12月29日の「買い出しの日」の思い出

なんとなく子供の頃の思い出を吐露。どういう心境!?なにかの前兆でなければいいんだけど・・・。でも、過去の話をよく思い出すようになったのは、自分に子供ができたからだろうなと思う。珍しいこととか、自宅では経験できないようなことで、実家でできることがあれば、経験させてやりたいなと思うから。

以前、子供が学校の社会で習っていた「昔の暮らし」。実はそこに出てきていたものが普通に実家にあったり、現在進行形で稼働していたりする。例えば、おくどさん、二層式洗濯機、臼と杵、洗濯板、その他米作り関係の諸々。親戚の家では黒電話が今も現役でがんばっています。
黒電話で電話をかけて繋がった時の子供の顔が面白かったなー。おもちゃか置物としてしかみてなかったもんなー。

さて、12月29日は「買い出し」の日でした。もともと、スーパーが4kmほど離れているし、日用品が買えたり本屋さんだったりは10〜20km離れたお店しかなかったので買い出しは週一くらいでした。
ただ、この日の買い物はいつもと違う。当然、荷物持ち要員として一緒に買い物に行っていました。

スーパーでの私の役目

居住地域には1件だけスーパーがありました。町内唯一です。日曜祝日がお休みで営業時間は9時〜19時。当時、三が日はお休み。
こんな状態で予想されるのは「年末大混雑!」
年末なのでお目当は似たようなものです。なので私は買い物かごを持って母の後ろをついて回ることがお役目でした。買い物かごは一つでは足らないので、二人で三つか四つ持っていた記憶があります。カートを使った記憶はありません。(なかったような気がする)
近所のスーパーで覚えているのは、通路が狭くて薄暗い。魚屋さんが週に一度しか開いていない。ささやかなご褒美はこっそり入れたお菓子が買ってもらえること。母は争奪戦に忙しいので、合間をみつつお菓子コーナーでこれぞというものを選んでおくのです。

本屋パラダイス

12月29日は本屋さんにも連れて行ってもらえました。町内には図書館もありませんでしたので、本好きの私にとって本屋はパラダイス。
でも、町内になく隣町までいかないと行けなかったので、なかなか連れて行ってもらえないし買ってももらえませんでした。
でも、年末は特別なのです!
母も私の相手をする暇もないし、グズグズ言われるのも困るので年末には毎年「りぼん」「なかよし」「ジャンプ」を買ってもらえたんですよね〜。ただ、購入した日には読めませんでした。母にとって一番グズグズされて困るのは31日大晦日。その日までおあずけでした。

遠方へのお買い物は特別感満載

日用品などの買い出しでは10〜20km離れたお店へ行きました。もう、めったに行けないのでちょっとした小旅行気分です。うまく買い物ができて、早めに目的が達成されると、母の実家にちょっと寄ることもあったんですよね。それもとても楽しみでした。
山から街に降りると、車が多く危険も多いですが、便利なものも多いので新鮮でした。普段の生活では「動物に注意」とかでしたから・・・。

現在の生活との違い

どうして買い物のことを思い出して「懐かしいな〜」と思うのかというと、嫁いだ先では1km範囲内に、スーパーと本屋さんがあり、半径2km以内には日用品も変えるちょっと大きめのスーパーもあるからです。また、年中無休で朝早くから遅くまで開いています。
とても便利です。買いだめだって必要ないし、一日がかりで行く必要もない。必要な時にすぐに買いに行くことができるのです。夫にしたら「あたりまえ」なのですが、私にとってはそれなりに衝撃だったんですね。

私はサザエさんが毎日のように買い物に行っているのが不思議で仕方ありませんでしたから。

だからどうということはありません。田舎を美化することもありませんし、都会をディスることもしません。人によって便利や快適の基準は違いますし、田舎の暮らしが楽しくてよかったかといえばNOです。
ただ、「こんな生活もあったんだよ〜」と子供に知ってほしいなーという気持ちから、湧き上がってくるのかなと思いました。

さあ、年が明けたらおばあちゃん家にいこう!
多分、いっぱいの食材とお菓子が買い込んであるから!

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ハナヒラ
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