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「籠り」は終わり、外へ跳び
1ヶ月半ぶりくらいのnote。
この間、色んなインプットとアウトプットを繰り返した。最近になってそろそろ、今感じていることを書いてもいいかなと感じ始めた。多分今日は、この1ヶ月半で知り得た知識の話と、それに伴う自分の感想、今後の展望みたいなことを語ることになるだろう。
それでは。
アーティストが集まる場を作って
前回(と言っても1ヶ月半も前のことだけど)のnoteで、銀座にある「アロフト東京銀座」のライブプロデュースを本格的に始めると書いた。
毎週金曜日(7月は土曜日だった)の21時半から。1階のバーラウンジ・w xyzという場所で「TOKYOから世界に紹介したいアップカミング・アーティスト」をテーマに僕がキュレーションして、アーティストを招いてライブをしてもらっている。
8月のプログラムを終えてみて、毎週とても盛り上がり、アロフトの皆さんとも前向きなお話ができている。見ている自分も演奏している自分も(leiftは月一で演奏中)、とても楽しんで臨めている。
7月・8月の出演アーティストは以下の皆さん。
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ここに僕のシンガー名義・leiftも加わって、ポップ・エレクトロニック・ヒップホップ・オルタナティブ・アコースティック様々な音楽要素が入り混じる週末の銀座が生まれつつある。
やってみてすごくいいなと思ったのは、
アーティスト同士が他のアーティストを観に来る場
という、出演者と観客の距離だけでなく、
出演者と出演者の距離もすごく近い場所が作れていること。
例えばJuaくんのステージは、ORIVAくんのライブの回にJuaくんが観に来てくれて実現した。僕はJuaくんとはしっかり話したことはなかったけど、アロフトをきっかけに仲のいい音楽仲間になれた。
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エントランスフリーでアーティストのパフォーマンスを観に来られるという環境。カジュアルになりそうでいて品が担保されているのは、アロフトの持つシックでスタイリッシュな空間と、アーティストの心惹き込まれる素晴らしいパフォーマンスの掛け算あって。
将来的に、アロフトに出演したアーティスト同士がfeat.し合い、
新曲が生まれていく世界線を作れたらいいなと思っている。
その手助けになるような面白い仕掛けも、水面下で準備中だ。
僕は仕事とはいえ、毎週自分が観たいアーティストのライブを1番近くで見てる。毎週ライブを見ていると
自分のパフォーマンスの時に、この人がやっていたことを活かそう。
次のステージでは、ここを意識しよう。
こういう音作りをすると、一見さんのお客様も音楽に夢中になるのか。
などなど、自分のライブを強く豊かにし得るテクを沢山吸収できる。まだまだ手探りなプロデュースではあるけど、アロフト所有の機材と僕所有の機材を掛け算して、可能な限り出演してくれるアーティストのやりたいライブを実現できるよう毎週工夫を凝らしている日々だ。
「自分らしさ」を固めたからこそのコラボ作品
今月の僕のハイライトとして大きいのは、
leift名義で歌い始めて初のリリースとなったコラボシングルのリリースだ。
結論から先に言うと、特にSpotifyにおいてこの『Peel』はリリース1週目から非常に沢山再生してもらっている。僕自身も好きな楽曲で、だからこそ
自分が好きだと思った曲が
初めてleiftを知る人にも届いてリアクションをもらえている
実感がとてもある。だから嬉しい。
文通のように始まった初コラボ
この『Peel』という曲は、シンガーでありコンポーザー・アレンジャーであるmiidaさん(a.k.a マスダミズキさん)を迎えて制作した。
leiftのファーストアルバム『Beige』が完成してすぐの頃、「自分の内側に向き合い切った作品ができたから、次は誰か別の人と居る自分を書こう」とコラボ作品の構想を練り始めた。そんな時、ふと2021年のアロフトでのライブに出演いただいたmiidaさんの顔が浮かんだ。
SNSでフォローはし合っていたので、勇気を出して
「アルバムが完成したので、よかったら聴いてください。」
「もしよければ今後、対バンやコラボもご相談させてください。」
と、ヨソヨソしいメールを緊張しながら送った。
miidaさんが楽曲を聴いて返信をくれたので、zoomで彼女と1時間ほど話をした。その時に感じたことを曲にしたのが『Peel』だ。
