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【公立学校教員、南極へ行く⑫】昭和基地の日直でWell-beingを感じる
12月21日から昭和基地での生活がスタートしました。
日直で昭和基地の生活の流れを知る
さて、憧れの南極昭和基地での生活で浮ついてしまいそうですが、私が南極に来た理由をもう一度確認しときましょう。私のミッションは「南極授業」をすることです(南極授業については次のnoteを)。
勤務校の生徒に向けた南極授業のために、観測隊の方々の業務をお手伝いしながら、Well-being(幸せ)•Environment(環境)•Global Justice(社会正義)といった概念との関連性を見つけていきます。
昭和基地生活初日は、日直業務で1日の流れを掴みます。昭和基地では毎日2名体制の日直がいます。しらせでは海上自衛隊の方々に支援いただいていた掃除などの業務は日直が行います。
この掃除の際の一番の強敵が砂なんですね。実は夏の昭和基地の平均気温は冬の札幌の平均気温より暖かいんです。
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そのため雪(氷)はあるのですが、砂(ガーネットや雲母を含んだ)が露出しています。この砂が服や長靴、帽子など至る所に侵入し、その結果生活する宿舎は砂だらけになるわけです。こうした砂を箒で掃いたり、掃除機で吸ったりするのが大変でした。
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他にも朝食、昼食、夕食の配膳の手伝いも行います。無線を使って観測隊の方々に食事の準備ができたことも伝えます。メニューによっては、歓声が聞こえることもありました。
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ゴミの収集と分別も行います。昭和基地で出たゴミは集積して、30種類以上に分別し、日本に持ち帰ります。そのために日直は、空き缶を潰したり、ビンを粉砕したりします。生活排水も汚水処理装置まで持ち運んだりしました。
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めちゃくちゃありきたりですが、こういう体験をすると、やっぱり日本で生活することは恵まれているなぁと思いましたね。そして決して楽しい業務ではなかったのですが、すれ違う観測隊の方々がもれなく「ありがとうね!」と御礼を伝えてくれたことがすごく嬉しかったですね。「私も観測隊の方々のお役に立っている!」と思わせてもらえる環境がWell-beingでした。