オンラインで「場を作る」って、こんな感じ?
1,教える前に
オンライン学習も長丁場になってきましたので、「勉強しなくちゃいかん」という漠然とした義務感だけでは生徒を引っ張れなくなってきている気がします。
勉強に向かう前に、オンラインの勉強の場に向かわせること。グーグルクラスルームやクラッシー等に毎日ログインさせること。「そこ」へ「行くべき、行きたい」という感覚を持たせること。
それはそれなりに難しいことなのかもしれない、と思い始めました。
というわけで、HR的なもの、授業的なものを問わず、生徒が参加したくなる感じのオンライン活動(オンラインコミュニケーションとでも呼べばよいのか?)の情報収集と実践をはじめました。
どうすれば僕たちは、僕たちが僕たちであることを実感できるのか。その問いの答えを巡る記録です。
2、Googleフォームのアンケートとフィードバック
まずは朝のHRです。前日に提出させた「生活の記録」を元に、zoomやmeetでHRトークをしています。緩やかですが、生徒と教員の繋がりを育てる時間にできるでしょう。
また「他の子がどうしているのかが分からない」ことが不安材料になっている生徒もいます。そういう生徒にとっては安心を得る機会になるでしょう。アンケートで学習や運動、お手伝いやゲーム、動画視聴の時間などを聞けば、自動でグラフ化してくれますので、それらを題材に学級通信を作るのも面白い取り組みだと思います。
「僕たちの平均」を共有していくこと。いかがでしょう。
3、zoomでフリーなおしゃべりタイム
続いても朝のHRです。
教員からのメッセージが終わったら、zoomのブレイクアウトルーム機能を使って4,5人のグループを作ってやります。するとランダムで生徒がふりわけられますので、普段のLINEやスカイプでつながっている生徒同士とはまた違ったコミュニケーションが生まれ、刺激となるでしょう。ブレイクアウトルームでは教員の目もありませんので、ぐだぐだとしたおしゃべりが可能になります。生徒が朝起きてHRに出席する理由になる取り組みだと思います。
時間は10分程度で良いでしょう。
4、Googleジャムボードでゲーム
Googleジャムボードは、匿名性があるホワイトボードアプリです。
僕は「連歌しようぜ!」と呼びかけた上で放置しています。それなりに楽しそうに書き込んでいます。
5、Googleアースで仮想旅
グーグルクラスルーム等のストリームで「今行きたいところ」を書き込ませ、教員がGoogleアースのプロジェクトを作ってやる遊びです。Googleアースに触れたことの無い生徒はきっと、感動します。
生徒と教員が慣れてきたら、生徒にポイント指定と写真のアップロードを任せるというのも面白い取り組みだと思います。一般的な観光地ではなく、個人的な思い出を巡る仮想旅になるでしょう。
6、Googleドキュメントのコメント機能で突っ込み合戦
シンプルですがあなどれません。
国語教員だからやりやすいのですが。小説や古文などの本文を、Googleドキュメントに載せて放置するだけです。
生徒は勝手にコメント機能を使って突っ込んで行きます。後でzoomやmeetを使った授業の時に、そのコメントを拾ってやれば、インタラクティブな感じを作っていけるでしょう。
7、グーグルクラスルームでお絵かき大会
これも国語的な取り組みかもしれませんが、本文を読み、絵にして提出する取り組みです。
描画アプリはウェブ上のものも含めて多数ありますし、手書きであっても画像を撮って送信するのはある程度グーグルクラスルームになれてくれば簡単にできます。お絵かき大会をやり、その優秀作品をGoogleスライドなどで発表していけば、授業的でもありますし、コミュニケーション的にもなっていきそうです。
8、グーグルクラスルームでスタイリッシュ動画大会
「面白動画」を自分で作るのはなかなか難しいものです。それができればユーチューバーですもんね。
それよりは「回し蹴りでペットボトルの蓋を開ける」などの方が、まだ取り組みやすいでしょう。教員側でお題を考えてやり、生徒が実践して撮影し、投稿。その動画を共有していく。そんなのも「僕たち」感を高めてくれるのでほないでしょうか。
以上、とりあえず今やっていることや思いついていることをまとめてみました。
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