真夏の月
漂って 彷徨って
寄せては返した
あの夏の海に降る月明かり
虚ろげな月の見慣れぬ夜
私を呼ぶ声が聞こえる
あなたの腕の中で眠っているのに
あなたが居ないような気がした
漂って 彷徨って
寄せては返した
あの夏の海に降る月明かり
虚ろげな月の隠した裏
私はまた淵を探した
あなたに飲み込まれたくはないけど
黒さも歪(いびつ)ささえも欲しい
近づいて 離れて
揺れては止まった
あの夏の海に降る影結び
苦しくて 虚しくて
偽りだらけね
あの夏の海 忍ぶ恋篝(こいかがり)
背伸びをして強がって
あなたに近づこうとしたけど
あぁ 切りがない
あぁ 切りがない
苦しくて 苦しくて
傷付けただけね
あの夏の海 忍ぶ恋篝(こいかがり)
あの夏包み込んだ 恋月夜(こいつきよ)
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