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3秒後の悲劇。回避できる?1時間後、半日後は?
オムライスと、残りがわずかなケチャップ容器。
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飛び散るケチャップが想像できたかたは、回避もできるはずです。「このままではこうなる」と予測できなければ、避けるための行動はとれません。
ただしこの例は、風景から重視するべき部分を抜き出してあることに注意してください。わざわざ「残りがわずか」と書いてあったので気づきやすくなっています。日常生活ではもっとたくさんの物が見えていて、そこから自分で必要な部分を抜き出さないと危険予測ができません。
また日常ではもっと先のことを予測する場合もあります。
例)夕食後、何か物足りない。パンが置いてある。
→今これを食べたら朝食で食べるものがなくなる
→やめとこう
例)約束の時刻に間に合わない
→相手に連絡。「遅れます」と文字を打とうとしたところで、「これだけでは相手が怒るかも」と予測
→「待たせてごめん」と付け加える
こうした小さなことが避けられないと、家庭内や職場での人間関係がどうなるかは想像に難くないと思います。
とにかく、予測。予測の前提条件は、連想できること。
ある事柄から連想できるかどうか。
ここがカギです。
さて連想するにも、そのつながり方には強弱があります。
先ほどの例で、ケチャップ。これから食事という場面では、ケチャップの使用法が重要です。
ケチャップ=調味料という上位分類は、この場面では必要ありません。しかし買い出しに行く時は重要項目になります。何が重要かは変化するのです。
今この瞬間での連想、これができると様々な場面で役立ちます。
WAISを受けたかたは、知覚推理という項目があったと思います。ここが苦手、凹な場合、気づきにくさが生活の中で表れます。
まずは情報の取捨選択。
「何か違うところ」に気づくことから始めるのが良いかと思います。
常にやり続けるのはしんどくて非現実的ですから、「今日は食事の間」「今日は電車に乗っている間」など時間を決めてゲーム感覚でやってみるのはいかがでしょう。
ASDやADHDのあるお子さんが相手であれば、お皿の陰にキャラクターのカードを隠しておく、お箸に色つきゴムを巻いておくとか。違うもの探しですね。段々難易度を上げてください。