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【Real Portrait NAGOYA 2019 総括②:パーティ~搬出まで】

(総括①からの続き)

モデルさんと食事をし、名古屋駅まで送り、その足でパーティ会場へ。
もう既にお腹いっぱいなので飲み物だけで過ごしていました。
HASEOさんの挨拶の中で、『リアルポートレート東京』の開催が発表され、そこには今回の入賞者が優先的に出展できるという。
その時の自分の心境は
『へぇ~、スゲーなぁ。まっ、俺には関係ねぇや』
コレまでの自身の流れからして当然ですし、そもそも自分には賞を取ること自体無縁であると開催前から思っていたので。

表彰式が始まり、完全にギャラリーとして進行を見守っていました(笑)
冒頭、のっけから高田世莉菜さんがモデルを努めたカメラさんが表彰を受け、感激のあまり号泣している姿を見て、彼女が搬入から一生懸命手伝っている姿から今回の並々ならぬ気合を感じていたので、『努力が報われてよかったね』と祝福していました。ただ、その後何度も表彰されてその度に号泣している姿を見ると、流石に微笑ましく、少し心が暖かくなりましたが(^^)

表彰は進み、入賞者の発表へ。
何人か名前が呼ばれ、壇上へ上がっていく人たち。自分はその光景を見ながらコーラを飲んでいたのですが、その最中、、、

『こーたろーさん・・・』

・・・はっ!?・・・呼ばれた?? 聞き間違い??
恐る恐る壇上に上がり、『間違いじゃなかろうか、コレで間違いだったらめちゃくちゃ恥ずかしいやん、、、』とビクビクしていましたが、

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ちゃんと頂けました(^^)

青天の霹靂とはこの事で、まさか賞をもらえるとは思ってもみなかったので、今までの事を考えると心が救われた気分になり、純粋に嬉しかったです。その後、優秀賞、準優賞、優賞と発表が続いていく中で冷静になった時、ある疑問が湧いてきました。
優秀賞ではなく、入賞なのです。確かに賞を頂けることは名誉な事なのですが、優秀では無いのです。

『出来は良いのだけど、何かが足りないから優秀ではない。』
じゃあ、足りないのは何なのか?そもそもなんで入賞出来たのか?
近くに居た同じ入賞者の方が、この時点で『リアポ東京に出す!』と張り切っていましたが、とてもそんな気になれませんでした。冒頭のHASEOさんの挨拶で『リアポ東京』にかける想いを聞いているだけに、レベルを下げるわけに行かない。むしろレベルを上げていかなければならず、この疑問を解決しない限り『リアポ東京』には行けない、という考えが生まれていました。
そんな、悶々とした気分の中、パーティを後にしました。

翌、日曜日。この日も朝から在廊し、賞状を貼るかどうしようか迷いましたが、、、

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貼りましたww

この賞状を貼ったことによる効果は絶大で、この日を堺に足を止めて観てくれる人が圧倒的に増えました。しかし、パーティでの疑問は払拭されないままなので、他の受賞者の方たちの作品を観て廻りました。結果、なぜ入賞出来たのかすら分からない状況に陥るという始末。。。
他の出展者の方の意見を聞くも、申し訳ないのですがイマイチ腑に落ちず。
悶々とした気持ちは変わらぬまま、一日が過ぎていきました。

最終日。
朝、会期中、モデルさん繋がりで知り合った出展者の方と今抱えている疑問についてお話したところ、『絶対HASEOさんにアドバイスもらうべきだ』と強く言われ、恐る恐る
『HASEOさん、もし時間宜しければ御指導賜る事出来ますか?』
と伺ったところ、快く受けて頂き展示作品まで向かうことが出来ました。
何も作品の解説をしない状態でコメントを頂きました。

『こーたろーさんは、いい写真が撮れている。』
『時系列で写真を並べている事自体は問題ない。』
『右側3枚は良い、それに対し左側3枚が繋がっていない。』
『モデルさんは優秀。モデルとして(表現が)上手い。』

写真のクオリティーは自分が思っている以上に評価頂いている。特に説明していないのに関わらず、時系列で並べている事を理解して頂いている。しかし、自分は1年間の推移を並べていたが、評価する側は被写体との1日と捉えている。左から右へ明るい写真から暗い写真へと変化している事でそう捉えられてしまった。なので、もっと朝を思わせる写真にすれば優秀賞だったかもしれない、という説明を受けました。

なるほど。。。納得すると同時に、展示することの奥深さを改めて実感しました。でもコメントを受けることで、心の中のモヤモヤが一気に晴れました。

説明を受けてから改めて考え直すと、今回入賞で良かったかもしれない。もしここで優秀賞を獲ろうものなら、完全に浮足立って自分を見失ってしまっていたかもしれません。入賞だからこそ、足りない部分のカイゼン策を知ることができ、より良い作品作りのヒントを得ることが出来たので。

午後になり、圧倒的に作品を見てくれる人が増え、これまでお世話になっているモデルさんにも観てもらえ、色々な感想を聞けたり、お話したりすることが増え、大変充実した最終日の午後になりました。

その中で、一番意外だったのは右側2枚の写真が非常に好評だったこと。特に一般の女性やモデルさんは聞いた中では全員一番良いと言ってくれました。逆に男性はほぼスルーで、カメラマンさんは写真そのものよりも、その撮影場所や撮り方に多く興味を持たれていました。

この2枚の写真、実は出すべきかどうか直前まで悩んでいた写真なのです。肌の露出の多さや、意味深な写真なので、一般枠で出して良いものなのかどうかと。。。最終的には事前に運営スタッフの吉川さんに直接写真を送って確認をとって、結果OKだったので展示に踏み切りましたが(笑)
下手したら、どこにも公開されず埋もれたままになってたかも知れないという。。。この2枚を出していなかったら、入賞はなかった(笑)

そして一番嬉しかった事は、この展示を3回も観に来てくれた方がいた事。3回目は帰る前にもう一度観てから帰ろうと言うぐらい作品を気に入ってくれた人がいた事。たまたま自分が周りをウロウロして戻ってきた時に、その3回目観ていたタイミングで声をかけたのですが、その女性が目をキラキラさせながら感想を伝えてくれたことが凄く印象的で、自分の作品でそこまで感動してくれる人が居たことが何よりも嬉しく、最後の最後で一番救われ、展示に参加して良かったなと思えました。

期間中の1週間、色々なことがありました。
でもこの展示を通じ、自分の撮影に関する取り組み方、何を撮るべきなのか、何を展示したいのか、考え方は間違っていなかったのかな?と。
結果、入賞しましたが、それはあくまで結果論であり、写真を通じて伝えたいこと、表現したいことを観る人に明確に伝わるように、最後までブレずに創意工夫をすることが展示には重要なのかな?と思いました。
今後もこの基本スタンスは変えずに作品撮りを続けていこうと思います。

あ、まだ詳細は明らかになっていませんが、今回得た知識を持って
可能ならば『リアポ東京』に出展します。
撮りたいイメージも浮かんできています。
今回レベルを下げることなく、あくまで自分らしい作品を作りたいです。

長文失礼しました。

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