脱サラしてしばらくFIREみたいな生活をしてみて思ったこと
会社員は人間関係で悩み、経営者は孤独に悩む
サラリーマンを辞めてから半年が過ぎようとしています。
結構気に入っていた家賃16万のマンションを退去し、ひとまず実家に戻り、今後の計画を模索しています。
当然のことながら、毎月必ず振り込まれていた給料が途絶え、毎日行くべき場所がなくなり、毎日顔を合わせていた職場の人々とも会うこともなくなりました。
平日休日関係なく毎日自由に過ごせるが、なんとなく社会から外れた感じになり、今でも若干孤独感はあります。
サラリーマン生活の楽しみだった、週2〜3回の外食や飲み会も行かなくなり、今のところは晩御飯は家族と過ごしている。正直、これはこれで昔に戻ったみたいで懐かしくて良かったですね。
ですが、私は30代半ばの未婚、仕事もせずにこの先何年も実家暮らしを続けるわけにはいかないので、来年中には一人暮らしを再開しようと考えています。
脱サラしてそろそろ半年を迎えますが、今一番辛いことは、今まで普通にしていた贅沢なことが全くできなくなったことと、人との関わりが全くなくなったことです。
これは今後の努力次第でまた手に入るものだと思いますが、それまでは孤独との戦いになりそうです。
『会社員は人間関係に悩み、経営者は孤独に悩む』と、何かのビジネス書に書いてありましたが、まさにその通りだと早速実感しています。
今現在の私の収入源は、株式トレードによる売却益と配当収入のみです。
株式投資は運用資金が1千万円ほどあるので、現物短中期と信用取引スイング・デイトレードで月収10万円前後は継続的に稼げています。
また、2023年夏頃から保有しているビットコインも今ではかなり値上がりしているので、しばらくは働かなくても贅沢をしなければ普通の暮らしはできそうです。
週4日以上ジムとゴルフ練習へ出かける日々
サラリーマン時代は毎日忙しくて、とにかく自分の時間がありませんでした。
まず当然のことながら平日週5日は朝から晩まで拘束されます。
そして残業は毎日2時間〜3時間は当たり前のようにします。
仕事スピードが遅いと言われればそうかもしれませんが。
休日出勤も取引先や上司の都合で月に1回や2回はありました。
そして同僚や先輩上司との仕事後の飲み会。
最近の風潮だと仕事後の飲み会に参加しない社会人が増えているそうですが、私のような酒好きサラリーマンは誘われたら基本参加していましたね。
他にも出張だったり、社内行事だったりで、自分が自由になれる時間は毎夜の睡眠時間か、週1〜2回の休日でした。
そんな不自由な毎日は、脱サラしたことで一切なくなります。
そこでさっそく、サラリーマン時代からずっとやりたかったことを始めてみました。
まず、週4〜5日のペースでジム通いです。
サラリーマン時代にもジムの会員になったり、自宅にウェイトトレーニングマシンを置いたりしていましたが、当時は基本的に毎晩飲みに行ってたため、平日に筋トレはほぼ不可能でした。
しっかり運動ができる日は休日だけでしたので、ジムの会費は割に合わず退会し、自宅にウェイトトレーニングを置いても筋トレができる時間も範囲も限られていたため、ずっとできずにいました。
次にゴルフです。
ゴルフは仕事関係者だけでなく、友人ともゴルフコースに行くことがあったので、ずっと上手くなりたいと思っていました。
ただ、サラリーマン時代は練習する時間があまりなく、レッスンを受けてもすぐに忘れてしまい、かなり非効率でした。
脱サラしたことで、自由にジムに行ったりゴルフの打ちっぱなし練習ができるようになったので、これは本当に嬉しく思っています。
「毎日だとすぐに飽きちゃうかな」と初めは思ってましたが、今のところ全くそんなことはなく、まだしばらく続けられそうです。
毎日自由に過ごせるようになって思うこと
日課は朝7時に起床し、ニュースと株価チェック、必要があれば株の売買をし、仕事はこれだけなので午前中でほぼ終わります。
