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肺高血圧症か確定するための検査入院

肺動脈に血栓ないしは塞栓ができて、肺動脈の圧力(血圧)が異常に上昇するのが「慢性血栓塞栓性 肺高血圧 症(CTEPH)」です。肺動脈の圧力が上昇する理由は、血栓ないしは塞栓が、肺の太い血管、さらには細い血管につまり、異常に狭くなり、また固くなるために、血液の流れが悪くなるからです。必要な酸素を体に送るためには、心臓から出る血液の量を一定以上に保つ必要があります。狭い細い血管を無理に血液を流すように心臓が努力するために、肺動脈の圧力(血圧)が上昇します。何故このような病気が起こるのかは解明されていません。この病気の原因解明が必要であり、有効な治療法の研究開発のため、「慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)」は「難治性呼吸器疾患(指定難病)」に認定されています。

この病気の最初の認定のためには、「 右心カテーテル 検査」を受ける必要があります。肺動脈平均圧が25 mmHg以上であり、さらに、「肺血流シンチグラム」、「肺動脈造影ないしは胸部造影CT」という検査で、肺血栓塞栓症であることを確認する必要があります。この病気は難治性ですが、この病気であることの診断が付いた場合には、「専門医による適切な治療(肺動脈血栓内膜摘除術など)」を受けることにより、体を動かす時の息苦しさが改善するなど、自覚症状の改善が得られる場合があります。

https://www.nanbyou.or.jp/entry/192

慢性血栓塞栓性肺高血圧症である、と確定することと、
その治療法をどうするかを決めるため、1週間の検査入院でした。

・右心カテーテル検査
・血液検査
・心エコー検査
・造影CT検査
・心電図
・呼吸機能検査
・胸部CT検査
・6分間歩行検査
・運動耐容能検査(CPX)

毎日何かしら検査してました。
6分間歩行検査、運動耐容能検査は、
前回お世話になった理学療法士さんが再び担当してくれました。

運動耐容能検査は、呼吸中の酸素や二酸化炭素の濃度を測定する
マスクや心電図などを装着して、自転車をこぐ検査です。
時間経過に伴い、こぐペダルが重くなり負荷がかかります。
息ができなくなるギリギリまでこいでください、と言われていたものの、
脚力がないため、脚のほうが先にきつくなりギブアップ。
結果を見ても、必要な数値が出る前に検査終了となっており、
日頃の運動不足が露見したのでした。
理学療法士さんからは、
隙間時間に踵上げするだけでも筋力つきますよ、と教えてもらいました。

検査を経て、慢性血栓塞栓性肺高血圧症であると診断され、
今後は慢性血栓塞栓性肺高血圧症として治療をすることになりました。
難病のため、服用する薬代が高額になるので、
医療費助成を受けるための難病申請が必要であることを説明されました。
必要な書類は病院で準備でき次第、郵送してもらうことになりました。
それを持って、保健所に申請手続きに行くことになります。

また、制度が変わり医療費助成の開始日は、
2023年10月1日から「申請日」から「診断年月日」になったそうです。
そのため、服用薬は慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療薬が追加されました。

なお、様子見をしていた子宮筋腫摘出手術について、
当初は肺血栓塞栓症が落ち着いたら実施する予定でしたが、
肺血栓塞栓症から慢性血栓塞栓性肺高血圧症に病状が変わったこと、
9月までに実施しなければいけない、というタイムリミットもあり、
先に手術することに変更になりました。

次から次と決めなければいけないことがやってくるよ。

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