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こんなおっさんでも麻雀プロになれるんやろか?

麻雀大好きのおっさんが、これまでフツーの人生を歩んできていて、ふと、麻雀プロになるにはどうしたらいいかな?と思ったので、どういうことが必要なのか考えてみた。

1.【結論】麻雀プロはロマン。私には無理。
2.麻雀プロになるのも大変
3.麻雀プロになってからも大変
4.最後に感じたこと


1.【結論】麻雀プロはロマン。私には無理。


YouTuberが「好きなことで生きていく」みたいなことを言っているようだが、麻雀が大好きで、まぁまぁ打てると思っている人間にとって、麻雀プロで生きていけたら、どんなに楽しい人生なのだろうと思ってしまう。しかし、その生き方はフツーのおっさんには無理、というのが結論。

というのもこれまでの人生で麻雀を打っていて収入らしい収入があったわけではなく、剛腕というほどの腕もなく、その界隈で有名になったことがあるわけでもない。ここ数年、雀荘からも足が遠のいた。ことさらネットマージャンで暇つぶし程度にプレイするのが関の山だ。こんなおっさんが麻雀プロになれるわけがないのだ。そんなに甘くない。

2.麻雀プロになるのも大変


そもそも麻雀プロになるにはどうしたらいいのだろう。今はネットで簡単に検索できる。早速「麻雀プロになるには」と検索する。すると、「麻雀プロ」とは「麻雀のプロ団体に所属している雀士」のことらしい。つまり、どこかの競技麻雀のプロ団体に加入したらもう目標達成だ。プロ雀士になった自分を想像して心が躍る。

どこか入れてくれそうな団体はないか。検索に力が入る。
競技麻雀のプロ団体の名前が10以上出てくる。おそらく流派のようなものがあって、団体ごとに個性があるのだろうと想像するが、おっさんの目標は目先の入会なので流派などどうでもいい。

なになに、プロテスト(入会テスト?)があって、受験料は軒並み2万円くらいかかりそう。
書類審査、筆記試験、実技試験、さらに面接があるのか。これを突破できたら、入会できて、晴れて麻雀プロなんだろうな。団体によっては、修業期間があって、認められたら、プロ活動ができるというのもある。その間、年会費みたいな費用も発生するのか、ここはやめておこう。

書類審査って何だろう。履歴書でも出すのか。学歴や資格にでも条件があるのかな。資格は運転免許証、趣味は音楽鑑賞でもいいのか?何か麻雀関連の武勇伝がいるのか?(「私は36時間連続で麻雀して、帰宅した友達が、また遊びに来たことがある」・・・とりあえず、これを書くか)

筆記試験は、過去問をホームページで公開してくれていて、何気に凄い。麻雀好きからすれば、麻雀クイズみたいな感じだが、所定の時間で間違いなく回答するには「勉強」が必要そうで、たちまち暗雲が漂う。

実技ってなんだ?プロ雀士と同卓して勝てばいいのか?
華やかな魅せるプレイをするのか?
表情や所作を見られるのか?
舌打ちしたら失格か?
疑問がどんどん出てくる。

面接ではきっと麻雀に対する熱い想いを語るのだろう。
よしこれは原稿をつくって暗記しよう。何事も熱意が大事だ(作文だが)。

何?年齢制限40歳未満?・・・あかんやん・・・オワタ

3.麻雀プロになってからも大変

人生には計画性が必要だ。なので、麻雀プロになった後についてもよく考えておく。サラリーマンのように定期収入があるとも思えないが、どういう仕事になるか、十分に把握しておく必要がある。プロ雀士になってから話が違うと言っても後の祭りだ。

ということで、まずは収入源だ。検索に一層熱がこもる。

「プロ雀士になったからといって、所属団体から給与が支払われることはありません。」・・・そうだろうな。「むしろ、どの団体もプロ雀士としての登録に年会費がかかるので、プロとして活動するほうがマイナスになります。」・・・え、生活できるのか?

プロ雀士は「少なくとも1000人以上は存在し、一説には1400人ほどが存在している」とのこと。収入源を探す。プロ雀士たちは生きている。収入がなければ、プロと言えない。プロになる理由がない。

やはり、プロ雀士がプロ雀士たる所以、生きる術は勝負に勝つこと。つまり、試合に出場して上位に入賞することだろう。だが、ここで検索するタイピングの指が止まる。

「賞金が発生するタイトル戦などに参加しても、優勝者への賞金は50~100万程度」

ネットマージャンでも決勝トーナメントに行けないおっさんがプロ団体のタイトル戦で常勝なんてできるわけがない。いや、この金額だったら、常勝しても生活費や活動費が足りんやろ。M1で優勝しても売れないお笑い芸人が頭をよぎる。

そうなると麻雀プロを土台にした副業かー。
タイトル戦で入賞して知名度があがったらできる仕事は、「テレビ放送の対局や雑誌などのメディアやイベント出演」とネット検索に出てくる。目先の賞金ではなく、入賞することは、プロ雀士としての名誉と次の仕事にありつけやすくなるらしい。

一方、仕事を増やしたいが、知名度がなければ、知名度を上げる工夫が必要だ。TwitterなどのSNSでフォローしてもフォロバしない麻雀プロがいるが、そういう麻雀プロは既にかなりの知名度があるか、マーケット戦略を間違えている(個人の趣味のSNSなら別にいいけど)。

そうは言っても、麻雀の実力はあるものの、なかなか大会の成績に結びつかないプロ雀士ならば、雀荘への勤務や経営をしている方もいるようだし、もしくは会社員など別の稼業との両立になると思われるし、実際にそのような辛酸を舐め、苦労しているプロ雀士の方が圧倒的に多いようだ。そして、「麻雀が得意だから、好きだからだけでは続けていけない仕事です。」という文章を見つけて検索をやめる。

4.最後に感じたこと


野球でもゴルフでもプロ並みに上手な方がいる中で、日々研鑽を重ね、情熱を傾ける麻雀プロに対して、なんて配慮のない浅はかな発想で麻雀プロになれないかな~、なんて思ったのだろう。現実は厳しい。

ただ、麻雀に熱意があって、麻雀が大好きで、腕に自信があって、若くて、ロマンを求めている人ならば、1度しかない人生、麻雀プロに挑戦してみても良いかも知れない。これらの”大好き”しかあてはまらないおっさんは、プロ雀士になる夢を諦めることをここで宣言したい(T T)

ネットマージャンでお会いしましょう。

おしまい




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こてつのネトマ徘徊記
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