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いつかどこかで水中麻雀やってみたい

最近、少々ご無沙汰しておりますが、ネットマージャン「まるじゃん」の運営会社であるシグナルトーク社(以下、ST社)が創業20周年を迎えたとのことで「ST創業20周年記念祭」を開催中です。

そのイベントの1つに「水中麻雀体験」というものが開催されるようで、私は風変わりなイベントが好きなため、非常に興味深く注目しています。現在、参加者が募集されているようです。(応募期間:2022年8月29日まで/開催日時:2022年9月25日)

水中麻雀に限らず、屋外での麻雀の様子について、以前noteを書いたことがありましたが、もともと水中麻雀には、元ネタがあって、実際の対局についてレポートされていますのでよろしければご参照ください。

▲元ネタ(2016.04.28)

▲元ネタを借りパクして書いた私のnote

私は、人には麻雀好きが過ぎると変わった場所で対局したい潜在的な欲望があるのだと思っています。それは同卓した対局者と変わった体験を共有したい、思い出を作りたい、(決してルーチンではやらないけど、)”非日常”を体験したい、そんな”想い”ということです。旅行やお化け屋敷みたいなものでしょうか。

したがって、その”想い”を共有できる仲が良い友達と体験することがベストだと思いますが、この素敵な水中麻雀をやりたい人というのは(私の)想像より多くないようです。

ST社の「水中麻雀体験」の募集人数は、わずか4人ですが、すぐに埋まるだとうと(私は)考えています。ただ、「定員に達しない場合は全額返金の上、中止となります、ご了承ください。」という弱気な注意事項が掲載されています。ちなみに参加費は20万円ですが、この一生ものの体験のための舞台作りのことを考えたら、個人で実現することは非常に難しく、決して高くないと(私は)思います。永遠に麻雀仲間に自慢できるのに。

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そんなに簡単なことではない

自分自身が開催者になった気分で、通常の麻雀と比べて、どういうことが想定されるか、どのような準備や参加者の要件、留意事項があるか、自分なりに想像してみました。水中での麻雀なので様々な条件をクリアするためにいろいろな準備や配慮が必要になってくると思われます。

まず参加者の安全面でしょう。万が一、参加者に事故があっては、イベントどころではありません。具体的には、参加者の健康状態対局中の安全性確保は十分に検討しておく必要があります。

参加者の健康状態については、「水中麻雀体験」の募集案内などにも細かく記載があります。まず、対局前の(恐らく医師による)健康検診があり、チェックシート(問診票)を記載するようです。現時点の病気や過去の病歴(既往歴)が確認されるでしょう。プールに長時間潜るということから、特に呼吸器系、循環器系、神経系が重点的に確認され、場合によっては、かかりつけ医への事前相談が必要になるかも知れません。

対局前の健康検診時には、問診結果に加え、実際に服薬中の薬剤の確認や、簡単な会話などで水中麻雀ができるか”適格性”が判断されるものと思います。「水中麻雀体験」の募集案内には、具体的な病気の名前が挙げられていますので、これらに該当する病気で通院などをされている場合は参加が難しいものと思います。健康でないと水中麻雀はできないのです。

対局中の安全性確保については、万が一、対局者の健康状態が怪しい場合は、救助を行ったり、必要があれば、病院へ運搬する手順などが必要かも知れません(判断や救助に適切な方への役割分担)。ボンベなどの機材の不具合が発生した場合には、対局者の安全性を確認した上で、代替手段や予備の機材などが必要ですし、特に問題がない場合でも、定期的に健康チェックや休憩時間などを設定しておく必要があるかも知れません。

これらについては、ST社が必要な保険に加入しているか、加入のための費用が参加費に含まれているかも知れません。また、ボンベで呼吸するにあたっては、インストラクターによる事前のトレーニングも必要に応じて発生するでしょう。

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開催者の免責

沢山の注意事項があって、事前に十分な確認をしたとしても、事故は発生するかも知れません。ST社は法律関係を事前に精査されていることが多い印象なので、今回も弁護士に相談しているものと思われます。

