いちごの直売所で大事にしていること 〜「安売りしない」理由〜
いちごの直売所を経営する上で、私が大切にしていることのひとつに「安売りしない」というポリシーがあります。直売所というと「スーパーよりも安く買える」と思うお客さんも多く、母も何度も値下げをしようとしたのですが、私は反対してきました。
安売りをしない理由
利益を守るためでもありますが、それだけではありません。無人の直売所であれば人件費がかからないので、安く売ることもできるでしょう。でも、うちの直売所は違います。
•レジでしっかり対応し、レシートも発行
•人が常駐していていちごの話を直接できる
•複数のいちご品種を栽培していて、試食もできる
こうしたメリットはスーパーにはありません。だからこそ、ただ安売りするだけがサービスじゃないんだと、母にも伝えています。
また、母から日頃の直売所を話を聞いている、安さを一番の価値と感じるお客さんが多くなると、こちらの対応が難しくと感じます。
うちの直売所のいちごは、有機肥料を使って丁寧に育てているため、どうしてもコストがかかります。そのため、安さを求めるお客さんとはミスマッチになることが多いと感じます。
そこで、私たちは「少し高くても、美味しいいちごを食べたい」と思うお客さんをターゲットにしています。
試食はあくまでサービスです
うちでは、お客さんにいちごの味を知ってもらいたくて、試食をお出しすることがあります。口コミで「試食ができる!」と書いてくださる方もいて、本当にありがたいです。
ただ、私たちから「必ず試食できますよ」と宣伝したことはありません。実際、Googleの口コミを見たお客さんが「試食ができなかった」とクレームを入れてきたこともあります。試食はあくまでサービスの一環で、そのときの状況に応じて提供しています。
お客さんとの会話にも繋がるし、私は試食は一つの武器だと考えていますが、
子供が両親共に好きなので子供には利益を考えず配っているようです笑
お客さんとの会話を大切に
来てくださったお客さんには、せっかくなので楽しんでもらいたいと思い、基本的にはこちらから話しかけるようにしています。
特に、「いちごの品種で味はどう違うの?」
とか、「おすすめはどれ?」
といった質問をよくいただくので、できるだけ丁寧にお答えするようにしています。
ただ、土日などお客さんが集中してしまうと、会計だけで精一杯になり、お話ができないことも。
これが「無視された」などのクレームにつながってしまったこともありました。
逆にジロジロ見られて嫌だったと思われるお客さんのいるかと思ったので、
対策として、様子がみえるカーテンを設定し直接目を合わせなくても話せるように工夫をしています
「直売所で買う」メリットを伝えたい
うちの両親は人と話すのが大好きなので、お客さんとお話すること自体を楽しんでいます。お客さんもわざわざ農園まで足を運んでくださるのは、「農家さんの話を直接聞きたい」という気持ちがあるからだと思っています。
農家から直接いちごを買うことは、いちごの味だけでなく、その背景や作り手の思いを知ることもできる特別な体験です。だからこそ、スーパーでは味わえない「いちごの話」を通じて、お客さんに喜んでもらえるよう、
これからもお客さんを大切に直売所を運営していきたいと思っています。
続く
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