樋口幸太郎

子供服D2Cブランドをてがける株式会社オープンアンドナチュラル取締役なんでも屋。需要予…

樋口幸太郎

子供服D2Cブランドをてがける株式会社オープンアンドナチュラル取締役なんでも屋。需要予測とリピート発注管理、オペレーション構築、CS、経営管理、採用・財務経理、テクノロジーによる業務自動化が今の会社での守備範囲。

最近の記事

中小企業の小売経営のスタンダードを提供する

前職の子供服D2Cを退職して、早くも9ヶ月がたちました。 おかげさまでお取引先様に恵まれ、年商1億円規模の会社、ファンド投資先企業から上場企業まで様々な小売企業の「経営」に関わらせてもらっています。ECコンサル事業で起業したつもりでしたが、ECの売上を伸ばしたいという場合でも、問題点はECの問題というよりは、意思決定・評価制度・管理手法などの経営の問題であるケースが多く、それらの問題を一緒に考えながら解決に向けての実行案をアドバイスさせていただいたり、実行部分の一部をまるっ

    • 2度のM&Aを経験してまた起業しました

      2023年1月31日をもって、子供服D2Cブランド「pairmanon」を運営する株式会社オープンアンドナチュラルの取締役を退任しました。 2022年3月のM&A発表時には社内にも社外にも1年以内に退任することは伝えていましたので、この1年は粛々と引き継ぎやPMIでの対応をしていました。在職中は社内、グループ内の皆様、お取引先の皆様には大変お世話になり、ありがとうございました!事業としても売却時の売上20億円、営業利益1.7億円から成長させることができ、ある程度よい形で引き

      • サイゼリヤ型組織・ドン・キホーテ型組織の違い

        2019年に子供服D2Cブランドの会社の取締役に就任してから小売業の創業者の本をよく読みました。その中でもサイゼリヤとドン・キホーテの創業者の本はどちらも成功者なのに組織に対するアプローチが真逆で面白かったです。ちなみに読んだ本は サイゼリヤは「おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」で ドン・キホーテが「安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生」です。 店長に売上責任を負わせないサイゼリヤ型組織サイゼリヤの売上と利益に対する考え方は「飲食店の売上は

        • 相反するKPIの優先順位とコンセンサス

          売上と利益率、成長率と販管費比率、売上と在庫消化率、新規ユーザー数とアクティブ比率など会社を経営してると相反するKPIと向き合うことが少なくありません。(ここでは業績評価の指標としてKPIを用いており、KGIとの区別はせずに書き続けます) 例えば多くのWeb系スタートアップであれば成長率を重視し、単年度での利益は赤字でも構わず中長期的にユニットエコノミクスが合えばよいと考えています。顧客獲得コスト(広告宣伝費+営業人員)を大量にかければ成長率が伸びる一方で、営業利益率は単年

        中小企業の小売経営のスタンダードを提供する

          トレンドアパレルD2CにおけるLTV取り扱いの注意点

          SaaS・インターネットビジネスの隆盛もあり、それらのビジネスでよく使われるLTV(Life Time Value=顧客生涯価値) > CAC(Customer Aquisition Cost=顧客獲得コスト)という方程式をSaaS以外の事業領域に応用しようとしている起業家・経営者の人も多いと思います。 一方で僕自身が実際にトレンドを扱うアパレル企業を経営するにあたってはLTVを過信しすぎるのは危険だと感じており、以前こんなつぶやきをしました。 つぶやきがいいたいことのほ

          トレンドアパレルD2CにおけるLTV取り扱いの注意点

          D2Cブランドで月商1.5億円達成するまでにCOOとしてやったこと

          アパレルブランド「pairmanon」を運営する株式会社オープンアンドナチュラルに2人目として入社して2年がたち、入社当初からは会社の売上も関わるメンバーも増え、だいぶ組織としての輪郭が形作られてきたのを感じています。これまでは未経験業務のキャッチアップと組織構築に時間を取られてあまりアウトプットできていなかったのですが年末を機に調べたことなどを定期的にアウトプットしていこうと思い、noteはじめました。 今回は入社2年間で月商1.5億円まで成長した振り返りとして僕自身が取

          D2Cブランドで月商1.5億円達成するまでにCOOとしてやったこと