情報公開:中野区区有施設3年分の使用電力一覧を見て感じた課題と今後
ゼロエミッションを実現する会及び中野環境市民の会の活動報告。
目標は、『再エネ100%の社会を少しでも早く実現すること』です。情報公開制度を活用して、中野区区有施設3年分の使用電力一覧を請求しました
結果はこちら↓↓
https://drive.google.com/file/d/1-ewtzHPTfGQsWB06oANIsJpGX4lyHUB_/view?usp=sharing
●課題
・全て随意契約であること(=入札がない。昔から使ってるところを使い続けてしまいがち)
・電力調達基準が現状存在しないこと(=それぞれの施設が再エネを導入する動機、選択基準がない)
・東電EPはCO2排出係数が高く、電源構成における再エネ比率も低いが選択され続けていること
●良い点
・本庁舎は100%再エネ、他にも何箇所か100%再エネの施設あり
●今後に関する質問と中野区役所からの回答要旨
<質問1>
東電EP(エナジーパートナーズ)が排出係数高くかつ電源構成での再エネ比率も低いため変更していく必要があると思うのですが、令和3年度中もしくは令和4年度に向けて、基礎排出係数が少なくかつ電源構成における再エネ比率が高い電気に変更する取り組みの予定はございますか?
<回答>
・本庁舎等の高圧電力の施設は、環境負荷の少ない電力をほぼ調達済
・低圧電力の小規模施設では環境負荷の少ない電力への切替えが進んでいない状況
・低圧電力施設において、順次、環境負荷の少ない電力への切替えを進めるべく、切替え時期を含め、現在、検討中
<質問2>
新たな電力調達基準作りの予定はございますか。
<回答>
今後、環境性能に関する施設整備方針の策定に向けた検討をする予定であり、その中で電力調達についても基準を設ける考えです。
●感想
中野区では、8月、9月頃に新環境基本計画ができる予定です。
温暖化対策計画(事務事業編)の素案も発表済ですが以下のような状況です。
・2030年のCO2削減目標は2013年比46%と国に合わせた最低限の目標設定
・2030年の区有施設の再エネ目標設定なし
・調達基準作りの話なし
ということで、引き続き要望していきたいなーと思ってます。
●参考資料
<資料掲載>オンラインセミナー:自治体の電力調達と気候変動政策
https://power-shift.org/jichitai-seminar-200805/
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