まるで文通のように、僕がトラック、1番の歌詞とメロディを書いて2番でmiidaさんが返信的な歌詞とメロディ、ギターサウンドをくれた。内容も、楽曲自体も本当に楽しいコラボになった。
ちなみに、8月18日(金)のアロフト東京銀座でのleiftのライブに、miidaさんがゲストボーカルで参加してくれた。リリース直後の『Peel』初披露、会場もとても盛り上がり楽しかった。miidaさん、ありがとうございました。
leiftさんのLIVEに、ミズキちゃんがゲストボーカルで参加するのを見届けてきました。普段ギター弾いてるんです。ボーカルでゲストに呼ばれる世界線。仕事上がりのご褒美でした。 pic.twitter.com/sIJ7L33Eac
— あおがめ (@AOGAME) August 18, 2023
Spotifyプレイリストカバーに選ばれた
そしてこの『Peel』のリリースによって、そういえばずっと叶っていなかった「Spotifyのプレイリストの顔」に選ばれた。
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このカバーに選ばれたアーティストは、その週のプレイリストの1曲目に曲が掲載されているケースが多い。
KOTARO SAITOとして活動してきた時も1曲目にリストインしたことは多数あったけど、インストやチル系のプレイリストの多くはアーティストカバーの概念がなく(誰が1曲目でもサムネは共通)、顔が、アー写がドーン!というのは未経験だった。
・・・器のちっこい話かもしれないけど、周りのアーティスト仲間がカバーに選ばれているのを見て、正直ずっと羨ましかった。
今作でのプレイリストカバー選出は、leiftがleiftらしさをファーストアルバム、ワンマンライブの成功を地道に積み重ねてきたことで得た自信、何より「自分!自分」しなくていい余裕が、曲を伝ってSpotifyのキュレーターの方に届いたからだと思うようにしている。
あとでしっかり書こうと思うけど、僕は歌を始めると決めてからコラボに踏み切るまでの2年間、ずっとleift単独のブランドを育ててきた。コラボをすると、他人のファンの方々が存在を知ってくれる絶好の機会になる。でも、僕の場合はあえてそれをしなかった。それが良かったなと今、強く思う。
SpotifyのNew Music Wednesdayの特集に
これも初めての経験だったのだけど、その週のイチオシの楽曲として「New Music Wednesday [Music+Talk Session]」にて『Peel』が紹介された。
ナビゲーターの竹内さんが、僕のトラックが好きとのこと。ありがとうございます。改めて、この週のSpotifyでの代表曲の1つに選ばれたこと、嬉しく思った。次の曲にますます熱が宿る出来事になったと、素直に伝えておく。
他にも、Apple MusicやYouTube Musicなどでも『Peel』は順調に展開されている。今作が各社でleiftにとってのブレイクスルー、あるいは狼煙になったことは間違いない。
『Peel』が掲載されたYouTube Music「Groove City」
同じく、Apple Music「最新ソング:J-Pop」
NFTバージョンを、ハイレゾでリリース
そして今作も、僕がものすごく未来の音楽表現の在り方を感じる音楽NFTマーケットプレイス「.mura(ドットミューラ)」でリリースした。
今作から僕は制作体制を大きく一新し、ハイレゾで音楽を作っていくことを決めた。『Peel』のマスタリング音源は24bit / 96,000Hzで仕上げている。その音源を10個限定でNFTを付けて発売した。ハイレゾバージョン自体はApple Musicでも聴いてもらえるから、気に入った方は是非購入検討してほしい。すでに1個売れていて、その事実に僕は大きく未来を感じる。
NFTで音楽を届けることへの意味は、是非こちらのnoteで。僕なりの答え。
作曲家としての活動、楽しく着々と
leiftらしさがファーストアルバムで方向づけられたことで、僕は自信を持ってインストを中心に織りなす作曲家としてのクライアントプロジェクトにも臨ことができている。最近だと、この2作品が思い出深い。
ニトリのCM。元々ピアニスト、作曲家としてキャリアをスタートした自分らしさが出せたプロジェクトだった。
料理を愛する僕自身がお仕事する前から愛用しているごま油を製油する、かどや製油の新CM。蒼井優さんが出演している。こちらの楽曲も、ピアノとチェロというシンプルな構成で作った。
