DIYアーティスト向け実践的サロン、開講
ようやく、関係各所との調整も済み、告知が可能になる。
僕がこれから力を入れていく活動の一つを、僕の言葉で伝えたい。
DIYアーティスト向け実践的オンラインサロン
を、開講します。
ゲストの皆さん、各方面のスタッフの皆さんのサポートを得て。僕にとっても本気のプロジェクトを始めます。マジで、本気の内容。
開講する想いをちゃんと書きたいので、
先に伝えなくちゃいけないことをまとめよう。
概要
サロン名「αrtists(アーティスツ)」
活動内容
金額
入会条件
期間
想定受講者数
対象者
こんな方におすすめ
4ヶ月で、現代的なDIY手法を駆使してアーティストデビューし、その後の発展にも生きる内容を目指してカリキュラムを考えた。
オンラインサロンとしてはかなり高額な部類に入るとDMMの担当者の方に言われたが、皆さんの投資に応えられるよう、4ヶ月を「皆さんにも、僕にも意味のある時間」にする。
中途半端な人に来て欲しくない、という想いも込めて、
プロジェクトが生まれた背景、僕が臨む想いを書かせてもらう。
サロンを作ろうと思ったキッカケ
総合的に「アーティストの自立」学ぶ場が少ない
でも、それらをアーティスト向けに、順を追って教えてもらえる場は、僕は知らない。そして、それって現代の何でも自分一人で完結できる、純度の高い「自分らしさ」を表現していく上で、物凄く大事なことだと僕は思う。
過去に、いろんな人から悩み相談を受けたことのある題材たち。
ならば、こういう悩みを持つ人たちに対して、より深く「自分で作る自分のアーティストらしさ」を形にしてもらう場所を作りたい。それが「αrtists」を作ったキッカケだ。
他人から与えられる仕事での「自分らしさ」の限界
僕自身の個人的な話になるのだけど。
僕は自身のキャリアで長らく「クライアントのための音楽やサービス」を提供してきた。特に僕が身を置いてきたCM音楽の仕事は、広告主となる企業の意向を戦略的に叶えられる音楽が求められ、納品して制作費や楽曲使用料をいただいて仕事が完結する。完全なる請負仕事だ。
自分が心の内側から生み出した音楽と共に生きたい。そう思ってCM音楽の世界に飛び込んだ。でも実際はあまりにも広告主、ひいては世界の景気の影響を受ける。当然だ、別に僕の音楽作品を作っているのではないから。
CMに限らず、クライアント願いを音楽で叶える仕事は今でも勿論好きだし、プライドを持って臨んでる。でも、それは僕の言葉を具現化しているわけではなく、メッセージに対する社会的な責任を僕が背負うわけでもない。どこかで「曲を作るのが、自分である理由がわからない」と思ったこともある。
ならば、「誰かの何か」を作ったり、「誰か介した発信」とは違う、
「自分の言葉や想い」の発信活動を、小さくても始めよう。
個人が届けられる「本気の"等身大"」を、
育てていくことでしか、このモヤモヤは本質的解決ができない。
そう思い、僕はKOTARO SAITOとしてオリジナル楽曲の発信を始めた。
自分の場所で、自分について発信しないと
アーティストとしての自分は育たないと学んだ。
他人任せにしない「自給自足なアーティスト人生」
僕は毎日のように自戒するのだけど、思い通りに生きるには自分自身が社会で生きる「居場所」や「旗」を自分で用意して立てるしかない。
そのためにはまず、
これを実践し続けるしか、最適解は見つからないと思う。
アーティストは肖像はもちろん、
発言やその後の影響を含む、全ての責任を背負って生きる。
ゆえに傷つくことも多く、だからこそ
圧倒的に崇高な存在なんじゃないかと思う。
その責任を背負うためには、まず発信する意見や情報の全てが、アーティスト自身の「心」を通っていることが大事。つまり、他人が作った"台本"を生きるのではなく、自分で目的地に向かう人でなければいけない。
経験や失敗の「アップサイクル」を
僕だって今も、その最適解を必死に探してる。
その自分探しの中で、そろそろ僕は、
自分が全てを賭けて生きてきたDIYアーティストとしての経験を、
集約・体系化して他の誰かに共有する場を
持っていいんじゃないかと思えた。
僕は、自分がお手本にする対象が見つけられないまま、DIYでアーティスト活動を続けてきた。それゆえに評価されたこともあったけど、失敗したなと思う経験の方が多かった。
思考法、戦略立案、リアクションに対する行動。音楽ストリーミング市場が成熟してきている今なら、「あのとき、こうしておけば良かった」と振り返られる失敗が、僕にはたくさんある。
