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口にして、はじめて、はじまる。

僕は主に、作曲家として音楽のキャリアを歩んできた。作曲が中心にあって、その次に制作(編曲、録音ミックス)が追随。究極、音源の完成度が自分の音楽の全てみたいなところがあった。

そんなキャリアのあり方が「自分で歌う」という行為を志して、根底から覆った。誤解されたくないからしつこく言うけど、作曲家としてのキャリアを捨てた訳では勿論ない。

ただ、少なくともフロントマンとして、ステージに立つ理由ができた。

自分の言葉で、自分の想いを発したいからだ。

思い返せば

僕は自分の考えを「納得いく形で」人に伝えたいという欲が、小さい頃からとっても強い。強烈に強い。ただ意見を聞いてほしいではない。その意見の完成度を、昔からものすごく高くしたい欲が強い。

leiftの「pop」という曲で、小学生の頃の自分の写真をアートワークに使った。曲を書きながら自分を振り返っていたのだけど、ちょうどこの写真のように「絵を描く」「工作する」など、自分のイメージを形にする作業が好きだった。それが何かに入選すると、なおさら嬉しかった。(確かこの写真も何かに入選して撮ったものだった気がする)

今もこんなに、noteで自分のことばかり書いている。

他人の話を無責任に書きたくないから自分の話を書いている、という理由もかなり大きいのだけど、根本的に僕は自分の言葉で自分を語ることが好き。根は深いのだけど、幼少期に家族にも友達にも話を存分に聞いてもらっていたから、何かコンプレックスがあってのことじゃない。


・・・だから、僕はそもそも「音だけ」という
"余白で人に「想像してもらう」という思想"に、
根本から全く向いてない。


想像力を掻き立てるタイプの人間じゃない。思うことを100%の力で伝えることにしか興味がない。そういう意味では、あまりミステリアスな人間でも、色気のある人間でもないのかもしれない。全て、ダイレクトアタック。


そういう意味で

言葉のないインスト作品、あるいは僕は言葉を発していない歌もの作品を、プラットフォームにひたすら投げ込んでいく音楽活動だけで、僕の「伝えたい欲」が満たされるはずがなかった。

逆にきっと、僕のインスト音楽たちはインストのくせに「主張が激しい」曲なのかもしれない。どうだろう?どう思うか、よければ教えてほしい。

以前noteに書いたことでもあるんだけど、僕はそもそも「CHILL」というジャンルや肩書きを自分で名乗ろうとしていなかった。むしろ自分は限りなく「常にたぎってる人間」だし、最初に僕がSpotifyでチャンスをもらった曲「Brainstorm」だって、CHILLのつもりで作った訳じゃなかった。

でも結果的に僕はCHILLという「音楽的には主張しすぎず、シーンやムードに溶け込める存在」としてアーティスト活動を展開していった。

時にそのリミッターを外そうと試みたこともあったけど、リスナーの皆さんの行動データに導かれるように、自然とCHILLにハマれる音楽を作るようになった。間違いなく、「求められる喜び」を感じていた。

このnoteは、「もう、CHILLはやらない」という意思表示を、leiftというシンガー名義を始める直前に書いたもの。もっと自分の言葉で、自分が思うことを語りたい。ここnoteでたくさんの読者の方が僕の言葉を読んでくれるように、僕は音楽でも自分語りがしたいと強く思った時期だった。


「伝え方」の中で最強なのは

人それぞれだろうけど、僕の場合は「会って伝えること」だと自分では思う。これだけnoteで言葉を紡いでいても、割と多くの人に「会ったら印象が違いました」と言われることが多い。noteだと、結構体言止めや断言的な言葉遣いだからかな。喋りになると、もっとニュアンスを細かく使ってる。


だから、ライブって根本的には凄く好き。

さっきも言ったけど、僕の表現は全てダイレクトアタック。調子いい時はめちゃくちゃ調子のいいことを言うし、機嫌が悪いと誰が見ても本当に機嫌が悪い。偽ったり我慢したり、適当に受け流すことが本当に苦手。

だからこそ、僕はライブで自分が思うこと、信じること、そして来てくれた方々への感謝を、その時の自分の感情に任せて、自分の言葉で伝えたい。


一方で

話は最初に戻るけど、僕は音楽の完成型が音源だと思って音楽を作ってきた。だからシンプルに今はまだ「ライブの経験が圧倒的に足りていない」状態だ。やりたいし、やるべきだし、でもまだ出来が悪いだけに思う。

