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2023.3.9. 卒業の話をしよう

3月の春の匂いって、不思議だ。自然と自分を擁護する気がする。
暖かいけど、少し寂しい。時間を長く感じさせるけど、落ち着かない。そんな状況を自分から擁護するような、不思議な匂い。
きっと、高校や大学の受験の思い出がついて回っているせいなのかもしれない。編入受験をした昨年は冷たい春だったけど、これからの自分の門出を祝ってくれているような、そんな春だった気がする。
あなたの春は、どんな春ですか。


春は出会いの季節であり、また、別れの季節である。



自分が中学校の頃にまだ赤子だった友達の妹は、自分が高校を卒業する時には、小学校に入学する時期だった。「あんなに小さかったのにもう小学校入学か〜」と母親のセリフを聞きながら自分もまた、時の流れを実感する。
中学や高校の卒業式を思い出した。2つ上の先輩が卒業した時に「1つ上の先輩といられるのはあと1年だ」と思う。そんなことを思っているうちにあっという間に1つ上の先輩も卒業してしまう。失った後に気づく大切さとはこのことなのかと微かに思う。そしてその次は自分たち。2世代の後輩との別れを経験し、2世代の先輩の後へと続くのである。この出会いと別れを繰り返し、何回もの春を重ねて私たちは成長していくのだろう。

今日、自分が担当していたSchoolXが最終回を迎えた。2週間に一度の開発、趣味や学生同士の会話、ちょっとした悩みとか、何でも話し合える環境で過ごした時間。共有会が終わって、それぞれにメッセージを送って、無事に終わった。最後はやっぱり少し寂しくて、名残惜しげに雑談をした。気づいたらうちの班が最後まで残ってたんだっけ。離れたくない、まだここにいたいってみんなが思ってくれる環境を自分が作ることができたこと、自分を少しだけ誇らしく思った、すこしだけね。別れはやっぱり寂しいけど、出会って良かったと胸張って言える、そんな班だった。一緒にいたらっしーねが今年で卒業って言ってた。メンターの卒業、その言葉でふと、自分ごとに戻ってしまった。


大学2年の今、春があと2回繰り返したら、メンターを卒業する。


休学したらあと3回、院に進んだらあと4回の春の繰り返し。
卒業まであと1回となった春に自分は、何を思うか。

残された季節で自分がやれること・やるべきことをしなければ、これは学生生活やメンター人生において悔いが残ってしまうと焦りを感じた。自分を見つめ直せるのもこの季節だからだと偲ぶ。

大学を卒業したら、それぞれの生活が待っている。
就きたかった仕事に就く人がいる。学生時代からの仲間とたくさんご飯に行って駄弁るのを楽しみにしている人がいる。金曜を仕事休みにして3連休を作り、新作のゲームを夜通しやる人もいる。大好きな人と同棲を始めて、週末には一緒にドライブに出かけて、コストコで大きなピザを買って、一緒に食べながら互いの話をする人もいるんだろうな。そんな"楽しみ"を糧に、みんな大人になっていく。

それはきっと充実した毎日で、まだ学生でいたい!と言っていたことを忘れてしまえるくらい忙しい日々。まだ現役でメンターをしているこっちからすれば「自分らのことも忘れないでくださいよー!」と思ってしまうかもしれない。ちょっぴり寂しいからね。メンターを卒業した後にそんな充実した毎日があるなら卒業する人はこれから楽しみなんだろうなぁ…くらいに思っていたのはつい1年前のこと。自分にとって仲の良かった人が卒業したら、と考えると、最近は寂しくて仕方がない。一番困るのはチャットでのやり取りだ。お互い大学生のうちは気軽にチャットできていた状況も、卒業という言葉が一変させてしまう。会ったり遊んだりする機会が減る分、会話を持ちかけるのがぎこちなくなってしまう。「なんか話したくなったから!」とかいう変な動機から始まって、たいした用事でもないのに会話して、自分はその時間が好きだけど、相手はそうもいかないよな、仕事のこと考えてたりするのかな、申し訳ないなとか考えたりして。会話が終わる頃には自分に嫌気がさしてたり、高校の自分がそうだったから。学生のうちに築く関係値はこんなにも大切なのかと卒業前に気づくことができた、気がする。そんな気持ちで過ごす学生の自分ではあるが、自分が学生を卒業したら同じことを後輩に思わせてしまうんだろうな。その時の自分はどんな気持ちなんだろう。

卒業した人たちの気持ちを、どうしてもっと知ろうとしなかったのだろうと春を繰り返すたびに考える。あの時卒業したメンターの気持ちが、あと数回の春で自分の元へと巡ってくるのだ。





私よりも先に卒業したあなたはあの時、どんな気持ちだったんですか
どんな気持ちで卒業したんですか。






自分の卒業が近づくほど、そんな気持ちが強くなっていくのだろうか。
自分はどんな気持ちでメンターを卒業するんでしょうか。

ことりのメンター最後の記事は「答え合わせ」と題して、自分のメンター卒業のことを書くことが決まりましたね。乞うご期待です🐣

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