自分の気持ちの整理が済んだ経験も
もしかしたら誰かが今、とても欲するものになるのかもしれない。
だから、僕は自分が通ってきた道を
他の人に明け渡す。
そして僕は、アーティストとして更に先に行く。
そう決心した。
「αrtist」を受講して欲しい方
このサロンに来て欲しい方には、
最後まで受講してもらうだけの「覚悟」を持ってきて欲しい。
そう思う一番の理由は、
僕自身が「中途半端なビジネス」にしたくないからだ。
僕が歯を食いしばって手にしてきた体験やノウハウを渡したいと思える
真っ直ぐな想いの人たちに出会いたい。
長く、「本気で」音楽に向き合う方向け
「アーティストとして生きること」に対して、
本気のインプットとアウトプットを提供するつもりだ。
ここでいう「本気」とは、
など。みなさん自身の心から、
訳もなく溢れてくる本質的な感情のことを指す。
そんな純粋な想いは安易に崩れ落ちるものじゃなく、諦めさえしなければ、自身のペースで長くアーティスト活動を続けていける。僕は、このサロンを通じて「ひとりひとりの思い描く"永い"アーティスト活動」を見つけ、実現させてもらいたい。
このサロンに向いていない方
人それぞれの価値観があるから、読む方に無駄な時間を過ごしていただかないためにも、このサロンに向かない方を先に書かせてもらう。
純粋に制作を楽しみたいという想い。
もちろん、何の否定のしようもなく、純粋だって僕も思う。
でも今回は「アーティスト活動を長く続けるためのサロン」がコンセプトで、発信を前提にしない方には方には、内容が「精神論を含みすぎて重い」気がする。制作のみ学びたい方は、他に適したサロンがあると思う。
音楽を作ってきた僕が、最初に教えて欲しかったと思うような本質、具体的なテクニックを伝えるつもり。一番大事な制作を疎かにするつもりは微塵もないので、安心して欲しい。
逆に言えば、それほどまでに「アーティスト活動」は、
ただ楽曲を作ってYouTube、Apple MusicやSpotifyなどで配信する
という行為とは、圧倒的に意味が違うと僕は思う。
講義では基礎的な本質論を伝えつつ、サロンのチャット機能などで個別の質問や楽曲フィードバックも密にする。オンライン1on1コンサルの場を作ったのは、僕を必要としてくれる方の力に、直接なりたいからだ。
次に。
数字を積み上げて収益化して、認知してもらい覚えてもらい・・・みたいな考えはとても大切だと僕は思う。でも、それを達成したいのであれば、僕はその専門家ではない。
最新の情報をくれるSNSコンサルサービスの方が有益だろう。
僕が大切にしたいのは「自分らしいスタイルを確立したい」というモチベーションだ。「バズる」恩恵の「受け皿」を一緒に作っていけたら嬉しい。
かくいう僕にも、市場構造を分析しながら頑張った時期があった。そのおかげで、Spotifyのバイラルチャートで1位をいただいた。
けど、僕はその当時の自分の心を、好きになれていない。
本当にボロボロになったからだ。
今はもっと自分を大切にした上で、それ以上の、自分の作品に見合った成果を出せたらいいなと思ってる。
より「自分の音楽を軸に活動方針を考えたい方」に、
この講座は適しているだろう。
講義の概要
4ヶ月間、毎週開催のオンライン講義が主となる。受講者の方は動画をアーカイブで残し続けるから、見逃してしまっても自身のペースで受講可能だ。
ただ、リアルタイムで皆さんに問いかけることも多くなると思うから、できればリアルタイムに来てもらえた方が楽しいかもしれない。何より、僕は皆さんになるべく深く関与したいから、リアルに会話できたら嬉しい。
第一章 自己分析(全一回)
第一章は、受講者全員にエントリーシートを書いてきてもらう。全員の目標や「在りたいアーティスト像」を僕自身が理解した上で講義を進めたい。
第二章 楽曲制作(全五回)
音楽制作に欠かせない、「メロディ(トップライン)の秘訣」「踊れるグルーヴとは?」「ミキシングの基礎」など、音楽の根源から音源の仕上げに関することまでを網羅した5週にする予定だ。
基本的にはどんなジャンルの音楽にも通じる本質的なことを伝えようと思っているが、受講いただく方のニーズに合わせて調整は行うつもり。シンガーソングライター志望が多ければ、作詞の講義も追加するかもしれない。
プロになって9年目の今。
今もなお、音楽制作には発見があまりにも多い。