加えて「歌う」という行為の難しさが自分に襲いかかる。何事も僕は「楽しい」と思えるようになるまでめちゃくちゃ時間がかかる。

今は、歌は「歌わないといけない手段」だから歌っているようなもの。自分の人格で声と意思を発して音楽をやりたいからやっているもの。根本的に、歌うことが楽しくて、歌こそが自分の全て、だなんて到底思っちゃいない。

歌も、必ず「楽しいもの」に変わると信じてる。

その上で、一番大事なのは「今、どう動き出すか」だ。
だから今が一番重圧がのしかかるし、軌道に乗せるまでが勝負だ。
軌道の角度が、今後数年の僕の成長プラン(質、規模共に)を左右する。

きっかけは、身内向けのプレライブ

昨年の11月11日に、僕は関係者向けにleiftとして初めてのお披露目会をした。

この日は全編、ピアノ弾き語りでライブ。

公式な告知はせず、僕がleiftとして「発せる前の、未熟な状態の言葉」を残してきたインスタの裏アカでのみ発表した。ちなみに、裏アカは鍵がかかっているだけで、申請してもらって僕が苦手と思わなければ承認している。

この日、僕は公にleiftとしてステージに立つ初日。いきなり歌おうなんて無理すぎ。と思っていたから、肩慣らしに普段弾いている自分のインスト曲をピアノで演奏してから歌に入る算段だった。

すると思いがけず、ピアノ曲2曲が冒頭から、ボロカスな状態。

正直、弾いていて「あー、詰んだ。」と思った。「俺はこうして、自分の初陣を散々たる演奏で終えるのか。」と。いつも弾いているピアノでさえこれだ。歌なんて、恐らく話にならないだろうと。

でも、実際は違った。

歌い出した瞬間に、自分の中にある緊張や惨めに思う後悔が、一切消えていった。視界に見えるのは、ピアノとマイク、そして右手方向にいる観客の方々。さらに遠くの方に、もっともっと遠い未来の観客席が浮かんだ。

もちろん、きっと数年後に見た時に当時の演奏は酷いものかもしれない。でも少なくとも、何かが確実に降りているような、そんな演奏だった。

きっと歌うことに本気で向き合ったことで、会場のピアノも僕に味方してくれたのだろう。ちなみにこの会場は、僕が会社員時代に初めてライブをさせてもらった恩がある場所。始めるなら、必ずここだと決めていた。


僕はこの時、初めて「ライブって楽しい」って思った。
当時の感触は今もしっかり覚えていて、キーボードを弾く時には
一切経験したことがない「ライブに心を100%預ける感覚」を知った。


歌っていて楽しいと思ったことは、まだない。でも、ライブが楽しい。自分がその場の空気をピアノと一緒に作っていけ喜びは、素直に幸福だった。僕が自分の音楽に歌に対して絶対に諦めないのは、単に意地だけでなく、この経験があるからだ。まだまだ絶対に先に行けると思えたから。

その日、僕はその想いを正直に観客の皆さんにお伝えした。
約束した。絶対にこのメンバーが、その日のライブに来てよかったと
未来により思えるようにするって。

その時の気持ちを歌にしたのが、
つい先日リリースした先行シングル『Breath』だ。

言葉にすることで

僕以外の誰かが僕を導き、開いてくれる未来がある。僕はプレライブを経験した時、遠くの遠くにその兆しを鋭く感じた。

心の中で描いた理想を自力だけで叶えようとすると、理想は小さくまとまりがちだと僕は思う。言葉にすることで初めて「じゃあこの人紹介するよ」とか「わかります、応援してます」という"感情の有機物"が生まれていく。

叶えられる目標を少しずつ積み上げるだけじゃ、僕が願うスピードで僕の精神を満足させることは不可能だなって思えた。だから、今の僕にとってかなりハードルが高いワンマンライブを、アルバムリリースから2ヶ月後のタイミングで演ると会場を抑えることにした。

現在のステータスのままだと、内容・集客共に散々なショーにしてしまう事実が明白。だからこそ、心を奮わせ出来てないことにチャレンジしようと思える。「言ってから頑張る」みたいな無鉄砲な思想は、僕にとっては決して心地のいいものではない。でも、

そろそろ、居心地の良い場所から出ないと
より居心地の良い場所には出会えない。

そう思ったから、考えに考えて、情報解禁の1日前まで考えて、会場と契約書を締結した。もう絶対に、何があっても後には退かない。

僕は本当に大事な決断をするのに、割と時間がかかる。けど、一度決断したことを安易に撤回はしない。歌うこともそうだったし、アルバムを作ると決めたこともそう。そして今回の、WALL&WALLでのワンマンもだ。

