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知らないは、無関心を生む

 僕は野球の試合を見るのが好きだ。僕自身も中学生のときまで野球をやっていた。高校でも3日間だけ野球部に所属していたが、覚悟を決めて頭を刈り上げたのにも関わらず、体育会系の上下関係と独特の挨拶習慣をみて興醒めして、野球をやめてしまった。高校野球を見てみると、いまだに坊主頭でプレイしていることに驚く。

 野球の人気はここ数年だけみても低迷している。聞いた話だと、高校野球の参加校の数は、年々減少していて、バスケやサッカーの大会参加校の数よりも少なくなっている。野球は、遊ぶにしても道具の種類が多くてお金がかかる。その上、遊ぶにしても少人数では試合ができない。公園や空き地でボールを使うことが迷惑になっている現代では、野球を遊ぶ環境も少なくなった。一度も野球をすることなく、大人になる人がこれからは増えるだろう。
 テレビで登場する元プロ野球選手は、野球の人気低迷をプロ野球と紐づけてコメントする。参加する人間が多いほど、競争が激しくなり優秀な選手が現れる可能性が上がるので、人気の低迷は野球界にとってマイナスだと説明する。

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当たり前だと思っていたことを疑うと、新しい発見があるかもしれない。繰り返しの毎日にスパイスを与えるエッセイ集

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