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三現主義 | 森を創る民のささやき

「森を創る民のささやき」ブログでの記事(2008年10月20日)とその追記記事です。

#64 三現主義

大手自動車会社で掲げている
「現地」「現場」「現実」、いわゆる三現主義。
どの業界でも、この考え方は必要と思います。

私たちは、
日々、いろいろな業種・業態のお客様にお会いし、
そのお客様に相応しい内容は何だろうか、
様々な視点から考え、そしてご提案しています。

その内容の中では、
現在の私たちの力で、
解決できるものもあります。

しかし、非常に魅力的なアイデアが出ても、
現時点の私たちでは、残念ながら実現できないものもあります。

その中には、
私たちが成長することで実現できるものもあれば、
根本的に実現できないものもあります。

それらは、社会のニーズがある、
事業のタネと呼べるものです。
非常に多くのタネがあることを実感できます。

しかし、そのようなアイデアの源は、
「現場」である、お客様とのやりとりをきっかけにし、
いただけるものだと思います。

そのような、アイデアのヒントをいただいた
お客様のご期待に沿えるよう、
私たちの力をつけていきたいと思います。

森を創る民のささやき October 20 2008

工場などでは、製造工程の改善を行うことがあり、
たとえ、1秒しか時間を短縮できない改善でも、
全世界で同じ工程作業を行うことを考えれば、
その積み上げで、何時間・何日間かの短縮につながることになり、
作業時間=費用 という世界では、
日々改善はとても大切な考え方だと思います。

大学時代に「生産工学」というのを、
カリキュラムの一環で習っていて、
「ある組立工程を改善するにはどうすればいいのか」
というお題の実習を行ったことがあります。

その実習は、正解の回答が決まっているわけではなく、
作業者の作業をビデオに撮って行動を分析したり、
オリジナル治具を作ったり、組み立て手順を変えたり、パーツや工具の置き位置を変えたりしたりなど、いろいろな視点で取り組んでよいものでした。

4-5人で1チームとなって、
作業時間をどのぐらい短縮できたのかをチーム間で競い合い、
最終発表で、各チームの内容を見ると、
アプローチなどが異なった内容が多いものでした。

何か魔法の道具を導入して、すぐに改善できるわけではなく、
また、上で言う「現地」「現場」「現実」の三現主義のように、
机上だけでなく、実際の場面でしか掴めない視点があることを実感し、
原体験として、今でも思い出します。

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2008年に設立したツバルの森時代のブログ「森を創る民のささやき」に、後日談を追加し再編集したマガジンです。この購読料の収益は、世の中の環…