見出し画像

はたらきたくてたまらないわたしにとってはたらくってなんだろう

わたしにとってはたらくとは・・・

わたしは看護師として病棟で4年、結婚を機に退職してアルバイトで1年働いています。

病棟にいるとき、わたしにとってはたらくことは、とにかく目の前にいる患者さんやその家族を助けることでした。そのために勉強もたくさんしたし、いっぱい悩んだりもしました。相手がひとであると、正解がはっきりしていないこともたくさんです。自分のできなさに落ち込むことも多かったですが、自分が成長して、少しでも患者さんやご家族を助けたいという気持ちでいっぱいでした。

病棟勤務では夜勤もあるし、残業なんて当たり前。へとへとで休みのほとんどは寝てたら終わるという感じでした。18時間睡眠もよくしていました。忙しすぎで自分の時間はあまりありません。仕事のために生きているという感じでした。結婚を機に退職したのもそれが理由です。旦那とふたりで暮らすにはあまりにも忙しすぎたのです。
そしてわたしは仕事をやめ、家庭と仕事と両立する形を選びました。旦那の仕事も大変なので支えたいという気持ちも大きかったです。

あ~~仕事が楽になる!!嬉しい!!

とるんるんに仕事をやめたわけですが、また別のことで悩むことになるのです。
それは「やりがいがなくなったこと」でした。あんなに責任が重くて、しんどかったはずの病院での仕事が恋しくなってしまったのです。アルバイトでは、自分主体で動ける範囲も限られています。やりがいのなさにぽかん・・と心に穴があいてしまった感じでした。仕事の大変さや責任の重さはやりがいに比例するのかもしれないなと気づいたのです。楽な仕事でやりがいを感じれることはほとんどないのかもしれません。
それを解決しようと週3回だった勤務も週4になり、新しいバイト先を増やして結局週6(午後から勤務が多い)で働いています。

それだったらフルタイム正社員で働いたらいいんじゃないと思う方もいらっしゃるでしょう。

わたしにはそれができない、してはいけない理由があります。それは「気管支拡張症」という持病があるからです。高齢者に多い病気ではありますが、わたしは高校生のときに発症しました。高校から持久走も走っていません。毎日200ml以上の痰が出る病気です。肺活量の検査では、肺年齢80歳以上の結果です。よく看護師として働けたな~と思いますが、1年目のころは1週間に2回は夜に39℃の高熱を出し、朝には下がってそのまま勤務という生活を送っていました。無理をしすぎて持病が悪化し、入院したこともあります。
看護師は病棟経験がなければ、キャリアとしてほとんど成り立たないので、ある程度の看護技術や知識、経験を積むためになんとか4年働いたという感じだったのです。

看護師の仕事はだいすきです。しんどいけど楽しくて楽しくて、もっともっと患者さんと関わって、いろんなことをしたいと思っています。

持病があるわたしにとっては、働きたい気持ちと自分の体を守って迷惑をかけないようにしなければいけないという気持ちとの闘いです。

体調を崩して休んでしまってはたくさんの人に迷惑がかかります。同僚だけではありません。患者さんにもしわ寄せがきて、迷惑をかけてしまうのです。

がんばって働けばだれかを助けることができるかもしれませんが、それで体調を崩してしまっては、結局は迷惑をかけることになったり、自分の大切な人に心配や迷惑をかけたりしてしまうことになります。

看護の楽しさを知ってしまったわたしには、とてもとてもつらい選択です。

今でもあきらめきれずに、どうやって働くと自分のやりがいと体調を両立できるのだろうかと考えてしまいます。

わたしにとってはたらくとは、やりたくてやりたくて仕方のないこと。
そして持病があるわたしにとって、やりたいように自由に選択できないこと。

この両者が解決するはたらき方を時間をかけてでもあきらめず見つけたいと思っています。

そしてバイトを増やしすぎた今、また体調が良くないので、4月からは夫の扶養に入ってバイト時間を減らす予定です。
バイトもやりすぎると、すぐに辞められない、体調が悪いくらいでは休めないくらいに求められてしまいます。このままでは、例えば妊娠して体調崩した時、持病が悪化した時に迷惑をかけてしまうと思って苦しくなってしまいました。

いくらでも代わりがいる業界ではないので、それもつらいところです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?