そして午後はゴルフの打ちっぱなしへ出かけたり、ジムで筋トレしたり、それ以外はnoteを書いたり、読書したり。
おそらくこれがサイドFIREに近いのではないかと思います。
仕事はしなければ生活できないけど、時間的拘束はほとんどない状態。
もし今、資産が10億円以上になったら、ニュースチェックや株のトレードすらやらなくなるでしょう。
先日、『自分の磨き方』という本を読んだのですが、その中に「ふだん忙しくする」ことの重要性が書かれていました。
『毎日暇で時間を持て余していると、人は幸せにはなれない』らしいです。
私も強くそう思います。
今は趣味のゴルフや筋トレを思う存分できるけど、正直今の生活は幸せとは言えないですね。
逆にサラリーマン生活の方が幸せを感じられる時がよくあったとも思います。
例えば、1週間しっかり働いて、金曜日に同僚や友人と酒を飲んでる時の方が幸せだったと思うし、仕事で成果を上げられた時も嬉しくてしばらく幸せな気分になってた気がします。
それらと比べたら、毎日一人で株価チェックをして、タイミング見て利益確定してお金を稼ぎ、その後は趣味の時間に...って、これって結構虚しい生活なんじゃないかって、たまに思います。
社会に何も貢献していないし、人と仕事の話や交渉などの機会もない、社会人としてのレベル上げが止まったような気がします。
唯一、実務として日々レベルが上がっていることとしては、株式トレードだけでしょうか。
まぁ株式トレード自体は、市場に流動性を促す効果があるため、我々のような個人トレーダーの存在は経済にとって必要だそうですが…
社会のためにしている感じは全くないですね。
億り人になってFIREできても仕事は持っておきたい
今の時点でサイドFIREしたとは全く思っていませんが、FIREという生活が社会に何も影響を与えず、ただある程度の贅沢をしながら生きていくことだとしたら、あまり目指すべき生き方ではないと思います。
これが今回の記事で伝えたいことです。
純資産が50億円とか100億円にもなれば、平均的な利回り4%で資産運用しても毎月1,000万円くらい余裕で使えるでしょう。
ここまでになると生活レベルが高過ぎて今の私には想像できないので、FIREの考え方が変わるかもしれません。
財団を立ち上げたり、名前が公表されるくらいの金額を寄付をしたりもできます。
人によっては厳しいかもしれませんが、だいたい純資産5,000万円くらいまでなら、仕事と投資、節約を頑張れば到達できる金額でしょう。
このくらいの純資産で利回り5%で運用すると、月々20万円程度の運用収益は得られるはずです。
この月収で仕事をせずに生活する場合、賃貸で住むなら家賃は目安として4万〜7万円くらいで、贅沢はなかなかできず、食費も切り詰めて考えなければなりません。
お金のかかる趣味も持つことはできないでしょう。
自由な時間は得られますが、好きなことができない、好きなものが食べられないという、窮屈な生活になることを覚悟しなければなりません。
そして何より、仕事をしていない場合、人との関わりがほとんどなくなるため、孤独にも耐えなければなりません。
FIREと言えるくらいある程度の贅沢ができて自由な生活を送るには、最低でも純資産として1億円は必要でしょうし、たとえそれでFIREしたとしても、何かしら生活に物足りなさを感じるのではないかと思います。
FIREの考え方は人に寄りますし、今回私が紹介したような考え方には全く当てはまらない方も当然います。
また、結婚していてお子さんもいるご家庭や、パートナーと同棲している場合も、今回の私の考え方には当てはまらないかもしれません。
ただ、何もしなくてもいい生活、社会に貢献や影響を与えるような仕事を持たず、ただ自由だけ与えられた毎日は、どんな人でも途中で何か物足りなさを感じ始める気がします。
以上、”贅沢はできないけど自由な時間を手に入れた男”の直近の感想でした。