真珠工場再生への想い
なぜやるのか?
今年、実家の真珠養殖工場は、養殖業の免許更新期限でしたが更新を行いませんでした。(実質は、祖父が引退した8年前に廃業)*写真は志摩市HPより
免許更新を行わなかったため、岸壁が崩れかけている工場や老朽化した桟橋・筏は撤去を促されています。
考えただけで気が遠くなるような作業量です。
その作業を父親が何年も掛けて一人ですると言っています。
父の負担も心配ですが、私は祖父母や両親に育ててもらったこの大切な場所を失くしたくないと思いました。
また、他にも伊勢志摩で同じような状況の真珠養殖工場が多々あるそうです。
そこで、まずは実家の真珠養殖工場を何らか別の形で復活させる。
それが他の工場の希望にもなることができれば、家族だけではなく故郷への恩返しができるのではと思い行動を起こし始めました。
場所・現状
工場は船でのみアクセスでき、風光明媚な英虞湾を一望できる閑静な場所にあります。
すぐ近くには芸能人の別荘や大企業の保養所、リゾートホテルがずらりと並んでいます。
以前は祖父母、両親、お手伝いの方 数十人が働いていたこの工場も今や軍艦島のような状態です。
崩れている岸壁の補修、生い茂った草木の処理、老廃化した工場・瓦礫の撤去や桟橋・筏の整備が必要な状況です。
船は合計3隻。そのうち一つは船外機が生きているので動かせます。
何をするのか?
この場所を特別な人と特別な時を過ごせる、1日1組限定のリゾートゲストハウスにしたい。船でしかアクセスできないので、プライベートな時間を満喫できる空間にできたらと思っています。
アイデアベースですが例えば、
・海を見ながらワーケーション(ワーク+バケーション)が出来る
・バーチャル背景のいらない、オンライン会議の会場
・好きな時に船・筏を活用したサウナに入れる
・イケてるクラフト体験ができる(真珠・海中日本酒・ジン等)
・波音を聞きながら青空バーカウンターでお酒を飲める
・地元の食材を生かしたBBQができる(牡蠣、伊勢海老、松阪牛 等)
・アイランドホッピングができる(他の施設との連携)
・筏で釣りをしたり、ヨギボーで昼寝ができる
こんな場所を創っていければと思っています。
どうやってやるのか?
まだまだ色んなものが粗く詰めきれていない段階です。
足りないモノ・コト・カネ・ヒトだらけ..
例えば、
ヒト:プロデューサー、ディレクター、現地サポート
モノ:プロジェクト計画書、見積もり、許認可
コト:護岸作業、工場解体、瓦礫等の撤去作業、筏・桟橋補修
カネ:コトのための作業費、ハード整備、運営、維持管理
少しずつ、ヒトのご紹介をいただきながら計画書づくりを進めます。
その後、クラウドファンディングの実施と計画にご賛同いただけるスポンサー探しを進める予定です。
実現確度も全然見えないですが、想いだけはあります。
なので最後までやり抜くつもりでいます。
スケジュール案
許認可まわり、地元や組合等との調整がどれだけ大変なのか見えない部分も沢山あるので本当にラフな案です。
最後に
こんな労力が掛かることをせず、単純に工場を手放す道もあるのかもしれません。
ただ、このプロジェクトを通じて、家族、故郷の伊勢志摩、そして真珠産業に少しでも恩返しがしたい。
現職を疎かにしない範囲で進めていきますので、どうか温かい目で見守っていてもらえたら嬉しいです。