「猫はチャメ」gato 4
下北沢の野良猫のチャメの思い出。
通り過ぎざまに三毛猫が小さな声で挨拶。
しゃがんで応えると、
しっぽをプルプル、地面にゴロゴロ。
あの坂を上がるといつもの顔。
今日はどんなことがあったのかな?
お互いの接点はこの坂道。
楽しいことも嬉しいことも同じ表現かな?
でも悲しい時はすぐに分かるね。
君の名前は?
茶目っ気たっぷりだからチャメかな?
いつもの場所でいつもの時間、また会えたね。
雨の日はどこで雨宿り?
青空になったら出ておいで。
水たまりに写った顔がにこやかに見える。
宝物でも見つけたかな。
君の宝物ってなに?
トカゲ、虫、それとも偶然見つけた魚?
ある日、大きな魚をくわえていたね。
その姿を追いかけたら、仔猫が3匹。
子育て中だったんだね。
いつもの坂道に4つの影。
塀の上の母子の姿は丸くて大きなかたまり。
道にでこぼこの長い影を落としている。
チャメはキリリとした母の顔。
夕陽が綺麗な夕暮れだったね。