「じぶん」のつくりかた
本日のレシピ
1.「じぶん」って?
2.どうやってつくるの?
3.さあ、やってみよう!
レシピその1「じぶん」って?
「じぶん」って何でしょうかねぇ・・・
肉体?思考?よくわかりませんね。
「自分探しの旅」に出る人もいます。
私が思う「じぶん」は「肌感覚」だと思っています。
ヒヨコが、あの小さい体で卵の殻を破って出てくるようにして
少しずつ自分が作られてくるのだと思います。
外の怖い、知らない世界に出てくるという挑戦をした人にだけ
教えてもらえるプレゼントのようなものだと感じています。
恥ずかしながら、30歳まで私は、挑戦とは皆無の世界で生きてきました。
公務員家系で生まれ「無難こそ幸せ」という価値観を根強く植えられた私でした。
ただ、その時に転機が訪れました。
妻との結婚です。
妻は、感じたことにはすぐに飛び込む。
挑戦してなんぼ、という性格で、世界中をバックパッカーとして旅をしていました。
まさに私とは対照的で、「行動が先、理由は後」という人間でした。
自分と妻を比較してみたときに、
私は自分がからっぽであることに気づきました。
経験なんて何もない。
失敗したくないが故に挑戦もしなかった。
じゃあ自分は誰なんだ?
そう考えたときに、自分というのは「親の価値観」であることに気づきました。
肌感覚で得た経験というものは何もなかったんですね。
レシピその2「どうやってつくるの?」
肌感覚で得るということはどういうことか。
それは「間違えた数」です。
まさに「行動が先、理由は後」です。
動いたことによって、成果を求めていたら何も始まりません。
求めるのは「成果ではなく、過程」です。
あのサッカー選手で有名な本田圭佑選手の
「成功にとらわれるな、成長にとらわれろ」という言葉にも表れています。
そうやって得た感覚でしか、自分は作られていきません。
そうやって作られた自分でしか、人としての魅力は出ません。
皆さんも感じたことはあるのではないでしょうか。
テレビを見ていても、この人の話は入ってくるけど、この人の話はどこかはいってこない、という経験が。
これは目には見えない部分にはなりますが、「言葉の重さ」です。
肌感覚で得た経験で深みのある人が話す言葉には「重さ」があります。
皆様もぜひ、このような人になっていただきたいです。
とはいっても、
「失敗したら、周りから浮いてしまう」
「失敗したら、嫌われてしまう」
・・・わかります。なぜかというと、かつて私もそうだったからです。
究極的な八方美人タイプでした。
狩れるだけ、虎の威を狩っていました。
ただ、そうしていくうちに、自分というものを作ることができないまま、
無常に時が過ぎていきました。
今、この時代に、これからの時代に生まれてきた皆様は幸せです。
いまの時代、SNS等でコミュニティを簡単に作成することができるからです。
スマホ一つで、社会とつながることができます。
自分の感覚とマッチする自分を大切にしていくべきだと思います。
周りの人とのコミュニケーションをおろそかにして良いわけではないです。
しかし、社会で重要視されているのは「肌感覚で得た経験を持っているひと」です。
逆説的ですが、合わない人とのコミュニケーションを大事にしすぎて八方美人になる人よりも、自分の気持ちに素直になって挑戦すれば、皆から好かれます。皆様の周りにいて、ついていきたい、カリスマ性を感じる人って、後者ではないでしょうか。
レシピその3「さあ、やってみよう!」
ここまで読んでいただいたあなたは、もう挑戦する理由が「何となく」わかっていただけたと思います。
あえて「何となく」と申し上げたのは、殻を破って外の世界に出た、挑戦した人間にしかわからない世界だからです。
今日一つだけでいいです。
何か挑戦してみませんか?
電車で席を譲ることからでも、ごみを一つ拾うところからでもいいです。
小さな自分の変化に気づけば、その感覚は心地良い「クセ」になります。
その「クセ」が挑戦する「キー」となります。
さあ、やってみよう!