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ラビュリンスにおける考察(2023年7~10月環境)
1.今までのラビュリンス
ラビュリンスとは、迷宮城の白銀姫(略:迷宮姫)という簡単な特殊召喚(略:SS)条件、強力な耐性持つモンスターによるビートダウンを行うテーマです。
永続型と竜飾灯・火吹炉を採用した家具型が存在します。
しかしテーマとして見ると、罠デッキ特有の遅さ、通常罠のパワーの低さにより環境デッキ相手は厳しい対面が多く感じました。(特に後手)
従来ではパワーの低さを強力な永続(御前・群雄・スキドレ)でカバー、相手を縛ったうえで迷宮姫で殴りきっていました。
その為、群雄割拠とした環境では永続の効力が薄く(対面により有効な永続が異なる為)、デッキパワーを補えず日の目を見る事が難しい状況でした。
2.新環境でのラビュリンス
では何故、新環境でラビュリンスのシェアがじわじわ増えているのか。
1つ目は分かり易く新制限の影響です。環境TOP勢の安定感、パワーが下がったこと。
2つ目はトランザクション・ロールバックの登場と考えます。
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重要なのは墓地で発動する②の効果。通常罠コピーは今までになく強力で、発動タイミングさえ満たせば、ターン制限のある罠でも2回使用する事が可能です。
墓地発動のこのカードの登場により、家具型が見直されはじめました。
3.展開パターン
家具型は今までの罠デッキと異なりコンボデッキです。
時計+ラビュリンスモンスター+ビッグウェルカム・ラビュリンス(略:ビッグウェルカム)orウェルカム・ラビュリンス(略:ウェルカム)で始動します。(この動きが再現性が高く1番リターンが大きい)
パターン①
【要求】時計+家具+コスト1枚
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【結果】手札破壊1枚。場に白銀ラビュ。墓地にビッグウェルカム。
手札か場に使用した時計と家具←結果としてハンドコスト1枚で可能。
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1.時計効果。(略:ef)
2.家具efコスト1枚捨てる→ビッグウェルカムセット→時計ef墓地蘇生。
3.ビッグウェルカム発動→白銀の城のラビュリンス(略:白銀ラビュ)ss→時計バウンス→チェーン①白銀ラビュef、チェーン②家具ef。
以上です。
上記の動きは相手ターンでも可能であり、そのターン妨害を行った上、墓地にビッグウェルカムを用意する事で、自ターンでの相手妨害、抱影ケアが可能となりました。
この動きのメリットは展開の速さもさることながら、時計+家具がハンドに戻る事によるリソース力です。
また、他のハンド次第では動きに上振れが生まれます。
パターン②
パターン①に追加でハンドに迷宮姫がある場合。
パターン①-2の後に迷宮姫をSS。パターン①-3のビッグウェルカム発動にチェーンする事で任意の罠をセットする事が可能です。
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パターン③
パターン①のコストにロールバックを使用。
パターン①ー3後、
4.ロールバックefビッグウェルカムコピー→アリアーヌss白銀ラビュバウンス→アリアーヌef1ドロー白銀ラビュss
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これにより次ターン、
①白銀ラビュefでビッグウェルカムセット→アリアーヌefでビッグウェルカムをコストにレベル4以下悪魔(アリアンナ等)をリクルート。
または、
②白銀ラビュefでビッグウェルカムセット→時計ef→ビッグウェルカム発動→迷宮姫ssしバウンス。チェーン①アリアーヌef、チェーン②白銀ラビュとする事で、相手の場か手札1枚破壊+1ドロー+迷宮姫ss。
アリアーヌ(1800)、白銀ラビュ(2900)、迷宮姫(3000)と計7700ライフカットが可能です。
家具が火吹炉の場合は盤面にでる為、リクルートをアリアンナ、バウンス対象を火吹炉とし、サーチで迷宮姫→アリアーヌefでss。
アリアンナ(1600)、アリアーヌ(1800)、白銀ラビュ(2900)、迷宮姫(3000)と計9300が可能です。
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さらに、パターン①-3のビッグウェルカムへのうららをケアする事が可能です。
