信託報酬 投資4日目
会社のDC制度が始まって約5年、目標利回り2%/年に対して、直近3年は4.51%で運用できていた。アベノミクスの影響か、株価は順調に推移して、昨年の消費増税の影響やここのところの世界情勢の不安もあって腰折れ気味だが、それでも年率4%というのは、なかなか立派だと思う。
しかし、しかしだ。DCで忘れてはいけないのが、信託報酬の存在である。タイムリーなことに、今日の授業は「金(Gold)」についてだった。金は石油やとうもろこし同様、コモディティ商品の代表だが、資産価値も大きく、急激な新規供給がないなど、昔から代替資産(オルタナティブ)として、注目されてきた。反面、管理費用(保険料、警備費、保管費など)がかかることから取扱手数料が高いという欠点もある。詳しくは後日触れるが、金の長期的リターンは0という研究もあり、なかなかとっつきにくい資産ではある。
少し話がそれたが、信託報酬という銀行や証券会社にとって欠かせない収入源は投信商品によって0.5%〜3%などまちまちだ。特にプロ(?)が管理するアクティブファンドなどは3%〜4%というものもあり、インデックスファンドなどに比べるとべらぼうに高い。
さて、私の資産は現状、100%が「三菱UFJプライムバランス(安定成長型)」というファンドに投資されている。信託報酬は年率0.253%となっていて、インデックスファンドらしい低い報酬が特徴だ。他のファンドも見てみると野村J-REITは1.026%、「フィデリティ・日本バリューファンド」に至っては購入時3.3%、信託報酬1.65%と、大きなリターンがなければ、手数料が足かせになってしまう商品もある。
アクティブファンドとパッシブファンドについては様々な議論があるが、結論から言えば、インデックスファンド(つまりパッシブ)がどうやら長期的な利回りでは有利で、アクティブファンドは思うように利回りが出ない、というのが学術界の定説らしい。サルがダーツ投げで選んだ金融商品と、PhD保有者が多く在籍する有名なファンドが選んだ金融商品のリターンに差がない(!)とする研究もあるらしいので驚きである。
さて次回はMVO(Mean-Variance Optimization)で最適化したポートフォリオを公開しようと思う。
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