僕も皆さんに経験してきたことを伝えながら、
逆に発見をもらえたら嬉しい。
第三章 ブランディング(全四回)
実は制作より、制作後の方に多くの時間を割くのがこのサロンの特徴。それはつまり、音楽制作することよりその後を自身で考えることが、アーティスト活動には非常に大事だということ。
アートワーク、アーティスト写真、SNSなど。音源以外の側面から、リスナーとなる方々に僕らアーティストが届けられる情報媒体は多い。
僕の経験でわかったことだが、音楽に出会ったら、そのアーティストがどんな人なのか、感度が高い人ほど検索したりSNSを追うようになってくれる。そんな人こそが「コアなファン」候補の方々で、僕らにとって一番尊く、一緒に歩んでもらう方々だ。
僕らが作る音楽が、僕らの思想や生き方が最適に伝わる肖像や世界観で、届くべき人に届くようにするのは、アーティストとして最低限の努力。だから、音楽制作と同等か、それ以上に分厚目に色んな角度から学んでいく。
第四章 リリース(全三回)
第四章では「実践」や「実利」について知ってもらう。僕らアーティストが音楽をどのように配信しているのか、そしてその情報がどうやってリスナーに届き、どうやって「お金になるのか」までを網羅する。
第五章 展開(全二回)
講義で詳しく話すが、現代的な音楽展開で大事なのは
だと僕は思う。
リリースをリリースで終わらせず、いかに作品に込めたメッセージが、多面的に伝わっていくか。そして何より一連の告知、広報活動を通じて「次の作品を期待してもらうか」だ。
講義内容を紐解いていくと、行き着くのは「アーティスト活動は"点ではない"」ということだ。このサロンでは1曲を4ヶ月で仕上げると言っているが、EP(ミニアルバム)やアルバムなどアーティストの世界観が深く伝わる作品群となると、年単位の計画が必要になる。
リリース自体も勿論おめでたい話なのだが、それ以上にアーティスト活動には「リリースとリリースの間、何をして生きるか」が重要だ。その間のコミュニケーションでしか、大切に新曲を待ってくれている方々に期待してもらう手段はない。
僕がnoteやインスタグラムで、SNS別に出したいメッセージを定期的に、本気で語り始めたのはこれらの体験が影響している。曲のために「告知」としてSNSを使うのではなく、「僕と深く関わってもらうための"作品発信"」としてSNSを使うようになって、リスナーの方々とのコミュニケーションの質は、以前より高まった実感がある。
最初に掲げた「長くアーティスト活動を続けていく」ためには、刹那的なリスナー数の増減に影響を受けずにやるべきことを続けていく胆力が求められる。その精神を支えてくれるのは、間違いなく僕らアーティストの「発信」や「作品」を待っていてくれる人たちの存在だ。
苦しいし、でもだからこそ、何気ないことが心の救いにもなる。
その尊さを、講義を通じて伝えられたら嬉しい。
参加を表明してくれたゲスト講師の皆さん
このサロン開講にあたって僕は強く意識したことは、
だ。受講者の皆さんに対して、「こんなに凄くて偉い人がゲストです」という、外見的なゲストの紹介は絶対にしたくなかった。それは、受講を希望する方々全体の「本気さの平均値」を下げかねないと思っていた。
だからまず、講義で話す内容をじっくりと考えた。
その上で、この内容はゲストの方に来てもらった方が、
講義を行う僕自身も絶対に「楽しめる!」と思えた方に相談した。
その結果、賛同してくれたゲスト講師の方々が、
実績も確固たるものを持つ、素晴らしい方々ばかりとなった。
早速紹介させていただきます。
広瀬 大地さん
シンガーソングライター
DIYで音楽活動を行い、かつ作詞作曲はもちろん、歌唱、演奏、ミキシングやマスタリングも一人で完結できる大地くん。
古くは僕のnoteに自分の楽曲を送ってくれたところから始まった大地くんとの縁。もう、直接の知り合いからの紹介じゃなくても音楽一緒にやれるなと思えた、大きなきっかけのひとつ。
彼がすごいなと思うのは、完全DIYで音楽活動を行いながら、
チームを牽引して、
など、音楽を起点に様々なコンテンツ制作を行うところ。彼の音楽を聴いてもらうと分かるように、彼はロックやファンクをルーツに持つシンガーソングライターなのだけど、全ての楽器演奏を自分で行える、とても稀有な能力の持ち主でもある。すごいよね。
そんな彼だからこそ話せる制作論、彼が考える「永く音楽活動していくための自身のアーティスト像」をお聞かせいただくつもりだ。
山口 哲一さん
