試験に落ちる人は、とにかくモチベーションが低い
何度も不合格になる人の特徴
宅地建物取引士の試験は、毎年1回しかなく、合格率も毎年15%〜17%程度なので、この数字だけでも難易度が高いと感じられる方は多いと思います。
ですが、宅建士試験は毎年ほぼ同じような出題範囲で、かつ問題文や選択肢の表現の仕方もだいたい毎年同じなので、勉強のやり方さえ間違えなければ合格しやすい試験です。
資格スクールが出しているパンフレットや書籍などによく書かれていますが、宅建士試験は一般的に、日中忙しく働く会社員でも半年間しっかり勉強すれば合格できる資格だと言われています。
確かに、毎日5時間以上の勉強時間を確保できれば、半年でも十分合格できるとは思います。
ですが私の感覚としては、勉強時間を確保することがなかなか難しい会社員の場合、10ヶ月〜1年間の勉強期間は必要だと思います
試験に合格できたとしても、おそらく合格ラインギリギリになるでしょうから、勉強時間の確保が難しい方は少なくとも10ヶ月以上の勉強生活を覚悟したほうがいいでしょう。
ただ、これは知識が全くのゼロ状態の場合です。
宅建士の資格を取ろうと考える社会人は、不動産業や金融業、保険業など、不動産に関してある程度の知識がある方が多いです。
不動産適正取引推進機構の統計によると、試験受験者の過半数は不動産、金融、建設など業界に属しているそうです。
ある程度の基礎知識が備わっている方なら、毎日忙しく働いている社会人でも勉強期間は短縮できる可能性はあります。
とは言え、宅建士試験はしっかり勉強しないと合格できません。
そして、試験に何度も落ちる人に共通することは、圧倒的にモチベーションが低い方が多いです。
毎年試験に落ちている人は、本当に宅建士の資格が欲しいのか、今一度よく考えるべきだと思います。
最初にも言いましたが、宅地建物取引士の試験はそんなに難しい試験ではありません。
何年も受験しているのに不合格になっている人は、間違った勉強方法を継続しているか、本気で合格したいと思っていないかのどちらかです。
勉強方法が間違っているだけなら、すぐにやり方を変えれば問題ありません。
ですが、勉強に対するモチベーションが上がらないという方は、残念ながら試験に受かる確率は低いです。
モチベーションを維持する方法
勉強を始めたばかりの頃は、民法とか契約に関することとか、建築基準法とか難しいことばかりで、つい投げ出したくなるものです。
何事も最初が肝心で、「ちょっと難し過ぎるから私には無理かな」と、諦めてしまわないように、モチベーションの維持は最初の重要課題になります。
不動産の営業職に就かれている方であれば、宅建の資格は何が何でも取得しておきたい資格でしょう。
しかしながら、宅建士合格を目指す理由が「人気の資格だから」や「役に立ちそうだから」というような、必要に迫られていない場合は注意が必要です。
合格する人は、宅建士取得に対するモチベーションが本試験まで高いままです。
そして本試験までモチベーションが高く、高得点で合格できる人の特徴は、ギラギラした夢を持っていたり、野望があったりして、資格取得後の理想像がはっきりしていることです。
そして、その理想像はモチベーションさえ維持できれば良いので、実現可能性の難易度は高くても全く問題ありません。
「資格取得後は営業を頑張って高収入を稼ぎ、フェラーリを買う!」でもいいですし、
「インセンティブが入ったらHERMESのバッグを買う!」でもいいです。
「試験が終わったら友達と高級レストランでお疲れ様会したい!」もありです。
とにかく試験に受かった後の生活がワクワクするようなイメージができればOKです。
とにかく勉強をしたくなるきっかけがあればいい
私の受験生時代の目標は、「宅建士資格を取得し、サラリーマン不動産投資家として成功する」ことでした。
当時は不動産会社でファイナンスの業務をしていましたので、実務を通じて不動産投資を学べる環境ではありました。
まだまだこの目標は達成までに時間がかかりそうですが、ここで重要なことは、私の中で『宅建士資格の取得』は、目標達成に向けた、ほんの一部の通過点でしかなかったことです。
宅建士の資格がなくても不動産投資は可能ですが、不動産業界の人間なら必須の資格だと思っているので、絶対に取得しておきたい資格でした。
この資格がないと次に進めないと考えていましたので、たとえ22時まで残業した日でも、飲み会の後でも夜は必ず勉強はしていましたし、朝もカフェで毎日1時間以上は勉強していました。
「早く宅建士の資格を取りたい! 早く投資の勉強がしたい!」と思いながら毎日過ごしていたので、本試験日までモチベーションは高いままでした。
要はモチベーションを維持できれば良いのです。
例えば、「宅建士を取得すれば給料が上がるので、高級ブランドのバッグを買う」でもいいし、「宅建士という肩書がほしい」でも「成績優勝のトップ営業マン(または営業ウーマン)になる」でも良いのです。
資格を取得した後の自分を想像して、ワクワクするような目標を持っていることが大切です。
これが、モチベーションを維持していく方法の一つです。
宅建士を取得したらどんなことをしたいか、取得後の夢は何かを非常に欲深く考えてみましょう。
そして、思いついた夢や目標をどんどん紙に書き出してみるのも良いかもしれません。
モチベーションを維持していくには、勉強中に難しい論点にぶつかっても挫折しないようにするためでもあります。
ぜひ軽く考えずに、自分の夢や目標を考えて、書き出してみましょう。
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