑顔でいられないと人を幸せにするのは難しい。
接客業も、スタッフさんそれぞれの「個」が出せて、それを承認しあえる世界になってくれたら良いなあ。
自分を殺す、じゃなく活かせる職業へ。
個人プレーじゃなく、組織としてそういうものになっていってくれたら。
と、遠い未来をぼんやり見ながら、ここ最近考えていることをぼやいてみました。
まとまりのない文章ですが読んでいただきありがとうございました(*^^*)
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