変革への追い風を生み出す:ブランドアイデンティティの再構築
本日、primeNumberの主要サービスTROCCO®のロゴ変更が発表されました。私は同社にてUI・UXデザインとデザインマネージメントに携わっており、この度のロゴ変更についても担当させていただきました。今回はロゴ変更を検討されている方々に向けて、過去に関わった数社のロゴ変更における影響の考察を記したいと思います。
ロゴ変更の最大の利点は「新しい風の創出」
新しいロゴへの変更は、社内外に新たな活気をもたらす点が大きな利点です。企業が成長を続けるための追い風となり、社外に対しても企業の変革を明確に示す機会となります。この新たな風は従業員や顧客に新たな期待を抱かせ、企業の成長を加速させる触媒のような役割を果たします。
ロゴ変更の意義と企業にもたらす影響
ロゴの変更は単なる表層の変更を超えた意義を持ちます。ロゴは企業の価値観やスタンス、そしてプロダクトの進むべき方向を象徴するものであり、ロゴの変更により企業やサービスの進化と市場における新しい価値の提供を外部に明確に示すことが可能です。社内では、ロゴ変更が従業員に誇りを持って事業に取り組むきっかけを提供し、組織全体の一体感を強化する効果があります。
経営視点の価値観の表出
ロゴを変更する過程では、顧客との関係性や企業の価値観を明確にする必要があります。このプロセスはしばしば、隠れたスタンスや美学、価値観の掘り下げを促します。制作過程で得られた価値観は、デザイン原則と形を変え、デザインを運用する上での重要な資源となります。
新たなロゴの紹介
今回は社内外に新しい風を生み出すことを前提に、サービス内容を踏まえつつ、独自性が高く、強度の高いアイデンティティの構築を目指しました。
TROCCO®
「データ基盤の総合支援サービス」としての本質を象徴する新しいロゴは、データの動きや連携を抽象的に表現し、従来の小文字から大文字への変更と、より波長の長い色である「赤色に近いオレンジ色」の採用により顧客へのビジネス貢献への強い意志を視覚的に表現しています。
新しいデザインでは、親しみやすさを残しながら信頼感を増し、より広範な企業からの支持を集めることを目指しています。
https://trocco.io/lp/index.html
COMETA
COMETAはTROCCO®から派生した新サービスで、ロゴは「データを見る目」を表現し、データガバナンスとデータドリブンな意思決定を支援する文化の構築を象徴しています。
https://dataorchestration.cloud/cometa
最後に
ロゴの変更は単なる表層のリニューアルではなく、新たな価値と目的、態度を示し、変革への追い風を創り出し、内外への行動変容を促す契機をもたらします。また、ロゴの検討過程で行われる価値の整理は、その後のデザイン運用を円滑にするための重要な経営資源となります。
primeNumberは「挑戦を楽しむ」という価値観を持ち、楽しみながら変革を生み出し、柔軟に対応できる文化を備えています。今回のロゴ変更はそんな企業文化の証明でもあると思います。そんな同社では今後のTROCCO®やCOMETAを一緒に進化させてくれる方を募集中です。日本発の世界に通用するプロダクトを作ってみたい方、「データ×ビジネス」の領域に興味がある方は職種を問わずぜひご一報ください。一緒にお仕事ができることを楽しみにしています。