leiftをやり始めて、僕が元々得意だと思っているクラシカルな楽器を使った表現が、ちょっと印象として薄まりがちだった。この2つのプロジェクトは、作曲家としての自分らしさに光を当ててくれた。クライアント、制作チームの皆さんにとても感謝している。ありがとうございました。
CMと連動して新曲リリース
そして、実はかどや製油のCM音楽に使われている『Nagi (feat. Hisaka Iio)』は、9月6日(水)にKOTARO SAITOの新曲としてフルver. をリリースする。上の映像を見て、気に入ってくれた方がもしいたら、是非映像と音楽両方でCMの世界を愛してもらえたら嬉しい。楽曲の予約は下記にて。
チェロを弾いてくれたのは、思い返せば僕がnoteを積極的に書き始めるキッカケになったアルバム『BRAINSTORM』収録曲『秒の間』でチェロを弾いてくれた飯尾久香さん。Spotifyのバイラルチャートで1位になった曲。
ピアノとチェロのクラシカルな構成で、バイラルチャート1位になった曲って他にあるんだろうか(笑)。いずれにせよ、このリリースが僕のアーティスト人生の始まりだったのは間違いなく、その要素を強く構成してくれた彼女との久しぶりの仕事は楽しかった。
制作環境を一新、どこでも自由に作れる
遡ること、6月21日のWALL&WALLでのワンマンライブ。機材を入念に選定してきた自分にとって、起こってはいけない(と言いつつ結果的にそれが笑いになって場が大きく盛り上がった)ことがPCにて起きた。
で、もう二度とそれは経験してはいけないと誓った。翌月の頭には、現在noteを打っているスーパースペックのMacBook ProにメインPCを移した。
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8月になって、この無敵MacBookに加え、外でも完全に自由が効く2つの新装備を得ることができた。まずは軽めのものから。僕がスタジオで使っている、DTMerは皆大好きUniversal Audio社のオーディオインターフェース、Appoloのミニマム仕様のバージョンだ。
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このインターフェースを手に入れたことで、スタジオで仕上げるときに使うUADのプラグインをある程度リモートで使えるようになった。デモは外で組んで、スタジオで細かく詰めていく。この作業行程が生まれたことで、
明らかに以前と違う「生きた、踊れるトラック」
が生まれ出した。ソウルに行った頃から、現地で得たアイデアは可能な限り現地で形にするのが良いと感じていた。旬を逃さない方が、絶対にいいからだ。加えて今までクライアントワークに向き合うのもスタジオに籠る必要があったけど、もう僕はどこでもデモを作ることができる。
ラップトップで音楽を作っている人からしたら当たり前のことかもしれないけど、何せ僕のPCは激重なプラグインもソフトシンセもスイスイ動かせる。(M2 Max、12コアCPU、メモリ96GBは本当にバケモン・・・)デスクトップに拘らずとも、映像編集もDTMも自由を謳歌している。
そういう意味で、リモートDTMの体制は盤石だ。ライブで使っているNeumann KMS104というコンデンサーマイクも持ち出しさえすれば、もはや歌さえも外で録れる気がしてならない。
そして何より。これこそが真打。僕の新たな相棒を紹介したい。
ライブだけじゃない、最強の試聴環境 FitEarのイヤモニ
新たに僕が手にしたものの中で、最も根本から僕の制作体制を変えてくれたのは、この素晴らしいイヤフォン。
FitEar MH335DW Studio Reference
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今も聴きながらnoteを書いているけど、このイヤフォンは正直、自分が経験してきた試聴環境の中で最高峰の部類に位置する。モニタースピーカーも嫌いじゃないけど、仕上げをよりシビアにするという意味で、何より音楽をまっすぐに愛して聴くなら、これを僕は選ぶと即答できる。
音楽をプロとして作っている方に例えるなら、マスタリングスタジオにあるラージモニターで常に音楽を聴いている感覚が最も近い。
とにかくハイダイナミックレンジで、低域から超高域まで澄んで大きく広く聴こえる。自分が意図した音は全て完璧な形で再現してくれるし、逆を言うと他の試聴媒体で聞き逃していたエラーは残酷なまでに再現される。
不思議なのだけど、外で音が一切鳴っていないはずなのに、自分が音の中心にいて身体の周辺に音がブリンブリンと鳴っている感覚を覚える。前後左右はもちろん、上下に至るまでも音に囲まれるような内包感がある。
