建築家とのめぐりあわせを考えた「馬頭広重美術館」
建築家、隈研吾が「栃木三部作」と称する建築の一つ「那珂川町馬頭広重美術館」に久しぶりに行ってきました。隈自身も著書『建築家、走る』のなかで「馬頭は栃木県の中でも非常に行きづらい場所」と書いていますが、東北新幹線の宇都宮駅や那須塩原駅からバスがなく、どちらからも車で1時間ほどかかります。
隈は東京世田谷で1991年に完成した作品が批判され、バブル崩壊とともに東京での仕事をなくします。栃木三部作はいずれもこの時期の仕事で、これらによって「材料の本当の面白さに気が付いた」と語っ