
三宝?三方?実家のお正月行事
お正月のことを振り返っていたらどうしても「三宝・三方」がキーになっている。でも、広辞苑で調べても、私の知っている「三宝・三方」ではない。辞典によると「三宝」は、宝のような意味だし、「三方」は神様にお供えするものを入れるものだし。
しきたりの本をみても、鏡餅やしめ飾りは載っているけれど、三宝・三方は載っていない。
ということで、実家の「三宝」を忘れないように、わかっているところだけ残しておこうとおもう。
三宝、三方ってどんなもの?
三方は広辞苑によると衝重(ついがさね)の一種。神仏または貴人に供物を奉り、または儀式で物をのせる台。方形の折敷(おしき)を桧の白木でつくり、前・左・右の三方に刳形(くりかた)のある台を取り付けた物とある。
折敷(おしき)はおそらく、母は「おへぎ」祖母は「おへん」と言っている物ではないかと思う。(母と祖母は出身が少し違う)折敷は木目が横になるように台にのせて、つなぎ目は手前に置くそう。
写真で確認する限り、半紙を置き、うらじろを置いてお米を盛る。お米は8合。そして、昆布を巻いた橙をのせる。
それから、栗、茅、昆布、ミカン、干し柿を家族の人数分ずつ置く。
いつやるの?まあ、お正月だけど。
いつやるか?まあ、お正月。元旦。それも、行く年来る年が終わった年越し直後からスタート。
祖父→祖母→父→母→子供の年功序列?形式。
「さんぼう し〜よ〜」と言われ、ぞろぞろ始めます。大抵、直後に食べるのですが、茅は後からストーブで炙ってから食べていました。(あまり記憶ない)すぐに食べられるのは、お米と昆布かな。
どうやるの?まあ、「あん」するってやつだけど
仏壇の前でも神社でもお墓でも、とにかくどこでも
「あん」しなさい
小さい頃から大抵のものはこれです。なので、三宝も、台を持ち上げて「あんして」。
祖父は、台を持ち上げてかなり長い間ブツブツと呟いていました。その上、認知症になってもまだまだ動けるうちは、羽織を着てました。お正月だけは厳しい感じだった覚えがあります。(自営業だったから?)
今はどうしてる?
私は嫁に出たしメンバーにはいっておらず、今、実家に残っている父・母・祖母の3人分がのっています。もう自営業はやめているし、祖父もだいぶん前に他界しているけれど、行事ごとをキチンとしている母を尊敬します。
今、自分の家を見ていて、各家庭でやっていた正月行事がなくなっていって、図書館で見る限り本もなくて「あれ、どういうことだった?」と思っても、調べる術がなくなっていくんだろうなと思いました。
とても大変な正月行事。でも、確実に私は嫁に出る前はやっていたこと。自分がやっていたことは何だったかくらいは、母に聞いておきたいなと思いました。
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