参加者に対して、念書のようなものを一筆取ることは、配慮を尽くしても、悪意を持って適格性の条件をすり抜けた参加者への対応として必要なことでしょう。【その他の注意事項】に「弊社としては事故防止に努めておりますが、体験中に発生しうる事故、事件、負傷などにつきまして、一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。」という記載はあります。

その他、営業秘密(ノウハウ)の漏洩防止、SNSへの事前発信の制限など、せっかくのイベントが台無しにならないように参加者へ協力いただくことも必要でしょう。もしかすると、どこかのYouTuberが自身の発信のために紛れ込んでくるかも知れません。(逆にイベントとしては、どんどん拡散してもらった方がいいのかも知れませんね)

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そもそも水中で麻雀が打てるのか?

元ネタST社の案内動画にも挙がっていますが、水中ならではの”困難”が想像されます。水中なのでサイコロが振りにくい、自摸などの所作に伴う水流で牌が倒れる、発声できない(ポン・チーの発声やあがり点の伝達)、視野が制限される、点棒の受け渡しがやりにくい、水中は寒い、などとあります。

潜水スーツでなければ、やはり長時間水中にいると寒いのでしょう。元ネタでも「水中は体が冷えるので尿意が凄まじい」とあります。開始前にトイレへ行っておくか、または・・・。

また、やはりコミュニケーションが取りにくいのは、歯がゆいことです。発声については、沖縄のシーウォークのようなフルフェイスタイプのヘルメットであれば、声を出してインカムで各ヘルメットに音声を飛ばすこともできるかも知れないと想像しました。ただし、機材の準備や調整も大変でしょうし、むしろ水中での麻雀という面白味は、通常とは異なるこれらの困難さにあると思うので、これらを課題として詰めない方がいいかも知れませんね。私は、日頃、改善活動のやり過ぎで、悲しいことになんでも解決しようとする癖が抜けません。あっ、サイコロは金属製がいいでしょう。

その他の諸々

その他の細かいこととしては「牌は浮かないのかしら?」と。感覚的には水に沈むでしょうが、ドンジャラ程度だったら、浮いてしまって、水中ではできないでしょうね。それから「牌とか麻雀台は消毒するのかしら?」とか、「映像や写真を取るのに光源は要らないのかしら?」とか余計な心配がドンドン溢れます。もしかして、私は心配しすぎるあまり、開催者としての適格性が無いのかも知れません。

余計な事

コミッショナー宣言や表彰式も(あるのなら)水中でやって欲しいな、と思っていますが、そこまで詰めて実施しないでしょうね。そもそも、長い時間に渡って対局する必要はないわけで、イベントとして話題になるように最低限、無事に終了し、開催の事実が何枚かの写真に収められれば、達成できたと考えられるでしょう。もし、半荘できれば、大成功ではないでしょうか。

ところで、今回、ST社が「水中麻雀体験」をイベントするに当たっては、この元ネタも参考にしているのだろうな、と思いました。この元ネタは、株式会社LIG社が作成しており、2016年のものでしたが、最後まで読んでいくと下段に当時「まるじゃん」のプロモーションがあるのです。参考にするどころか「つるんどるな」ということでした。

・・・となりますと、今回のST社のイベントにももしや?と思いましたら、ST社のフルバージョンの案内動画のクレジットに元ネタの株式会社LIG社が制作で挙がっており、そもそも元ネタのライターの方(竹内紳也さん)がプロモーションビデオのメンツに入っていました(※ご紹介で「水中麻雀経験あり」とあり、ノウハウや実績があるということですね。)。

さいごに

秘めたアウトドア精神とでも言いましょうか、ヒトというものは変わった場所で麻雀を打ちたい願望があるのかも知れません。早く開催後のレポートを拝見したいものです。

あー、しかし、空気のあるところで麻雀が打てる幸せってありゃしません。参加者も開催者も「日常が1番幸せだった」ということに気付くことに違いない。そう、私は参加を希望しません。

おしまい


追記

LIG社のブログを拝見していたら、直近でLIG社竹内氏の「水中麻雀」の記事が挙がっていましたので追記しておきます。


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