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子供がヒーロー活動しちゃダメなの!?〜ムーンガール&デビルダイナソーS2BE1感想

【注意】
本記事はムーンガール&デビルダイナソー シーズン2A、シーズン2Bの1話までを見た前提の記事となっています!!!!
こんな記事で中身を知って欲しくはないので未見の人は見ない方がいいです!!!!








シーズン2前半からおよそ一年後本日よりシーズン2Bが放送され、明日には米国ディズニープラスで全話配信されることとなる

ムーンガールが、終わる…

打ち切り決定したりトランスジェンダー回が封印されたり

マーベル界隈もディズニー界隈もカートゥーン界隈にも無視されたり…(陰湿な恨みつらみ)

まあ色々あったけどムーンガールがいよいよ終わってしまうと思うと悲しいし受け入れ難い…が
なんだかんだでシーズン2Bの1話がYouTube配信されたので感想を言おうと思う


あらすじ

前回自分がムーンガールであるとバラした&モレキュールマンの襲来により母親のアドリアにヒーロー活動禁止を言い渡されたルネラ

しかし街には脱獄したヴィラン達が徒党を組んで大暴れ!
そこでルネラはどうにかして母親の目を掻い潜りながらヒーロー活動を行おうとするが…?


まずこの回、OPとタイトルカードが凄まじく良い

ムーンガール禁止を言い渡されたことでOPには歌がなくなり、ルネラはヒーローグッズを片付けられおばあちゃんもおじいちゃんも不仲になる
雰囲気もどんよりと暗くなりルネラにも元気がない

しかもムーンガール不在の中でデビルダイナソーが単独で戦わねばならないためボロボロに…

さらにOP最後のタイトルロゴのデビルダイナソーの部分にはアドリアに大きく「外出禁止」とテープが貼られ
これが今回のサブタイトル「ムーンガール外出禁止」のタイトルカードとなる

あまりにも天才的すぎる演出だと思う
コミカルながらもヒーロー禁止されたルネラやデビルがどうなるのかを描いていて非常に秀逸でオシャレな特殊OPだと思う
改めて本作にさまざまな才能が集結してるのがわかるセンスの良さだ…


それはともかく今回のテーマは「子供がヒーロー活動をしていいのか?」という点となっている

思えばムーンガールという作品は常にこのテーマと向き合った作品だ

なんせ1話の敵は「ムーンガールの正体を知った女教師」だし
母親も正体を知らない時に「ムーンガールは最高だけど自分の娘をヒーローにしてる彼女の母親は最低ね!」と言ってるし
シーズン1最終話では自宅は爆破されてルネラ自身も宇宙の彼方に飛ばされてモレキュールマンに危うく殺されそうになり

先輩ヒーローがヒーロー活動を続けることにした結果母親と絶縁状態になっていると明かされたり

前回の話でモレキュールマンがラファイエット家に襲来して家族も実際に巻き込まれている…

ポップな見た目とギャグに誤魔化されているがルネラのヒーロー活動は常に超ハードモードである

ここらへんはある意味マーベルの伝統ではあるが
スパイダーマンやらデアデビルと違いまだ中学生という部分も恐ろしい…

今回の話ではヒーロー再開活動をこっそり進めるルネラを常に執拗に監視してるとギャグ混じりにお邪魔虫として描かれてる時もあるが娘がヒーローだと知った母親としては正直仕方ない部分もある行動だと思う 実際前回の話ではモレキュールマンに家族全員が殺されかけたわけだし

しかしこうした「親としての良識」とは別に子であるルネラも自分がムーンガールであるからこそ成長出来たし自分に誇りを持っているということもきちんと今まで描かれている。

最早ルネラがムーンガールであることは立派なアイデンティティでありそれを否定するということはルネラを否定するということにもなる…

だからアドリアは結果的にルネラの言葉を聞いて行動を止められず、諦めた

ただし、ルネラがムーンガールであるという部分にはまったく触れずに「なかったこと」として生活を送ることにしたわけだが……

この回、普通のアニメならば「ムーンガールとして頑張るルネラを応援してあげないとね!」となるところをあえて後味の悪い終わり方にしているのがコミュニケーションは大事!というのを一貫して描いた本作らしい 
作中で行われたのはただ互いが主張しただけで話し合いではないからだ。

親と子、どちら側にも誠実な描き方をしている本作だがこれからどうなっていくのか?
期待と不安が半々である。



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