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2024年度J1クラブ通信簿 第7節

ご無沙汰しております、「こたつ」です。
4月に入ってから少し体調を崩してしまい、そこにJリーグのミッドウィーク開催も重なって記事更新のタイミングを失っていました。

ここまで続けてきた通信簿企画なのですが、もともと20チームの通信簿を毎節用意するのは厳しいだろうなと思っていたので今後はJ1リーグの気になる数字についてだけ集中的に取り上げる企画に変更したいと思います。もしこれまでの形式を楽しみにしてくれていた方がいらっしゃったとしたらすみません。

というわけで、今回取り上げるのはxG(ゴール期待値)について。

と言うのも、先日第3節の延期分である横浜FM対G大阪戦を観ていたところ、ガンバサポの方々から「決定力不足」を嘆く声が多く聞こえたので実際にどんなものなのかを調べてみました。

これは第7節までの1試合平均の得点率と各種スタッツ(「Sh」はシュート数、「30m」は相手陣地30mライン侵入数、「PA進入」はペナルティエリア進入数)をまとめたものです。
上にいるチームほど得点率の高いチームとなります。

ザックリとした見方として、赤く塗られたところがポジティブな数字、青く塗られたのがネガティブな数字だと思ってください。

ガンバ大阪は得点率が0.83とリーグワースト3位の成績ですが、ゴール期待値は1.63とリーグ5位であり、確かに多くのゴールの可能性を逃しているのがわかります(毎試合0.79点を失っている計算)。

具体的な問題点としては、ペナルティエリアへの侵入数やシュート数も多いのですが、シュートの枠内率が低いため攻撃陣のシュート精度に問題があると言えそうです。横浜Fマリノス戦でも相手DFを外す前に無理めなミドルシュートを多く打っている印象がありました。
ちなみにその横浜Fマリノスもゴール期待値1.33に対して毎試合0.65点を失っていて、実は決定率リーグワースト同士の対決だったことがわかります。

逆に期待値よりも多くの点を決めているのがFC東京(毎試合0.64点の得)です。
ペナルティエリア侵入数も枠内シュート数も低いのにも関わらず高い得点率を誇っていて、この謎についてはもう少し追ってみるつもりですが、今年は縦に速いサッカーをしているのが影響しているかもしれません。


さて、ついでに1試合平均の失点率についても調べてみました。

こちらは逆にG大阪のゴール阻止率(相手のゴール期待値1.39に対して毎試合0.72点を阻止している計算でリーグトップ)が際立っているのがわかります。シュートはそれなりに打たれていますが枠内率が低いのでDFの粘り強い守備の証と言えるでしょう。

失点率について逆の意味で目立つのは川崎フロンターレです。
ペナルティエリアへの被侵入数も被シュート数も少ないわりに失点率1.43と高い水準になっています。
セーブ数もリーグワーストですが、これはゴールキーパーだけの問題ではなく精度の高いシュートを打たせてしまっている守備陣にも問題がありそうです。

最後に二つの表を見比べてみると、すべてのスタッツで好成績のサンフレッチェ広島はしばらくこのまま走り続けそうな予感です。一方、その逆であるコンサドーレ札幌は早急に今のサッカーのやり方を変える必要があるかもしれません。

今後もこの得点率失点率については経過を見ていきたいと思います。

最後にいつもの通信簿を、こちらはこれから毎節1チームだけ取り上げることにします。
今節は名古屋グランパスです。

名古屋は今節のゴール期待値が0.131という今季全チームにおけるワーストという数字でした。相手が守備の堅い福岡ということもありますが、過密日程のためか走行距離もスプリント数も低い水準で慎重な試合運びに終始し、ディフェンシブサードでのスプリント数が低かったところを見てもDFの攻め上がりがほとんど無かったということができます。

結果はスコアレスドローによる勝ち点1でした。
序盤の低迷からは抜け出た印象の名古屋ですが、あらためて今季の目標をどこに定めるのか、長谷川監督のモチベーターとしての手腕の見せ所となりそうです。


今回は以上です。
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※記事内データ引用元サイト紹介

FootballLABさん

https://www.football-lab.jp/

Sofascoreさん

https://www.sofascore.com/tournament/football/japan/j1-league/196

Jリーグ公式サイト(STATS項目より)

https://www.jleague.co/

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