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映画『母性』ネタバレ考察,狂気のマザコン,ラスト解説と相関図
映画『母性』は湊かなえの小説を戸田恵梨香＆永野芽郁出演で実写化した作品。ミステリーではない気もするけど、母と娘の禁断の関係を鮮烈に描き出していた点が素晴らしかった。
母と娘の相関図
本作でキーとなるのは、ルミ子(戸田恵梨香)が母(大地真央)から与えられた無償の愛。母が子に無償の愛を与えるのは普通かもしれないが、ルミ子は無償の愛を与えられすぎた結果それに満足し、自我の形成ができなかった。この設定が非常に興味深い。母を喜ばせればそれで満足の狂気のマザコンに育ってしまったのだ。
結果、ルミ子は生まれた娘・清佳(さやか)よりも母のほうが大切になり、清佳にも「おばあちゃん(自分の母)が喜ぶことをしろ」と強要。超毒親！
さらに清佳と母が火事でタンスに挟まれたとき、ルミ子は娘でなく母を助けようとする…。
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ラスト結末の意味：どっちが本当？
同じ場面をルミ子の視点と、娘・清佳の視点の2シーンで描き、2人の言い分微妙にが食い違う。ルミ子が清佳を抱きしめたのか？首をしめたのか？
娘・清佳の言い分のほうが正しいそうな気もするが、本質的にはお互いの愛のズレを記憶や認識のズレとして描いているもので、正解を求めるものではないと感じた。
次のページではなぜ清佳が自殺しようとしたのか、余韻の残るラストの本当の意味などを語っていく↓
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