この役割に疑問を呈す方もおられると思います。
この動きへのうららは致命的でハンド3枚消費した上、場に時計墓地に家具+ビッグウェルカムと何も起きない状態となります。
相手ターンに動く+うらら単騎への役割では墓穴は使い辛く、ロールバック使用パターン(ウェルカム連続発動によるライフカット、ターン制限のある汎用罠の連続使用等)の汎用性を鑑みてロールバックの採用を行いました。
4.構築
今回、7月2日ダクロCSで使用した構築です。
結果はベスト8と無残(おのれ👹)でしたが、サンプルとして話をさせていただきます。
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時計(メイド2種含めて)6枚、家具(メイド2種含めて)9枚採用しています。
これはデッキ41枚の場合、初手に2種ある確率は38%、とても低い値です。
そこで壺を最大値(4枚)採用する事で各枚数をかさ増し。
先手では家具13枚と時計10枚とする事で65%まで上昇しました。
(正直70%は欲しいところですが自分は引き強いので妥協しました)
後手の場合を考えましょう。
ベストは時計と家具セットですが時計は3枚しかない為、現実的ではありません。
そこで初手5枚に存在する複合パターンで考察してみます。
パターン①
時計+家具←初手率16%
パターン②
家具+捨てられて価値がある札(イシズ+ビッグウェルカム)←初手率25%
※ロールバックは自ターンになった場合でも発動タイミングない為、除外。
パターン③
1枚でそのターン縛れる手札誘発(増殖するG、ドロール等)←初手率33%
複合するとメイン戦、初手率59%とまずまずとなります。
※サイチェン後はパターン③のドロール、ラヴァゴ等有効札が増える。
以上がダクロCSに持ち込んだラビュリンスの中身となります。
(3日前にカード集めたので中身のなさは許してください)
5.今後
自分が今1番考案しているのは、パターン②家具+捨てられて価値がある札です。
初手5枚の内、展開に3枚使用(時計、家具、コスト)するとなると、残り2枚の札で相手ターンを捌かないといけません。
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例えば上記の様に、時計、家具、コスト、誘発2枚としましょう。
一見すると初動と誘発がそろっており、ハッピーセットに見えます。
誘発2枚を投げ、相手の動きを鈍らせた所へ家具からビッグウェルカムを発動します。
そこに対してうららをもらいました。
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この世の終わりですね、たいありでした。
これは実際にCSトナメ1回戦で負けた状況です。(細かい違いはあり)
次ターンドローからビッグウェルカムefで時計バウンス→家具ef回収で同様の動きをする事が可能ですが、
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罠デッキが上記の様な貧弱盤面で勝てるはずもなく、ジリ貧となる事が目に見えています。
そこで、このコスト1枚が有効かどうかがゲームに関わると考えています。
(ダクロCS前日はいろんな方にカード探して頂いて本当にありがとうございましたm(__)m)
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上記の様にコストが有効牌(イシズ、ロールバック等)としましょう。
イシズ、なら妨害数+1、ロールバックなら返しの自ターンでの行動回数が増え捲る可能性が高まります。
コストをただの損とするか、有効牌とするかが大きな差に感じないでしょうか?
もちろん、捨てられる役割しかないカードを増やす事に抵抗のある方もおられると思います。
安心してください、初手5枚で家具(捨てる札)にアクセスするカード(壺を含め)は90%と現実的な数値です。
となると次に考案するべきは捨てる事による有効牌です。
ここに関しては自分も現在思案中です。(申し訳ない)
今後、ロールバックが抜け、別の札に代わる事もありうると思います。
例えば、迷宮姫を戦闘から守る超電磁タートル、自ターン妨害を防ぐブレイクスルースキル等。(さすがに弱いか…)
ラビュリンスはテーマ強化だけが強化とならない、とても面白い拡張性のあるテーマだと感じております。
次回もnote書けと発破が掛けられれば、自分の思考を文字に起こしたいと思います。
それでは。