子供の頃の三が日は常にお腹が空いていた思い出

子供を連れて帰省すると、義実家、実家で「家によって違うんだな〜」と言うことが多々あります。田舎だから都会だからとか思っていましたが、それだけでもないような気がします。男の子女の子の違いだったり、祖父母が同居かどうか、自営業か会社員か・・・。

何がよくて何がダメか、いいお正月ってなんなのか、ハードル低くしちゃダメなのか・・・等々、何を考えてどう決着つけるのがいいかわかりませんが、子供の頃の三が日を振り返ってみました。

子供の頃の三が日

何度もいいますが、私の実家は田舎です。大正生まれの祖父母と同居し、自営業でした。そして、長男至上主義のような、男の子が大切にされる家でした。祖父母にとって何番目かの孫でしかも女となると、たとえ内孫であっても「重要でない」孫だったようです。(祖父の葬式で祖母より言われた)

そんなところへ嫁にきた母は本当に大変だったと思います。
当時、実家の三が日で口にできたものはなんと「おせち料理と餅」のみ。大量の煮しめと黒豆が炊かれ、田作りと共に酒の肴となります。私は豆が苦手だし、煮しめも苦手です。

↑年末に祖母が作る煮しめの作り方で苦手になりました↑
普段なら、子供が食べやすいものもありますがお正月は特別で縁起物しか食べられない。そんな中、優しい母は「栗きんとん」をたくさん作ってくれたのでした。

でも、三日間、おせち料理とお餅のみの生活は辛かった。自力で行けるお店もありませんし、母も祖父母に気兼ねしてあまりおやつは出せません。みかんくらい・・・。
お正月はご馳走が!ってイメージは全くありませんでした。

現在の実家の三が日

祖父が亡くなったことや、自営業をやめたこと、私が結婚して夫や子供を連れて行くようになったことで大きく変わりました。

まず、おせち料理を食べるのは一回のみで、あとは、おつまみ感覚でメインディッシュになることはなくなりました。鍋をしたり、焼きそばやたこ焼きも食べたりするように。

基本のお正月料理も規模を縮小して食べていますのでお正月感はあります。でも、昔のままだと、おせち料理をほぼ食べたことがなかった夫は、一泊もせずに一人で帰っていたでしょう。(夫の家はおせちを食べなくてもカップラーメンなどレトルトがたくさんあり自由だったらしい。そして夫はおせち料理を食べない)

結果、夫も子供も実家のお正月をとても楽しみにしていますし「行くのが楽しみ」と早く行きたがるようになりました。嫁の実家なのに行きたがってくれるなんてありがたい。

時代の変化ってことかな〜いや、その家固有のものかな

子供の頃は、祖父母中心の生活でした。そもそも祖父母は自分の子供(私の父)も「勝手に大きくなった」と言うほど放任でした。父は「まともなご飯を作ってもらった覚えがない」「白ご飯を漬物と味噌で食べていた」という生活を送っていたそうです。そんな祖父母なので、子や内孫が好きそうなものを・・・という感覚は皆無だったんでしょうね。(外孫の男の子には超手厚かった)

現在、祖父母中心だったお正月は「みんなが楽しむもの」になってきた感じがします。母の実家がそんな感じで憧れていたので、同じようになってうれしいです。買い出しなどの準備はとてもとても大変だと思いますが。
お母さん、ありがとう。

これも、時代の変化っていうのかな。でも、もともと楽しいお正月をしている家もあるからどうなのかな?ただ、私の実家では確実に世代がかわって変化しました。

お正月準備でめんどくさいことも多々ありますが、基本は残しつつ、みんなが楽しい、お正月くらい集まりたいって思えるようなものとしていけたらいいなと思うのでした。

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