とにかく、音楽を聴くのが楽しくて仕方ない。
そんな魔法が、このイヤフォンにはかかっている。
このイヤフォンに出会い、自分の耳に合わせて作っていただいたこと
本当に幸福な体験だと強く思う。
イヤモニとは普段、ライブでアーティストやミュージシャンが使うものだというイメージがある。特にFitEarは業務用として、耳型を取って製作するカスタムが有名。けど僕は声を大にして言いたい。
このイヤフォンは制作にこそ向いている!すごいよ本当に。
これまで音にこだわってきたけど、そんな自分が
完全に上位互換されたと自信を持って言える。
このイヤフォンで聴くと、音楽に対する音楽家の向き合い方、全部バレるもん。僕はこのイヤフォンで音楽を聴くと、音楽を本気で作っているアーティストの愛を感じて幸せになれる。
自分を知れたから、自信を持って外に目が向く
leiftはずっと、leift単独でアーティストとして育ってきた。勿論、ワンマンのバンドメンバーをはじめ裏で支えてくれた仲間は沢山いる。重要なのは「コラボに頼らず単独で乗り込む」を続けてきたことだ。
掴むべきは、信頼
いろんな方法があると思うから、これはあくまで僕に限った話として聞いてほしい。僕は自分主語が人より割とはっきりしている自覚がある。思ったことは臆せずハッキリと言うし、そもそも「思うこと」つまり意志がハッキリしていることが多い。音楽となれば、尚更だ。
そんな僕が、たとえば他人の意志でleiftを始めてデビューしていたとしよう。他人の指示で動き、自分の内側を晒す歌詞を歌を書いていたとして、それは果たして今のように、妥協なく音楽に臨めていると言えただろうか。
あるいは、僕が自分のことを多くの人に知ってもらうために、歌をやらずに有名なアーティストに自分のトラックで歌ってもらい続けていたら。
仮にリスナーが多かったとしても、僕のトラックのファンではなく「アーティストのファンが、僕のトラックを素通りしていっただけ」の状態なのに「自分にも沢山のファンがいる!」と誤解していただろう。
ずっと過去の自分に「負けている」気がしてた
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leiftとして楽曲リリースを始めて、1年強。Spotify Japan黎明期だった、2018年に作曲家としてアルバムリリースをした頃と比べたら、全くロケットスタートできたわけでもなく、ただただ地道にリリースを続けてきた。
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その地道な時間をグッと堪えて、ようやく兆しらしい兆しが見えてきたのが今回のコラボリリースだった。
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4月のアルバムリリースでも、通常のシングル程度にしか山が高くならない。それが初期段階のleiftの現実だった。過去に「Spotifyバブル」とも言うべき経験をしていた自分にとって、どうしてもパッと見の数的成果で過去と現在の自分を比較しがちだった。
と言いつつ、リスナー数だけでは状況は測れない。
Spotifyのフォロワー数で比較すると、活動1年後のleiftの方が当時のKOTARO SAITOより多く、アクティブな関係でリスナーの皆さんと結びついていることが分かる。一元的な比較では物事は決して語れないことは、深く自覚しておきたい。
でも今は、「過去の自分に負けている」なんて思ったりしない。今のleiftを作っているのは間違いなくトラックメイカーでありプロデューサーの自分だ。そして、トラックメイカーのまま音楽を続けていたら、有観客のワンマンライブを成功させることもできなかっただろうし、Spotifyのプレイリストカバーを任せてもらう信頼も得られていなかっただろう。
目に見えない信頼の積み重なり
僕が今、自分のことをラッキーだと思えるのは、
僕を信じてくれる人たちが沢山いることだ。
バンドのメンバーや制作メンバー。ストリーミングでの活動をトータルサポートしてくれているThe Orchard Japanの方々。僕にライブプロデュースを任せてくれている、アロフト東京銀座の方々。僕に仕事のチャンスをくれるクライアントの方々。友人、家族、音楽仲間。
何よりleiftを黎明期からずっと応援してくれている、ファンの皆。
ここまで本当に、自分の人生が軋む音を聞くかのようにギリギリの毎日を過ごしてきた。今もなお、綱渡りしながら歩く日々。けど去年の自分より、気持ちは遥かに明るく前を向けている。
緊張感が、今のエンジン
