【マインド7】自責で決めて進める
「社長の人格を持つ」の2つ目の話。自分が社長だとすれば、ただの社員とは違った責任を持つことになります。
社長としての自覚と覚悟
ただの社員だったら、何か嫌なことがあったら、居酒屋とかでグチを言っていれば済むかもしれません。でも、社長の立場だったら、社員の不満を解決するのが仕事になります。自分は解決する側なんだという意識を持たないといけません。
また、社長になったら失敗するのは当たり前です。社員なら仕事はこれをやればいいって上司が教えてくれるし、やり方もマニュアルにまとまっています。何をどうやるのか指示がもらえるので、その通りにやればOKです。
一方、社長は何をどうやるのか自分で決めないといけなくて、正解がぜんぜんわかりません。なので、もういろいろやって試すしかないんです。そして、いろいろやっていたら、失敗するのは当然なんです。
失敗でいちいち落ち込まないのも大事です。失敗する度に「数日間やる気が起きない」みたいなことをやっていたら、会社が潰れます。
個人事業主に最近なった人とか、ライターの副業を始めたばかりの人は要注意です。副業であっても、ライターとしての仕事をやっている間は、自分が社長だという意識を持ちましょう。
実体験:上司への不満
人のせいにして思考停止しないことが大切です。私も会社員のときは、自責でできていなかったと反省しています。
会社員のとき、私は上司に不満を持っていました。あるとき、すごくやる気がない中年社員が同僚にいました。そういうときは上司にしっかり注意してほしいじゃないですか。「おまえ何やってるんだ、しっかりやれよ」みたいに。
でも、上司はぜんぜん注意しないで、見て見ぬふりをしていたんです。上司が役割を果たさなくてひどいと、私は怒っていました。
それなのに、フリーランスになった自分はどうかというと、かつての上司みたいになっていることがあります。たとえば、自分がやる気がなくてダラダラしているときがあっても、「仕方ないか」みたいな感じになっています。
昔は上司に「そういう社員には注意しろ」と思っていたけれど、自分だと「まあいっか」となっていると。やっぱり自分のことになると、人間できないもんだなと実感しています。ですから、もう1つの人格を持ってそちらの人格に注意してもらうという意識が、やっぱり必要です。
思考停止せず改善点を探す
「まあ仕方ないか」とか言っていないで、思考停止せずに改善点を探さないとけません。
自分は一生懸命がんばっているのに、上司や同僚のせいで自分がうまくいかないとか、会社員のとき私はそんなふうに思っていました。いま振り返るとひどい話です。周りの人に足を引っ張られてるとか思っていたんですよ。
会社員のころの自分に言いたいことがあります。それはこちら。
「被害者ヅラしてんじゃねぇよ」
被害者ヅラは本当にヤバいです。この状態になると「悪いのは周りの人だから、自分はこのままでいいんだ」となってしまいます。そこからぜんぜん進歩しないわけですね。そうなったらおしまいです。
自分にできることって、ぜったい何かあるはずなんですよ。当時の私の例でいえば、上司が注意しないなら、自分が注意したらいいんです。ストレートに注意しても聞き入れてもらえないなら、普段から丁寧にコミュニケーションを取って、いい方向を目指すこともできたはずです。
なのに、そういう行動は自分で勝手に放棄して、それは上司の仕事だからと思考停止していたわけですね。こんなふうになってはいけません。
社長としての人格が自分の中にあれば、昔の私のような過ちは避けられるでしょう。
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