よっ!大統領!
部屋がキレイだ。何度も何度も片づけを試みて、また散らかしてを繰り返してついにここまでたどり着いたかと自分でも軽く感動を覚えるくらいキレイになった。
僕の部屋と言うと、思春期には使わない教科書たちが床に散乱していたくらいで布団をたたむことも洋服をたたむことも知らなかった。
それは二十歳をすぎた頃も変わらず、まあこのまま汚い部屋を汚いとも思わず過ごしていくのかなとかなんとかかんとか思っていた。
しかし、ここ数年だろうか。やはり汚い部屋が嫌になり少しずつ少しずつ部屋を片付けていった。片付けては散らかし、片付けては散らかしを繰り返してダイエットさながらにリバウンドと闘い続けた。
そしてついに机とガラステーブルの上に常時乗っているのは卓上鏡とカレンダーだけという未踏の領域に踏み込んだ。
何かしらの書類やらなんやらに埋もれていた机とテーブルがすっきりしているとなんだか気持ちまですっきりしてくるから不思議で。自室ですごすのがとても快適なここ最近である。
あと片付けたいところとしてはクローゼットの中、机の中、鏡が扉についた僕の背丈くらいの棚の中である。
これらはかなり減らした物をさらに減らして行かねばならず、すぐに片付くものではない。なんでも少しずつゆっくりというのが大事なのだろうと思う。
タイトルの「よっ! 大統領!」はそんな自分への褒め言葉である。雑な褒め言葉。
ここ数週間なかなかnoteを更新できなかったのはかなり他罰的な思考になっていたからだ。先日、学生街に用事があって出かけた時に憤りを覚えて書いた文章なんてとてもではないが見せられない。
少し冷静になったのでその時のことを軽く振り返って書こうと思うが、学生のほとんどが歩きスマホにイヤフォンで何度も僕自身ぶつかりかけた。そして駅前では踏み切りを渡るのにスマホをルッキングしている学生が多々。しまいには帰りにバスに乗ったら乗ってきたおばあちゃま二人が手すりにしがみついて必死で揺られながらいるのにガン無視で誰一人席も譲らないといった調子。
多少お勉強はできるのかも知れない。ひょっとしたら他人より今後お給料ももらうのかも知れない。でもそれでいいのか? 人として? みたいなことを書いていたように記憶している。
スマホに視覚を奪われ、イヤフォンに聴覚を奪われ、若人よどこへ行くのだ? と大統領は問いたかった。
志紀