決してぽっと出で、ここまで来られたわけではない。1曲リリースするごとに、noteを1記事投稿するごとに、ライブのステージに立つごとに。その緊張感は重くのしかかるのも事実。でもその緊張感も、去年と違って今は適度に楽しい。緊張感があるから、より良いものを求めて自分を成長させられる。
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自分に向き合うことへの恐怖や焦りで、一時期は外界での緊張感から自分を遠ざけていた。特に、「人間関係における"それ"」を。
今は、そんな日々を遠く感じている。
「人見知りなんかじゃない」という気づき
中学時代にインドに3年住んだのち、高校から日本に帰って日本の高校に通った。その時にうまく馴染めず人を信じられなくなった過去を、実は結構引きずっていたのだろう。僕は自分のことを「人見知り」で「コミュ力が低い」と思い込むようになっていた。
それも、最近になって違ったことに気がついた。
傷つきたくないから距離を取っていただけで、
無駄に傷つかないために、時に自分を守ろうと黙っていただけ。
根本的には今も昔も、僕は人間に対して真っ向勝負で
想いを伝えることに一切臆すことなんてない。
もしかしたらこのnoteを読んでいる人は、僕が「コミュ障」と書くと笑う人がいるかもしれない。「コミュ障なら、こんなに自分のことばかり9000字も書かねえだろ!」って(笑)そうなのよ、自分でもそう思う。
対外的アクションこそが、自分を次に進めてくれる
僕は自分の中に閉じこもていても、これ以上何も生まれないことを知った。だからコラボもやるし、対外的なプロジェクトに比重を置き出した。そのほうが何か自分が跳べると確信しているし、跳んでナンボな自分にも気づいた。自省は基本、アクションしながらやるくらいでいい。
そう完全に思い込めたから、今は特に落ち込んだりしない。分厚い壁が立ちはだかったら、どう登るか、あるいはどう打ち壊すかしか考えない。
自分との戦いに、勝ち続けることでしか僕は幸せになれない。常に、自分の成長欲との追いかけっこ。もうきっとその宿命から逃れる気もなければ、逃れて幸せになる気もしない。真っ直ぐに挑んで、超えていくまでだ。
これから先
僕は今、自分の楽曲だけでなく多くのプロジェクトを多面的に動かしている。現在用意している楽曲を徐々にリリースしながら、曲だけでなく「音楽を中心に、僕を取り巻く周囲」でより未来を創造しうる現象を生み出していく。より音楽を、自分が望むように楽しめるインフラづくりとも言える。
あくまで僕が起点になって仕掛けていくことに変わりはないのだけど、これからは単独で切り拓くのではなく「同志」を募って市場開拓を行うフェーズだ。みんなで、みんなが望む未来の楽しい世界を作る。
どんな世界だよ、って思う人もいるだろうから、今話せる範囲で僕が描いて動いている世界を触りだけ話してみたい。
音楽・音の極上さを楽しめる場を作る
これが、僕がleiftを経験したことで描いた「僕の音楽の未来に必要なこと」だ。皮肉だけど、それは僕が作曲家として活動し始めた頃から追い求めていた「音色や空気感の豊かさ」と、極めて密接に関わるものでもある。
僕にとってストリーミングは「見本市」だ。旧譜から新譜まで、音楽という音楽が検索やアルゴリズムによって自然と聴けて楽しめる場。
良くも悪くも、ストリーミングというプラットフォームはそれでしかない。音楽で利益を出すことを主目的にせず、知ってもらい拡げてもらう場だと考えたほうが、ストリーミングによって受ける恩恵は大きくなる。
ならば、その「知ってもらい」「拡がった」僕らの音楽の行き着く先は、どこなのか?ライブ?ファンクラブ?レコード?僕はそれら全てが正解だと思いつつ、それら「プレミアムな体験」がハイブリッドに融合した
新たな音楽感動体験
が、作れると最近気づいた。デバイスとプラットフォームが進化し続けた今だからこそ、スマホで音楽を聴くことが一般的になった今だからこそ。音楽はもっと特別な存在になれると僕は信じているし、そのために必要な役者が、僕の周りに徐々に揃いつつあることを報告しておく。
近しい将来、少しずつ思い描いたことが世の中に起こり始めるはずだ。
9月以降も、沢山の「楽しみ」を準備している。何より、作っている曲たちが今の自分にとって本当に「喜び」と言えるものばかりで、ワクワクしている。今、ここまでの人生で最もコンディションがいい状態だと思う。面白い話へのお誘い、新規のお仕事含め、とにかく誘ってほしいモードです。
引き続き、どうかお楽しみに。僕に関わって、共に楽しんで行こう。
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