スタートアップスタジオENTRE代表
山口さんは、書いてるnoteが大変興味深い方。すごく頻繁に更新されるし、こんなに発信に熱心な音楽プロデューサー、他にいるのかなという印象。それゆえか、何事にも先見の明がある方だ。
長年音楽業界の最前線で、時に鋭い意見も提唱し、デジタルストリーミング市場の重要性を極めて黎明期から訴え、行動している先駆者の一人。
昨年は音楽NFTマーケティングプレイスを立ち上げるなど、アーティストが自身で表現領域を拡大するために必要な「術(すべ)」をいち早く作ってくれた。情報感度が高いだけでなく、たくさんのオトナたちが関わる音楽ビジネスの世界で即実現する「スピード感」を持つ方だと僕は思う。
関連して、音楽制作シーンでも日本にいち早く「コライト = 共同制作」という概念を持ち込み、作詞作曲家が実際に仕事を受注しながら技術を磨き、表現の場を拡げる「場所」作りをしている方。
山口さんご自身は、直接"手を動かして"音楽を作る方ではない。だからこそ、僕にはない「ビジネスやシーン視点」での音楽発展を語っていただける方として、真っ先に相談した。
アーティストのブランディング、楽曲リリースに関するマネタイズや展開の部分など、講義の後半のゲストとしてお越しいただく予定だ。
谷口 元さん
株式会社東京谷口総研 代表取締役 / 産業能率大学 経営学部 教授
谷口さんには他にもスーパーごつい肩書きが沢山つくのだけど、僕が受講者の皆さんに伝えたい谷口さんの素敵なところは「著作権のスペシャリスト」であり「現役の大学教授」であるという点だ。
僕が持つ著作権の基礎知識は谷口さんが開講しているセミナーで学んだもので、そのおかげで取引先との契約書締結時に在りがちな著作権トラブルをいくつも回避することができた。DIYアーティストとして収益を得ていく上で、「楽曲の権利を知ること」は最重要事項の一つ。
谷口さんには、DIYアーティストとして長く音楽と生きていくために必要な「権利の基礎知識」をご教示いただく予定だ。
江藤 勇也さん
株式会社CotoLab. 執行役員CCO / DIGLE MAGAZINE編集長
僕は、このプロジェクトの発起にあたって、どうしても江藤さんに「リスナーの代弁者"として音楽を発信するメディア」の立場で思うことを語ってもらいたいと当初から考えていた。
DIGLEは日本では圧倒的に早い段階から音楽ストリーミングの隆盛を紐解き、プレイリストメディアとしてストリーミング市場で活動するアーティストたちを紹介してきた。同時に大手音楽レーベルのマーケティングやプロモーション施策のプランニングも行っており、「アーティストがSNS起点で自律的に活動しやすいマーケティングサービス」を独自開発する側面も持つ。
その内容を見ていると、江藤さんの好きな音楽像が、なんとなく透けて見え始めるような気持ちになる。僕はアーティスト同様に、リスナーにも美学があると思ってる。プレイリストのキュレーションも結局は同じで、美学があるから選曲に筋が通るのだと思う。
だから僕は、江藤さんがメディアを運営する人間として、リスナー個人としてどのような気持ちで毎週アーティストに向き合っているのかを知りたい。「メディアに選ばれるための戦略」を教えてもらうのではなく、「"音楽が好きであることを誇りに思うリスナー"の本質」を、僕も知りたい。
最後に
このサロンを開講するにあたり、僕はいろんな人たちの助力をいただいた。ゲストの皆さん、DMM担当者の方、ロゴを作ってくれたアートディレクターの伊藤裕平さん、僕の相談事に耳を傾けてくれた音楽仲間たち、そして僕の影のプロデューサーでこの企画を一緒に考えてくれた、妻。
オンラインサロンは新たなチャレンジであり、自分が経験してきたことの総まとめと次へのステップだと思ってる。そんなステップを支えてくれた人たちに、この場でも改めて感謝を伝えたい。ありがとうございました。
長々と、参加へのハードルを上げるようなことばかり書いたのも、自分でよく分かってる。このハードルを超えてくれる人は絶対に皆、自分にまっすぐで高い目標と意識を持つ方だと信じている。僕もまだまだこれから成長を続けなくちゃいけない立場の人間。是非、互いに現在進行形で自己実現を続けられる人として、一緒に育っていけたら嬉しい。
ご参加、お待ちしています。
改めて、サロンリンクを。
ご不明点があれば、noteのコメントに書いてもらえたらお答えします。
2022.4.11 KOTARO SAITO