なぜか。それは僕にとって、全てが僕が書いたシナリオの「関門」だからだ。僕は常にその先の未来を見て決断をしている。勿論、今回のワンマンの先の未来だって、もう既に描いているし動き始めてる。

決して簡単にくぐれる門ではなかったアルバムと、
今のままだと門を開けることさえ難しいワンマンの成功。

でも、それらはあくまで僕の描いたシナリオの1行に過ぎなくて、一番大事なのは「僕が」「誰と」「どうなりたいか」なんだ。


僕は誰に何が言いたいのか

一言で言うと、

伝えたい相手は

「自分を生きたい」と心から願っているのに、
他人と自分を比較したり、
「本当の自分が常識外にいる」と感じながら馴染む努力をしてる人

俺がまさにそう。そんな感じの人間なんだ。
同じような人間同士、仲良くなれたら嬉しいな。

ってこと。

結局、僕は自分に似た人に自分は話したいんだなって思う。

僕は社会という大き過ぎる同調圧力の中で、「極限まで自分らしい発言と在り方で、自分の居場所を作ろう」って試みてる。

ある意味傲慢な考えだ。

どうして俺がこの世の中で生きにくくて良いんだ、
良いわけねーだろ。ざけんな。

って、心の底から思ってる。でも、心の底から思ってる割に、別に社会に対して不満がないのは、問題があるのは自分で、

自分が、同じような感情を抱える人たちに
出会う努力をしてこなかったからだ。

って、わかってるつもり。

インスト音楽を、世の中の流れを汲みながら戦略的にリリースして結果を出そうとしていると、きっと僕がこんなふうに自分に怒っていて、悲しんでいることなんて伝わらなかった。


だからインスト音楽だけじゃ僕のストレスは解消・解決しなくて、
歌をやり始めて少しずつ、本来出会いたい人に
SNSやライブを通じて出会えるようになってきた。
今、何よりそれが価値だなって思えてる。


僕がなりたい、本来の素だと思える自分になるための世の中は、ありがたいことにこの世界のどこかには確実に存在してる。僕がまだ、その世界を定義できてないだけ。だから僕は自分から漕ぎ出していくし、物理で目の前にその世界がまだ広がっていないことに、不満は言いたくない。


だからかな。
あんまり、世の中に対してとか
他人に対して伝えたいメッセージとかが、思いつかないんだ。
ただ、僕という存在がここにいるということを、
知ってもらえるだけで良い。


もし、同じ気持ちを抱く人がいるのなら

僕に会いにきてほしい。僕のアルバムを聴いてほしい。なぜなら、僕には推進力と決定力があって、僕が皆さんの盾になって、傷つきながら先陣切って前に進んでいくから。まだ開いていない、世の中の風穴を、僕が生きやすいように開くと約束するから。

その開いた穴の先で、皆さんが思う「生きたい自分」を生きてくれれば、僕は報われるし素直に嬉しい。


僕は橋渡し役

自分がフロントマンとして世に出てもなお、主役は僕を知ってくれる人、聴いてくれる人、それぞれなんじゃないかって思う。だから僕は皆さん一人一人がどんな人なのかとっても興味があるし、僕という存在を知ることで、皆さんの何かに作用してくれたら嬉しい。

僕は、少なくとも今できる最大火力の本気を、アルバムに込めたし、ライブでそれを更新していく。だからまず、アルバムを楽しみにしててほしい。


アルバムPre-add, Pre-saveキャンペーン(再掲)

フロー
①お好きな配信プラットフォームで予約(先行販売、Pre-Add、Pre-Save)
②僕をタグづけ(Twitter or インスタストーリーズ希望)
③予約リンク( https://orcd.co/leift_album_beige )を添付
④投稿

①~④をしてもらえたら、僕がそれをRTやシェアする形で認識して、アルバム音源が聴けるリンクと歌詞カードのPDFが見られるリンクを、直接DMさせていただきます。インスタが一番アクティブなので、Twitterで投稿した場合もインスタのDMに連絡をもらえたら、すぐに確認できます。

もっとわがままを言うと、この企画の目的はleiftのアルバムがいかに「リリース前から期待されているか」を各配信サイトに伝えることであるため、「配信された瞬間」からはそのリンクで聴かず、お使いの配信サイトで聴いてもらえたら嬉しいです。

6月21日(水)WALL&WALLでのワンマンライブ チケット予約


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leift / KOTARO SAITO
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