見出し画像

地元の名物がない?いちご農家が目指す6次産業化への道


6次産業化のきっかけ

実は、私がこの6次産業化を始めるきっかけとなったのは、

私の地元であるさくら市の新たな名物を作りたい
地元に帰省する人たちが持ち帰りたくなるようなお土産を作りたい

という想いから、
いちごを使った加工品に注目しました。

うちの農園の強みである品種の多さを活かして、商品化を進めました。

こうして、地域に根差した名物を作り出し、地元の魅力を高めたいという思いが、6次産業化への第一歩となりました。

6次産業化とは?

私たちが目指す持続可能な農業のもう一つの取り組みとして、6次産業化があります。

これは、
1次産業である農業(生産)
2次産業(加工)
3次産業(販売)を組み合わせることで、

1+2+3=全てを足すと6次産業化という

付加価値を高め、収益を増やす方法です。

私たちのいちご農園でも、地域のケーキ屋さんやジャム屋さんとのコラボレーションを通じて、この6次産業化を進めています。

単にいちごを販売するだけでなく、それを加工品として新たな形で提供することで、

生のいちごだけではない収益の安定化、
多様化
を図っているのです。

地域連携による6次産業化のメリット


私たちが行っているケーキ屋とのコラボレーションは、いちごをケーキやスイーツに加工するという2次産業的な要素を含んでいます。

これにより、ただの「いちご農家」から一歩進んで、地元のお店とともに付加価値の高い商品を提供することで、農業の可能性が大きく広がります。

ケーキ屋さんとの提携では、地元の素材を使ったオリジナル商品を作ることで

「その場所でしか味わえない特別なスイーツ」

という魅力が生まれ、さくら市に来てくださった観光客や地元の人々を惹きつける強みになります。

また、ケーキ屋さんとの共同販促により、双方にメリットが生まれます。ケーキ屋さんにとっては、地元産の素材を使うことで地域に密着したイメージを高めることができ、

私たちにとっては、ケーキ屋さんの顧客層を取り込むことが可能です。

広がる6次産業化の可能性


私たちはさらに、ケーキ屋さん以外の栃木県の加工品業さんとも提携し、

新たにいちごを使ったジャムドレッシングを開発しました。

いちごの価格の落ちる5月頃のものを冷凍し、いちごをフレッシュなジャムにします。

保存が効くため、販売期間を延ばすことができ、生のいちごでの収入がない時でも収益を確保できます。

さらに、いちごの風味を生かした特製ドレッシングは、道の駅のお土産として人気があり、販路の拡大にもつながっています。

これらの新商品は、ケーキ屋とのコラボ商品同様に、地域の特産品、さくら市や栃木県に来てくださった観光客にも喜ばれる商品となっています。

ジャムやドレッシングのような加工品は、価格の落ちてくる時期のいちごを冷凍して作成する為、収益の安定化に貢献しています。

6次産業化による新たな収益モデル

加工品を通じた6次産業化は、リスク分散にもつながります。

例えば、天候により収穫量が減少しても、生産したいちごをすべて生で販売するのではなく、ジャムやスイーツ、ドレッシングとして加工することで、収益を安定させることができます。

さらに、これらのコラボ商品や新商品が話題になれば、遠方からの観光客やネット販売の拡大も期待でき、地域全体の魅力を高めることにもつながります。

6次産業化の未来と地域活性化


このように、6次産業化は単なる生産者から、加工・販売まで手がけることで、中間マージンを減らし、新たなチャンスを生み出す手法です。

地元のケーキ屋や加工業者とのコラボレーションは、今後もさらに広げていきたいと思っています。

私たちの農園では、これからも地元の店舗や企業との連携を強め、地域全体が持続可能な形で成長していけるようなもの形を目指したいです。

こうした取り組みが、
仕事がないので県外に出た友達や同級生にも
「帰りたくなる地元」と感じてもらえ、
盛り上がってるなと思ってもらえたら嬉しいと思っています。

よろしければサポートお願いいたします🙇 いただいたサポートは今後の実家のサポートに使わせていただきます。