2024年度J1クラブ通信簿 第12節
どうも、こたつです。
Jリーグは相変わらず混戦が続いていますね。
その要因ってなんだろうって考えたときに
この序盤戦の間でも好不調の波があるチームがいくつかあるなあ、
ということで、いくつかピックアップしてみたいと思います。
東京ヴェルディ
東京Vは序盤戦こそ苦戦していましたがここに来て勝ち点を拾えるようになってきました。
第1節〜第5節 1試合平均勝ち点 0.6
第6節〜第12節 1試合平均勝ち点 1.86
チーム内でどのような変化があったのか探ってみると、パス総数に大きな変化が見られます。
第1節〜第5節 1試合平均パス総数 392
第6節〜第12節 1試合平均パス総数 445
また、ボール保持率も42.8%から48.8%に上がっています。
実はこれ、結構珍しいケースです。
普通は負けている時ほどボールを持つ(持たされる)状況になりがちでパス本数も増えていく場合が多いのですが、それとは逆の現象が起きていることになります。
ただ、数字をもう少し詳しく見ていくと、東京Vは最初の4節までの平均保持率が40%以下で、あまりにもボールを持たなすぎだったことがわかります。
おそらくはJ1仕様のハイプレスを恐れて安全策のためにボールを蹴っていたのが、だんだんと慣れていくうちに自分達の本来のサッカーができるようになってきたのではないかと推測します。
東京Vはスタメンの平均年齢がリーグでも一番若いチームでもあり伸びしろしかありません。ここからさらに勢いを増してリーグの台風の目になる可能性もあります。
サンフレッチェ広島
広島は個人的には今年の優勝候補だと思っていて、今もそれは変わらないのですが、ここ最近勝ち点が伸びていない印象です。
第1節〜第7節 1試合平均勝ち点 2.14
第8節〜第12節 1試合平均勝ち点 0.8
こちらも数字を見てみると東京Vとは逆パターンでパス本数が増えていたりするのですが、それ以外にも決定的な違いとしてスプリント数の減少があります。
第1節〜第7節 1試合平均スプリント数 146
第8節〜第12節 1試合平均スプリント数 105
個人で見てみると中野就斗、あとは川村拓夢も怪我による離脱の前からスプリント数が大きく減少しているのがわかりました。
この二人に関しては序盤戦はむしろ走り過ぎというくらいの数字だったのでそれが平常運転に戻ったという方が正しいかもしれません。
このスプリント数の減少が実際の成績にどう影響しているかはわかりません。
ただ、もう一つ気になる数字として、広島は交代人数が1試合平均3.2人、途中出場者の総プレー時間が1試合平均55分と、いずれもリーグ最小の数字です。つまりリーグで最もレギュラーの出場時間が長く、そのメンバーも固定されたチームであるという言うことができます。もしレギュラー陣の疲労の蓄積がスプリント数の減少に繋がっているとしたら黄色信号です。
また、昨年の広島は外国人助っ人の途中出場によるギアチェンジで得点を重ねていましたが、今季はそのカードが切れていないのも気になるポイントです。
広島がタイトルを獲るために必要なのは「スーパーサブの確立」なのかもしれません。
セレッソ大阪
C大阪も広島と同様に足踏みが続いています。
第1節〜第8節 1試合平均勝ち点2.25
第9節〜第12節 1試合平均勝ち点0.5
ただセレッソに関しては数字的な変化を見つけることはできませんでした。
強いて言うなら今年のセレッソは質の高いビルドアップで調子を上げていくチームだと思っているので西尾隆矢の復権が鍵を握っているかもしれません。
U23では悔しい思いをしましたが、本戦でのレギュラー奪還のためにもリーグでの発奮を期待したいところです。
コンサドーレ札幌
札幌は12節時点で最下位でありまだまだ調子は上がっていませんが、それでも少しずつ勝ち点を取れるようになってきました。
第1節〜第6節 1試合平均勝ち点 0.17
第7節〜第12節 1試合平均勝ち点 1.17
要因は先制点です。現在7試合連続で先制しており、状況がイーブンなら点を獲れるチームであることを示しています。
そのため今後の課題としては月並みですが、先制点を守り切ることと2点目を取ることになるでしょう。
守備陣を見てみると、岡村大八の怪我をきっかけに家泉怜依が台頭してきたことでこの二人がレギュラーを争えばもう一つ上のレベルに行けるかもしれません。
攻撃陣は復調気配のスパチョークとキムゴンヒの二人に期待したいところです。
今回は以上です。
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※記事内データ引用元サイト紹介
FootballLABさん
Sofascoreさん
https://www.sofascore.com/tournament/football/japan/j1-league/196
Jリーグ公式サイト(STATS項目より)
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