マッサージ業界の㊙超ブラックな話

マッサージは 誇れる可能性のある仕事だと思います。
特に訪問医療マッサージは
困っている方が国民皆保険のお陰で
安いお金でサービスが受けられる良い制度です。
この制度には『あん摩マッサージ指圧師』という
医療系の国家資格が必要です。
医療保険を使っていない実費のものに関しては
『あん摩マッサージ指圧師』の国家資格を持たずにやっている人の方が
多くなってしまいましたが
本来は病院の診療が実費であろうが保険であろうが医師しか行えないように
実費であろうが保険であろうがマッサージは
『あん摩マッサージ指圧師』しかできないはずだってのですが…
色々なことを曖昧にして『あん摩マッサージ指圧師』以外も行っています。
そしてその既成事実をつみあげることで
もう取り返しのつかない状況になっているのが日本の現状です。
マッサージとは言わず
リラクゼーション、アロマテラピー、カイロプラクティック、サードメディスン、筋膜リリースなどと言う。
医療行為・治療とは言わずに『施術』という。
健康目的ではく 美容やリラックスの目的だから医療ではないと逃れられる
そんな制度になっています。
しかし私は
リラクゼーションやアロマテラピー、カイロプラクティック、サードメディスン、筋膜リリースなどを悪いと言っているのではありません。
ニーズがあるから増えるのでしょう。
そしてニーズに対して『あん摩マッサージ指圧師』が足りない
そして残念なことに正直我々の業界の質が低いからだと思います。
我々の業界に原因はあると思っています。

そして悪いのは人ではなく、一番の問題は制度です。
我々の医療としての『あん摩マッサージ指圧』とそうでないものが
法律で明確にされていないことです。

なぜニーズを賄えるほど
『あん摩マッサージ指圧師』がいないかと言うと
もともとは目の不自由な方々の仕事として健常者が仕事を奪わないために
国が規制をかけているんです。
(現在でも資格取得できる学校の新設は認められていません)
年間健常者のあん摩マッサージ指圧師は300人程度しか輩出されません。
私は数少ない健常者のあん摩マッサージ指圧師として
目の不自由な方々では行いにくい
普及や宣伝、行政などとのやり取りなど
目の不自由な方の仕事を保護するためにも動いていかなければいけないと感じております。
我々の業界な、医療の分野に属するため病院などと同じで広告が制限されています。
お医者さんが『風邪ひいていませんか?』と営業電話したりしたらおかしいのと同じです。
我々の体調を悪い人を探すようなことはできない、その人たちにチラシをうつことも出来ないんです。
しかし国家資格をもっておらずやっているところ(エステ、リラクゼーション、カイロプラクティックなど)は医療ではないので宣伝できます。
たまに接骨院などでチラシが出ていますがあれも、かなり違法性が高いです。

そんななか、では我々の業界は良いのかと言われると
頸を縦に振れません。
視覚障碍者を雇用し療養費を不正受給している方がいます。
最近新聞記事などでたまに目にしますが
まだまだ氷山の一角でまだまだあると感じています。
この人達は私からしたら本当に人間の屑です。
マッサージには
目の見えない優しい先生を高齢者のところなどに連れていきます。
高齢者はこんな先生が悪いことするわけないと思っているのです。
いつも優しく丁寧にマッサージしてくれるからです。
そして目の見えないその先生は、保険請求の書類が作成できません。
経営者や事務員が水増しや不正請求をしているのです。
マッサージの先生も知らないうちに不正に荷担させられているのです。
マッサージしてほしい高齢者や仕事が限られている視覚障碍者を使って
皆さまの税金を不正にせしめている訳です。
あまり悪い言葉は使いたくはありませんが、これは
彼らに対する怒りの現れです。本当に屑だと思います。

どんなに高齢者に喜んで頂けるマッサージをしても
視覚障がい者を雇用しても
税金を不正にもらってはいけません。
ただの偽善者です。

私は もっと世の中にバッシングされても良いと思っています。
公務員がもし 税金で不適切なことをすると
ボコボコに叩かれると思います。
それは皆さまの税金でご飯を食べているからです。
しかし考えてみてください。
不正が発覚の訪問マッサージの収入源は
高齢者であれば
基本9割は医療保険、税金です。
もし障害などをお持ちの場合、10割といった方もいます。
売上のほとんどが税金です。公務員とそんなに変わりません。
むしろどんどん働けば働くだけ税金がいただける意味では
公務員なんかよりも沢山税金を頂いています。
しかもそれが不正によって受給したものならば…
もっと叩かれるべきだと思います。

ひとつ忘れてほしくないことは
業界全てが悪い わけではありません。
先ほども言った通り、喜んで頂ける仕事だし、障がい者が働ける大切な仕事です。
訪問マッサージ自体を悪く言わないで頂きたい。
不正をする業者がもちろん悪い、不正が出来るシステムが悪い
システムを変えていくような運動誰かが行っていかなければいけない。
行政や政治ともつながらないといけないと思いながら
なかなかどうやってつながれば良いものか…

悪いものは淘汰され、良い業界になってほしいと
心から願っています。

不正をしている方には 誇りがあるのだろうか
不正で返金命令を受けても多くの業者は
5年間停止をくらいながらも
さっと店舗名前だけかえて普通に仕事しています。
今の制度では、取り締まったってなんの意味もありません。
制度を変えていく活動はするけれども、そのまえに
この仕事に誇りを持っていますか?と問いたい。

子どもがサッカー選手やお姫様になりたいのは
『輝いているから』だと思います。
あん摩マッサージ指圧師も輝けるのに
こんなことしていたら輝けません。

パパが家に帰って『疲れた』とか『上司の悪口』ばかりだと子どもは大人になりたいと思うでしょうか?
それと同じで我々は誇りをもって胸を張って
『マッサージのお仕事って本当に良い仕事』と発信・発言しながら
周りからもそう思われる業界になるように

努めていきたいです。

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