文庫には単行本にない未収録の短編あり
※概要
主人公は清く正しい青春をバレーボールに捧げてきた、その名も清(きよ)
あることがきっかけで夢をあきらめて教師に
なるべく海の見える中学校に赴任する(教員採用試験に受かっておらず臨時雇いではあるが)
そこで思いがけず文芸部の顧問となった清に
訪れた変化とは……
「卵の緒」で坊っちゃん文学賞を受賞した
瀬尾まいこのデビュー第2作
大幅にファンを増やした評判作の待望の文庫化単行本未収録の幻の短篇「雲行き」も収録
※感想
高校時代バレー部のキャプテンで同級生を
自殺に追い込んでしまった過去を持つ主人公、清
国語の講師として高校に勤務し文芸部の
顧問になってしまい最初は文学を馬鹿にして
いた主人公が段々と文学の魅力に気づいていく高三にしては達観している垣内君とのやり取りが面白かった(๑´ლ`๑)<ब<ब
「雲行き」はとても短い短編
思春期の女の子と義理のお父さんの心の交流
不器用ながら距離を縮めていく様子が
ほわんとした気持ちになりました( ❁´∀`❁ )ホワン
解説は山本幸久さん