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ワァ───ヽ(*゚∀゚*)ノ───イ欲しかった52🐳が買えた❣️
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88円で即買い❣️ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
※概要
物語は家族に人生を搾取されてきた女性・三島貴瑚と母親に虐待され「ムシ」と呼ばれる
少年を中心に展開されていく
決して明るくない過去を背負った貴瑚は
引っ越した先の大分の田舎町で自分と同じ
“孤独のにおい”をまとわりつかせた一人の
少年と出会う
喋ることができない彼は鳴き声を上げる動物の動画が好きなようで貴瑚からタブレットを借りると繰り返し見ていた
その流れから彼女が聞かせた話が52ヘルツの
クジラ
他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く
世界で一頭だけのクジラのことで、たくさんの仲間がいても何も届かないし何も届けられない
ゆえに世界で一番孤独だと言われている
わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ
ここから貴瑚と少年の新たな魂の物語が紡がれていくのだ
文庫のカバー裏には特典のスペシャルショートストーリー『ケンタの憂い』を収録
※感想
重くシリアスな内容で再読でも引き込まれ
泣けました( ߹꒳߹ )📖
虐待、ネグレクト、ヤングケアラー、再婚家庭のひずみ、不倫、性同一性障害など社会問題がこれでもかと詰め込まれ、あまりにもやり切れなさで読んでて息苦しく辛くなります
「人というのは最初こそもらう側やけんど
いずれは与える側にならないかん」と言う
村中のおばあさんの言葉が印象に残り
貴湖と愛(52)の希望のあるラストに読後感もよい
※おまけ
映画化にもなります❣️
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https://youtu.be/Z2ibBQcZGII?si=0Skr-JgnnYvpd9KA
文庫も単行本も私の好みの装丁です
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本の装丁は福田利之さんで
ちょっとした仕掛けがたくさんある
よく探すと表紙以外の場所にもクジラが潜んでいる
クジラの上に配置された小さな花の集まりは
「52」という数字
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