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林真理子さんの青春小説
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※本の概要
「世の中、頑張るコと運のいいコがいる
運のいいコの方が最初は前に出ていくけど
残るのは頑張るコの方だ」
顔も成績も地味な13歳の平田彩希はクラスで
目立たないように過ごす日々
しかしクラスの派閥争いのあおりを受け
学園祭のクラス劇で主役を演じることに
これを機に演劇の面白さに目覚めた彩希は
児童劇団に入団するのだがクラスメイトに
「カンチガイしてる」と言われて――
「フツウ」コンプックスや周囲の視線から
脱し自分の「好き」に向き合う苦悩と喜びを
林真理子が瑞々しく描いた青春小説
※感想
狭い教室のヒエラルキーの中で『一軍』でない自分を自覚している主人公、平田彩希13歳は
顔も成績も地味でクラスでも中の中
目立たずはぶられず『ふつう』でいることに
心を砕いて毎日を過ごしている
同い年の美人のイトコとは比較されてばかり
でも文化祭のクラス劇で押し付けられて主役を演じることになった彩希は演劇の面白さを
知り児童劇団に入りたいと思うようになる
まわりに何を言われても自分だけのスポット
ライトを見つければいいんだ、ということに
気づいた成長物語
スレ感がなく林真理子らしくない小説だった
オーデション2回くらいでマイナーな作品とはいえ映画の孫娘に抜擢されたことは
トントン拍子すぎて、あまり現実味を感じられなかった(。-`ω´-)ンー