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PERは買う前の参考程度に確認するだけ


買うべきではない株はすぐに分かる

私は普段生活している中で、気になる商品や会社を見つけるとすぐに現在の株価チャート、四季報などを一通り確認します。

短期中期で株式トレードをしている方なら、習慣的にやっている方は少なからずいらっしゃると思います。

私はある程度の会社情報をさらっと確認するだけで、手を出しても良い株かどうかを即判断することができます。

その判断基準はこの3つ。

・営業キャッシュフローがマイナス
・最近粉飾決算した企業(疑いがある企業含む)
・最近上場した企業(セカンダリー投資)

私のこれまでの投資経験上、絶対に手を出さないと決めている条件はこの3つのどれかに当てはまる上場株です。

他にも細かな条件はいくつか決めていますが、この3つは例外なく、どれか1つでも当てはまるなら、99.9%儲かるという確証がない限り絶対に手を出しません。

ここまで頑な理由はもちろん、これらに投資したことで過去に痛い目に遭っているからです。

大きな失敗から学んだルール設定なので、そう簡単にはこの条件を変えることはありません。

以上が私の投資判断の考え方ですが、投資すべきかどうかの判断材料は人によって様々です。

一般的なものだと、PBR(株価純資産倍率)やPER(株価収益率)、配当利回り、配当性向など、投資判断に活かせる指標は数多くあります。

そこで今回伝えたいことは、株式投資をするなら基本的かつ重要な指標である『PER』について紹介したいと思います。

 

PERはバリュー株投資メインの方なら必須の指標

PER(Price-to-Earnings Ratio)とは、株価を1株当たりの利益で割った比率を表します。

PER = 株価 ÷ ​1株当たりの純利益(EPS)

例えば、ある会社の株価が2,000円で、1株当たりの純利益(EPS)が200円だとします。
この場合、PERは次のように計算されます。

2,000円 ÷ ​200円 = 10

この会社のPERは10です。投資家が1円の利益を得るために10円を支払っている(投資している)ことを意味します。

PERを日本語にすると「株価収益率」といいます。

この比率は、会社の株価が実質的な価値に対して、どのくらい高いかを示す指標の1つであり、投資家にとって重要な意味を持っています。

株式の評価に使用される指標の1つ

PERは、株式の評価に使用される主要な指標の1つであり、株式投資においては非常に重要です。

PERが高い株は、その企業の将来の成長が期待されていることを示しています。

一方、PERが低い株は、市場がその企業の将来の成長を期待していないことを示しています。

業界平均との比較ができる

PERは、業界平均と比較することで、特定の企業が業界の平均よりも高いか低いかを判断するのに役立ちます。

PERが高い企業は、同じ業界の中で競合他社よりも高い評価を受けていることを示しています。

これは、企業が市場での優位性を持っている可能性が高いことを示唆しています。

企業の成長性を示す

PERは、企業の将来の成長性を示すことができます。

PERが低い企業は、将来の成長性が限られている可能性があります。

一方、PERが高い企業は、将来の成長性が高くなる可能性があります。

株価の変動の予測ができる

PERは、株価変動の予測に役立ちます。

PERが高い企業の株価は、将来の利益成長に基づいて期待されており、その成長が期待に応じているかどうかによって、株価は上昇または下落する可能性があります。

PERを分析することで、株を買うべきかどうかの意思決定にかなり役立つことは確かです。

PERの一般的な目安は、15倍前後だと言われています。

つまり、気になる株を見つけたとして、その株のPERが15倍以下なら、現在の株価は割安なので買うべきだと判断できるかもしれません。

逆にPERが15倍を超えていたら、現在の株価は比較的高い、割高の可能性もあります。

ですがこれは、上場企業の場合であり、かつこの15倍前後という目安は業界によって異なります。

そのため、低PERだから買い、高PERだから買わない(または売り)と単純に判断するのは危険です。

なぜなら、株価はPER以外にも様々な理由で上がったり下がったりするからです。

 

PERだけで投資判断するのは危険なので、参考までに留めている

私は基本デイトレとスイングトレードです。

株を長く持っても3ヶ月までが多いです。

正直、塩漬けになっている株もいくつかありますが、半年以上経っても戻る見込みがない株は損切りします。

そこで、PERが低く割安な株を見つけたとしても、買ってから3ヶ月以内にその株が上がることはあまり期待できません。

もちろん、低PERの株を買い、1週間もしないうちに株価が急上昇したので利益確定して儲けた経験もあります。

ですがこれは、「低PERの株を買ったから儲かった!」とは言い切れず、別の要因で株価が上昇したと考えています。

基本的にPERを重視するようなバリュー株投資は短くても半年以上の中長期保有で稼ぐものです。

そのため、私は低PERを狙うような投資はしていません。

なので、短期保有でトレードを繰り返す私としては、PERは確認しても参考までに留めています。

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